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なぜ書くことが好きなのか【#74何があってもマイペンライ!】

突然だが私の本棚を紹介したい。左端から順に『読みたいことを、書けばいい。』『1冊でゼロから達人になる「書く力」の教室』『書く仕事がしたい』『本を出したい』『取材・執筆・推敲』『書くのがしんどい』『書く習慣』…と続いていく。

本棚を眺めながら思う。自分は本当に書くのが好きなんだなと。

本があまりにも増えすぎているので、このところ精力的にメルカリへの出品を進めている。そんな中でも本棚に座り続けるのは、手放さずに何度も読み返したい本たちだ。

自信を持って「好き」と言えるものはそう多くないが、書くことはその一つ。私は、書くことが好きだ。

でもその自信は、ある質問を受けると、一気にしぼんでしまう。

「なぜ書くことが好きなんですか?」

なぜってなんだよ。好きに理由なんてねえんだよ。

いつも心の中で逆ギレしている。でもたしかに気になる。なぜ自分は書くことが好きなんだろう。

書くことが好きな人には、大きく分けて2つのタイプがいる。書くことを手段としている人と、書くことを目的にしている人だ。

書くことを手段としている人は、別の目的を持っている。自分の思いを表現することだったり、考えることだったり。その手段として書くことがあるので、おそらく「なぜ書くの?」の問いに応えやすいと思う。

一方、私は書くことを目的にしているタイプだ。たしかに、自己表現したり、考えたり、誰かに思いを伝えたりするのも好きだ。その手段として書くことが存在するのも分かる。ただそれは明らかに後付けで、私は書くことそのものが好きなのだ。

小学生のころから、紙とボールペンが好きだった。わけのわからないことをひたすらノートに書きなぐっていた。

私はアナログ人間だ。今、この文章はパソコンで書いているが、正直物足りなさを感じている。食事にたとえるなら、パソコンで文字を打つのは、某チェーンの牛丼だ。たしかに安くてうまい。日頃からめちゃくちゃお世話になってはいるが、一生の食事を牛丼だけで終わらせたくはない。

ボールペンで紙に書く行為は、フレンチのコース料理だ。現実的に全ての食事をフレンチにすることはできないし、それがいいとも思わない。しかしやっぱりここには食事の本質がつまっていると思うのだ。人生の節目にはフレンチを食べられる人でありたい。

話が広がりすぎた。とにかく、書くことによって生じる何かを得たい、というよりも、紙に書く行為そのものが好きだということを言いたかった。

さて、再び自分に問う。なぜ書くことが好きなのか。

書くのはしんどい。なのに、なぜ書く仕事がしたいと思うのか。時間をかけて取材・執筆・推敲をするのか。毎日エッセイを投稿することで書く習慣をつけているのか。

うーん、やっぱりよく分からない。気が付けば書くことが好きだった。書くことが好きになったきっかけも特にない。だからすらすらとした返答は出てこない。

なぜ書くことが好きなのか。その問いに応えられる日は来るのだろうか。

ライターのみなさん、書くことに取り組んでいるみなさん、あなたはなぜ書くことが好きなんですか?

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