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税理士のお仕事のお話。鍵となるのは年間を通しての平準化。

自分の仕事で色々考えたこととか、話したことや、税務やお金のことを書いたりしていますが、お仕事のこと自体はあんまり書く機会がないのでちょっとつらつらっと書いてみたいと思います。

僕らの業種だと、ちょうど今が繁忙期と言われます。
と言うのが、11月ぐらいから年末調整で始まり、法定調書、償却資産、給与支払報告書の提出などがあり、それから確定申告と。
その後に法人の決算とか控えていたりするので、ここが結構正念場的な感じとなります。

で、僕らの課題としてはこれだけ3ヶ月間ぐらいに業務が集中するので、いかに前準備が大事か、年間を通して平準化できるかが鍵となります。

それで僕個人的なことで話してみますと、今年の現時点での確定申告をお手伝いさせていただく件数はちょうど100件ぐらいです。
もちろんこの100件っていうと無味乾燥的な数字になってしまって、いかにこなすかとなってしまいますが、そんなことは全くなくって、1人1人の1年間のどう過ごしてきたかの総決算であって、そんな大事な100人の方とお付き合いさせてもらっています。
血が通った100件ですね。

ただそうは言っても、一方ではやはり処理はしていかないといけない。
そうした時には前準備が全てでだと思います。

難しい、ややこしい税務の案件は先に終わらせておくことだったり、毎月や決められた周期ごとに月次決算を締めていくことだったり。

業務は1つのシーズンでまとまってしまいますが、その前にできることがいくつもあったりします。

前準備がうまくいくと大体100件のうちの60%が1月中に申告できる状態になって、2月16日の申告が始まる日では90%ぐらいは終わっている状態となります。

それともう一つポイントがあります。
血の通った所謂、温度が分かる血管の部分が上で流れていますが、その土台となる部分は誰がやっても同じアウトプットができるような状態にしておくということ。
つまり標準化というもの。

税務の判断や、そのコンサル部分など、数字を作り上げていく段階についてかなり人によって変わって。
そこが僕らの仕事の付加価値部分だと思うのです。
ただ、一旦答えが出たもので、過去の結果を試算表や決算書などの会計に落としていく処理、またはその会計から税金を計算する処理は、誰がどうやっても一本道であって、必ずそれに対しての唯一の答えがアウトプットとして出てくるのです。
この後半部分が土台ということで、同じインプットならばそれに対応した唯一のアウトプットが誰がやっても出てくるようにしないといけない。

これが標準化だと思います。

なので平準化と標準化がキーとなるのかなと思っているというお話でした。

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