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すらすら書けない【#16何があってもマイペンライ!】

ライティング力を磨くために1月から受講していた「さとゆみビジネスライティングゼミ」を先週末、卒業した。

僕はこのゼミに入ってよかったと心の底から思っているのだけれど、1つだけ誤算があった。すらすらと文章を書けるようになっていないことだ。

ゼミ受講前、僕は3ヶ月で文章力を身に付け、すらすら書ける自分をイメージしていた。でも甘かった。書くスピードは受講前よりもむしろ遅くなっている気がする。なんてこった。

なぜ書くのが遅くなったのかというと、これまで気に留めていなかったポイントを意識しながら書いているからだ。たとえば「誰もが知っている有名企業出身の彼の発言に、全員がうなずいた。反対する人がいるはずなかった」と書くとする。

もうひとりの僕がすぐに問う。〇〇株式会社は本当に誰もが知っている企業と言えるのか。全員がうなずいた確証はあるのか。「反対する人がいるはずない」という言葉は強すぎないか。

もうひとりの僕に厳しく問い詰められ、僕は文章を修正する。より適切で、読んだ人が傷つくことのないような表現に。

これまで僕は一人で文章を書いてきた。あるときは思ったことを勢いそのままに書いて、読者を置いてきぼりにしていた。あるときは読者を惹きつける文章にするために、自分が思ってもいないことを書いていた。

今、僕は二人で文章を書いている。一人目の僕は大ざっぱで適当だが、二人目の僕はマメで結構厳しい。二人目が、僕の書く手を止める。だから、すらすら書けない。

今日も僕はのろのろと筆を執る。


※この記事は2024年3月28日にTwitterにて公開したものです。

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岡村幸治(コージー)
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