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CORNERのリブランディングの話

「プロ人事シェアリングサービス」のCORNER・小林です。

本日CORNERで「人事を変え、組織を変え、世界を変える」をパーパスに制定し、あわせてvision・mission・valuesも刷新するというリリースを発表しました。

来月には、リリース3周年を迎えるタイミングでリブランディングに至った経緯や、検討のプロセスについて参考になればと思い、noteに投稿します。

プロ人事シェアリング市場のポテンシャル


リブランディングに踏み切った第1の理由は、市場ポテンシャルの捉え方です。

2016年に代表取締役の門馬が1人でスタートした株式会社コーナーですが、2019年6月に「プロ人事シェアリングサービス」のCORNERとして正式リリースをし、約3年が経過します。

2016〜2018年当時は「人事領域 × 業務委託」では採用代行(RPO)・労務代行(BPO)といった比較的 "リソース" を重視する求人が多く、当社がお預かりする求人も近い傾向にありました。

当時想定していたTAM(獲得できる全体の市場規模)

ただ、COVID-19感染拡大後は、組織を取り巻く環境や働き方が激変することで企業の組織や人事に対する期待が変わってきています。
また2020年8月には米国証券取引委員会(SEC)が上場企業に対して、30年ぶりにHR情報開示ルールを変更し、人的資本の情報開示を義務づけるとの公表や、日本でも人的資本への投資や、女性・外国人・中途採用者の管理職登用など多様性についての開示要請なども進んできています。そのような背景から、持続可能な成長・レジリエンスな組織づくりといったテーマに相対する機会が増えていました。

弊社オウンドメディア「パラれる」の2021年PVランキングでも
「D&I/DE&I」「女性管理職」「ISO 30414」などのテーマの注目度が高まる

第2に、働き方においても在宅ワーク・ハイブリッドワークが主流になり副業への障壁が下がったことから「時間を有効に活用してスキルを高めたい」「自分の会社でうまくいった経験を他社で通用するのか試してみたい」といった理由でご登録いただくパラレルワーカーも増えました。

そういった中で、CORNERに相談をいただく内容も、"リソース" から "ナレッジ・経験" への期待に比重が傾いてきており、前例のない組織課題を解決するために、自社とは異なるフィールドで試行錯誤されている外部知見を活用するケースが増えてきています。

そのためTAMの捉え方を変え、企業・サービスとして果たすべき役割を見直すことにしました。

リブランディング  〜パーパス制定・VMVの刷新〜

今回のリブランディング・プロジェクトは昨夏からスタートし、社内外のメンバーを含めて延べ300時間を超えるMTGを重ねてきました。

検討過程では、全社員でアンケートやMTGによる意見出しを行い、昨年10月にはパーパスに関する1泊2日の合宿(※感染症対策には、十分配慮をしたうえで実施いたしました)も実施しながら討議を進めてきました。

制定されたCORNERのパーパスは以下です。

New Purpose

CORNERの新しいPurpose

今回のリリースにあたり全員の想いをメッセージにまとめています。

組織の垣根を越えて
やさしく・やわらかな変化を


今回のリブランディングでは、パーパスの新設・Vision/Mission/Valueの再定義・コーポレートロゴの刷新を行いました。

2019年からサービスを開始し、私たちの想像を超えた速度で世界は変わり続けています。パラレルワークが徐々にひろがり、組織の在り方も従来とは異なる新たな柔軟性を求められています。

そんな大きな変化の中、私たちのサービスも変化・成長していくべきだと考えました。
創業から今日に至るまで、企業とパラレルワーカーという枠組みを超えた「やわらかなつながり」、そこから生まれる「化学反応」といった、たくさんの可能性をみてきました。こうした風景を何度も目の当たりにしてきた私たちは、全社員と互いに対話を重ね、たどり着いた意思が「世界を変える」ということ。

私たちだけの力だけではなく、お仕事をともにする皆さまと一緒に世界を変える。
大袈裟な言葉に聞こえるかもしれませんが、私たちは確信をしています。

そのためにはまずは私たちが変化し、言葉にしていくことでその第一歩となるのではないかと思い、ここに宣言します。

人事を変え、組織を変え、世界を変える。
私たちだけではなく、皆さまとともに。

CORNER社員一同

新しいパーパスは、有機的なつながりで組織をクリエイトしていく、また、その市場をつくっていきたいという想いから掲げることにしました。

New VALUES

今回は同時に、VALUESも刷新をしています。以前のVALUESは、まだ社員数が5名の頃に決めたものでしたが、仲間が増え、組織が成長をしてきたこともあり、見直しを行いました。VALUES策定は以下のようなプロセスで決定しています。

STEP.1  VALUES作成のためのHOME WORKを全員で回答

以下のシンプルな設問を全員で回答し、要素を抽出。

【Q.1】CORNERが変えていくべきところを教えてください。

<HOME WORKで出てきた要素一例>
権限移譲、個人の能力の開発と解放、より多様性を、さらなるチャレンジ文化、創造的になるための余白、学習、新しい価値の創造、本質的な課題解決 、顧客の期待を超える、社員もwork in parallel の実現 etc…

【Q.2】CORNERが変わってはいけないところを教えてください。

<HOME WORKで出てきた要素一例>
顧客志向、誠実、真面目、愚直、ひとが好きである
主体的な改善、利他あっての利己、性格のよさ etc…

STEP.2  要素をもとにVALUESの叩き台を策定・ディスカッション

要素をもとに策定した初期案では12のワードが出てきました。それを全員が「大変良い / 良い / 違う / まったく違う」の4段階評価とその理由をアンケートで回答。ワードに対してポジティブに感じること、感覚的に引っかかることも含めてディスカッションを行い、大事にしたい価値観の言語化とイメージの共有を進めていきました。

STEP.3  視点の整理・4VALUESの決定

ディスカッションを通じて見えてきたことが、VALUESにおける "視点" と "アプローチ"。CORNERでは「未来の視点」「行動の視点」「チームへの視点」「関係性の視点」の4つの観点を重視していることがわかってきました。その上で、各視点に対して大事にしたい/していきたいことを言語化し、4VALUESが決定されました。

STEP.4  1 CORE VALUEの追加

また、今回のディスカッションでは「それって当たり前すぎるからVALUESに入れるのはどうかと思う」「普通にやるでしょ」といった言葉で片づけられていた要素やキーワードがありました。
それは、後にCORE VALUEになる「GIVER」であること。お客様や、従業員同士であっても相手にいかに貢献するかという視点で当社では定義していますが、この視点・価値観は今回のリブランディングPJTに協力いただいた株式会社ぬえ・松倉さんから「CORNERメンバーのあり方」を表す大事なキーワードではないかと客観的な意見をいただく中で、気付けたことではありました。今回のVALUES改定ではこの「BE A GIVER」を内面性の視点として最後に据え、以下の新しいVALUESが完成しました。

CORNERの新しいVALUES
※ネイティブチェックは行いましたがメンバー全員が使いやすい・理解しやすい言葉にしています


Special Thanks

今回のリブランディングは多くの方々の支えがあってリリースができました。自社のメンバー同様にCORNERのことを深く考え、デザインや言葉を紡いで、根気強く向き合い続けていただけた関係者の皆さんには、感謝してもしきれません。本当にありがとうございました!

ディレクション:株式会社ぬえの松倉さん・浅尾さん
イラストレーター:岡村優太さん
ロゴデザイン :OUWN 石黒 篤史さん
撮影:ETONE 村田さん

上記の皆さんは長期のプロジェクトにおいて多大なるご協力をいただき、誠にありがとうございました!

これからの CORNER

詳細は2022年6月17日のサービスリリース3周年時にでも展開できればと思いますが、この1年も多くの企業・パラレルワーカーの皆さんとプロジェクトをご一緒させていただきました。

人事を変え、
組織を変え、
世界を変える。


このパーパスを体現し、有機的なつながりで組織をクリエイトしていける会社・サービスになっていけるよう1つ1つのプロジェクトに想いを込めながら取り組んでいきます。

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長文にも関わらず、ご覧になっていただきありがとうございました。このnoteが少しでも参考になれば幸いです。

またCORNERでは、引き続きパーパスの実現に向けて仲間集めをしています。ご興味をお持ちいただけたら、カジュアルにお話しできますと幸いです!


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