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世界一周に憧れた2つのきっかけ

世界一周が2ヶ月後に迫り、だんだんと準備が慌ただしくなってきた。

今日は改めて、世界一周を夢見るようになった2つのきっかけについて書きたい。

きっかけ①旅がなければ死んでいた

「世界一周に行きたい!」

最初にそう思ったきっかけは、ある本との出会いからだった。

坂田ミギーさんの『旅がなければ死んでいた』。

世界一周ひとり旅の様子をリアルにつづった、面白くて感動的な世界一周の旅行記。2019年のコージーブックアワードで、1位に輝いた名著だ。

この本の冒頭は、こう始まる。

旅に出る前、わたしは社畜だった。
朝から深夜まで働き、寝て起きてシャワーを浴びたら、また仕事。
裁量労働制という名の、残業代の出ない定額働かせ放題システム。定額で使い放題なのは、データ通信量だけにしていただきたい。

『旅がなければ死んでいた』P7

衝撃を受けた。旅に出る前の坂田さんは、まさに当時の僕だった。

この本と出会ったのは、2019年8月。当時は社会人2年目。

坂田さんよりは僕の方が状況がマシだったかもしれない。でも「朝から深夜まで働く」「寝て起きてシャワーを浴びたら、仕事」「裁量労働制」、全部ピンと来る言葉だった。

そんな過酷な状況から逃げ出すように旅に出た坂田さんは、世界中で色んな人と出会い、色んな体験をして、人生と向き合っていく。そして、待っていたのは衝撃のラストだった。

自分を坂田さんに重ね合わせていた僕は、読み終えた瞬間に決めていた。絶対に世界一周に行く!

坂田さんのように、世界一周で劇的に人生が変わるかは分からない。でも、本を読むだけでワクワクが止まらなかった。

世界一周の旅に出る。それが仕事に追われ、生きる活力を失っていた僕の、唯一の希望となった。

もしもあの時、この本に出会ってなかったら。そう考えると恐ろしい。

『旅がなければ死んでいた』。この本なくして、僕の世界一周はない。改めて出会いに感謝。

世界一周出発までに、もう一度読もうと思う。

きっかけ②旅人KYOROさん

『旅がなければ死んでいた』を読んで世界一周の夢を持った僕は、すぐさま世界一周の情報を集めるようになった。

SNSで「世界一周」と検索し、当時まさに世界を旅している旅人の発信を追うようになった。

常に情報を追っていた旅人は10人くらいいただろうか。その中で最も魅せられた旅人が、KYOROさんだった。


KYOROさんの発信は、とにかく等身大で面白い。特にInstagramのストーリーズでの毎日の配信は、一緒に旅しているような感覚になった。

お風呂上がりにKYOROさんのストーリーを見ることが、仕事で怒られていてばかりだった僕の唯一の楽しみとなっていた。

KYOROさんは世界一周の最中に、クラウドファンディングに挑戦。まだまだKYOROさんの旅の続きを見たいと思い、ささやかながら支援をさせてもらった。

実は先日、初めてKYOROさんとお会いして、世界一周について色々と相談させてもらった。

その時はあまりうまく伝えられなかったのだが、今の僕があるのはKYOROさんのおかげだ。苦しかった自分の毎日に彩りを加えてくれたのがKYOROさんの発信だった。

『旅がなければ死んでいた』を読んで生まれた世界一周の夢が、KYOROさんの発信を見ることで、どんどん大きくなっていった。

自分も誰かのきっかけに

ここまでの話は、YouTubeでも語っている。

2年前の動画だ。

2021年1月20日に「世界一周行きます!!」と宣言した。

あれから2年。ついに、宣言が現実のものになろうとしている。夢を叶える瞬間が近づいている。

僕が世界一周に行くきっかけをくれたのは、坂田ミギーさんとKYOROさん。

お二人に改めて感謝したい。

そして。

僕も、誰かのきっかけになれやしないだろうか。そう思っている。

誰かの人生を変える。みんなに勇気を与える。そんなことは難しいし、やろうと思うこと自体、おこがましいかもしれない。

それでも、僕は旅の可能性を信じている。発信のパワーも感じてきた。

僕は自分のために旅をする。だけど、もしかしたら僕の世界一周が誰かにとって、何かのきっかけになればいいなと、ひそかに思っている。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!いただいたサポートは、次の旅資金に使わせていただきます。