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春期の復習④ アジア各国・地域の政治動向編 韓国、フィリピン、豪州の選挙は想定通り 残るは来年下院議員任期満了のタイ、再来年大統領任期満了のインドネシア


米中首脳会談は、ひとまず2時間超の電話会談・・・やはり、ペロシ下院議長の訪台が重石になったのか、はたまたバイデン氏の万全の体調を優先したのか、今後の対面対談を引き続き模索ということになっていますが、対中制裁関税賦課の見直しは、しばしお預けとなってしまいました。

本稿で、サプライチェーンに続いて、ウォッチしてきたのが各国・地域の政治動向です。耳目を集めたのは、接戦になった韓国大統領選、圧勝になったフィリピン大統領選、安保上の重要性を増している豪州の総選挙での与野党交代でした。概ね、想定通りの結果になったといえますが、これから、対内外の政策が変わっていく部分には「保守派」と「改革派」でのせめぎあいが注視が必要になります。昨年の党大会で、人事が一新されているベトナムをみても、「保守派」と「改革派」のせめぎあいは続いているように見受けられます。

残っているのは、来年議員任期が満了になるタイやマレーシア、さらに、再来年大統領選を控えるインドネシアあたりですが、いずれも、日本企業の集積地ですので、今後、政治の安定という視座と、安定のカギを握った層が、「保守派」か「改革派」か、なかなか白黒はつきませんし、外からはうかがいしれない部分は残りますが、それでも看破を試みることが必要な時代になっているといえそうです。


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インドとカンボジア訪問への期待(2)

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