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【リトライ】借金は一括返済?通常返済?経営的なお話し。

経営をしていると必ず出てくる問題。
まとまった資金があるから、借金を一括返済するのかどうか。

コロナで公庫から借りたけど、結構給付金が入って溜まった資金があるんだよね〜。それで返済してもいいのかな?

っていう質問が結構多かったりします。

いろんな考えがありますが、僕自身はこれは手元にちゃんとお金を残しておくことが大事だと思います。
つまり一括返済はせずに、ちゃんと資金残しておく。

少し話はずれますが、以前書きましたが今ある100万円と1年後にある100万円でどっちが価値があるのかというお話しです。

でこの話の結論としては、今手元に100万円があると、それを投資(事業投資や金融投資など)をして増やすことができるかもしれない。
ここのミソが、増やす選択肢を持てると言うことです。
もちろん投資なので減らすこともあります。

ただ、その選択肢を持てるかどうかって言うのが全然違うのです。

これは会計の用語で、現在価値とか将来価値という言葉で説明されます。
1年後に手に入る100万円は実は、現在の価値に戻すと100万円なんかなくって、人にもよりますが、90万円とかしかない。かもしれない。
これが割引現在価値です。

そうすると、冒頭のお話に戻ると借入金の一括返済はどうなのかということ。もちろん返済の利息以上に投資利益を稼げないという判断なのであって、さらに余剰資金で返済をしきることが可能であれば、それはそれで一括返済もありなのだと思います。
ただ、今の利息っていくらでしょうか?
めちゃくちゃ低い利息ではないでしょうか?

そうするとちゃんとキャッシュを手元に残しておくということが大事です。

それともう一つ。
この返済というのは、特に返済の元金(利息でない部分)はいくら返済しても経費には落ちません。
つまり、税金の支払い後から返済されることになります。

極端な話、800万利益が出ていて、1000万一括返済しました。
そうすると、お金的にはマイナス200万円ですが、これは経費にはならないので税金は800万円お利益に対してかかってきます。

そうすると、お金がない状態で税金を支払うことになります。
この辺はキャッシュフローというお話なのですが、要するに結構ちゃんと考えていないとピンチになりますよということです。

そして、最後にはまたちょっと不安な時に、銀行からお金を貸して欲しいと思うときもあるかもしれません。
そんな時って、業績が低迷している時期だと思うのですが、その時こそ借り入れはしにくくなります。

その辺りのことを総合的に勘案すると、今手元にお金を残しておくことって結構大事なのかなと思います。


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