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就農、なにから始める?[森ネズミのトト 就農奮闘記 vol.2]

接客業から、いざ農家になるぞ!と決めたものの
何をすればいいだろうか、と考えた2021年 夏。

その当時のことを振り返りながら綴りたいと思います。


1. 農家で何をやりたいのか

農家=農産物をつくる人
では、農産物はなにを作りたいか?
長く続けていくためには、好きな農産物を作るのが良いのではと考え、
まずどんな作物を作るかを考えました。

食べ物に関して、食べられないほどのものは無いのですが、
好き嫌いはハッキリしています。

好きな農産物を考えるときに真っ先に出てきたのは
「桃」
甘くて、高級感があり、そのままでも加工してもおいしいフルーツ

ちょうど山梨に住んでいたこともあったので、
「就農するために桃農家になりたいんだけど」
と知人に相談してみました。

地方では移住者を増やすために居住地と研修先を用意してくれるような
支援がたくさん見られます。
そんな場所が山梨にもあるようで、そこを紹介してくれました。

ただ、当時お付き合いしていた人(いまの奥さん)が
どうしても地元(徳島)を出るつもりがないとのことで、
悩んだ末、徳島に残留することを決めました。

せっかく桃を学ぶなら本場の場所がいいと考えていたので、
桃は諦めることにしました。

それで、特に作物はこだわらずに実務経験できそうなところを探すため、
知り合いの伝手で農家さんを紹介していただきました。

2. 飛び込んだ農家さん。 思てたとの違う。。。

紹介していただいた農家さんは、イチゴのハウス栽培をメインとして
ブルーベリーやお米を育てている方でした。

お父さんがこれまで田んぼを慣行農法でやってきていたが、
食の安全性や環境への配慮から有機農業に興味を持ち、
微生物や竹パウダーなどを用いた有機農法に転換していきたいという
考えを持たれていました。

さらに農業用ドローンや土壌分析など
先進的な手法を利用して行なっていきたい考えもありました。

微生物を散布する農業用ドローン

作物もイチゴやお米だけでなく、一般的な野菜などにも挑戦したいとのことでした。

もともと興味もっていた微生物の活用をされていたので、
まずは飛び込んでみようと、入社しました。

もともとパソコン仕事は得意だったため、
役所への補助金申請やドローン導入のための事務関係を
行うことになりました。


あれ? 農業の実務経験は???


イチゴの栽培・出荷に関してはパートの方々がいらして、
お米はお父さんが引き続きやっているとのこと。
どうやら外作業の人出は足りていたようで、
まずは内業に力を入れて欲しいとのことでした。

少し不満に思いつつも、ドローンを使っての微生物散布など
全国的にも珍しいことに挑戦していたので、
興味をもって取り組むことにしました。

そんな中、徳島で有機農法でお米つくられている農家Aさん、
県外で野菜の流通をやっている人に出会えたりと
良いご縁に恵まれたのはとても良かったです。

3. 新規就農という制度

農家Aさんはご夫婦で農業されていました。
もともと旦那さんが家業のお米を引き継ぎ、
奥さんも途中から農家へとなったようでした。

奥さんが農家となるときに使った制度が「経営開始資金」です。

当時は少し呼び名が変わっているようですが、内容としては似たものです。
国等がおこなっている事業や新規就農のデータをわかりやすく
まとめてくださっているこちらの記事をご参考にどうぞ。

いただいた情報をもとに自分で調べてみました。内容を読むとこれからの自分にピッタリと思いました。

さらに、2021年に「みどりの食料システム戦略」なる政策が打ち出されました。
簡単にいうと、持続可能な環境や農業をしていくために
これまで以上に新しい技術を用いた効率よい農業や
環境に配慮した農業(有機農業や減農薬など)をもっと増やしていこうというものです。

これはとても追い風になる内容です。

これらを踏まえ、いざ役所や関係各所へ話を聞きにいこうと考えました。

その話は、また今度。。。

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