マガジンのカバー画像

詩 『糸/音』

43
音にすると 少し離れる。 たけど繋がっている。
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

こぼれる

こぼれる

船底に穴が開いている
押さえても押さえても浸水してくる
まだ船には余裕があるという。
穴だらけの船が

わたしたちは船底をおさえ
手のひらで水をすくい
何度も何度も必死に往復し
水を海へかえしている

こころが折れないと
どうして思えるのだろう?
明るい夜が明けない

……

2020.07.26

わたしたちは人間のからだを持ち
人間のこころを持っています

AI搭載のヒトガタロボットであること

もっとみる
ゆられる

ゆられる

感染、感染、あふれそうな河。
決壊、撤退、浮かべてるボート。

砂で作った山を
あの手も、この手も、
ひとかきして過ぎる。

淘汰
沈殿
波うつ、見上げた水面は

2020.07.13

パンデミックと雨がひたひた
あしもとにせまって。
go to ってわたしたち、
どこにいける?