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カツラ革命(????/01/17)

髪の毛を切るのがめんどくさい。

どうして髪の毛は伸びてしまうのだろうか。
老化の遅延は現代医学によって十分すぎるほど成功したのだから、髪が伸びる速度も遅延させてほしいものだ。或いは一定の髪の長さになったら自動的に抜け落ちてくれるとか。数ヶ月に1度髪を切る時間が発生してしまうのはどう考えても非効率だ。

私は最近、髪の毛を永久脱毛してカツラで生活してやろうかと思っているのだが、いかがだろう。そっちの方が効率が良いと思うのだ。髪の毛を切るとどうしても失敗してしまうことがあるが、カツラだったらそれがない。むしろ自分のお気に入りの髪型を一生保つことが出来るというメリットがある。髪の毛のお手入れに高いシャンプーを買う必要もないし、喋りかけてくる美容師に愛想笑いすることもない。好きな俳優の髪型を3Dプリンタでコピーしてかぶればそれでオールオーケーではないか? 考えれば考えるほどそっちの方がいいように思えてくる。

カツラ業界も髪を切るのがめんどくさいという私のような人間にも需要を作り出した方がいいのではあるまいか。現代は○ゲやカツラをかぶっている人に対する風当たりが強い傾向にあるが、カツラをかぶることが当たり前の社会になれば、そういった風潮もなくなるに違いない。毎日服を着るように、毎日髪型をかぶるのだ! おお、良いキャッチコピーが生まれましたよ。このキャッチコピー使って良いですから。ちょっと私にお金をくれるだけで良いですから。新しいライフスタイルを提案しましょうよ! これぞまさにカツラ革命だ! 

しかし、この革命は既得権益との闘いが約束されている。コンビニより多いとされている美容院業界やシャンプー業界、増毛業界などなど。髪の毛の手入れによってお金を得ている大量の既得権益に立ち向かわなければならない。そして、国民の価値観もひっくり返さなければならない。「自分の髪の毛がふさふさに生えていることが正義」という価値観から一転、「天然の髪の毛をまだ頭に生やしていの? 古すぎてマジウケるんですけど。それよりも私のアデランスの新作カツラ見て、おしゃれでしょ♪  いくらだったと思う?」という全く新しい価値観に持って行く必要があるのだ。

カツラ業界の皆さん、どうか頑張ってください。いまこそ立ち上がるべきなのです。超高齢化社会で顧客がある程度いるからといって成長を止めてはいけません。目の前の髪の薄いじいさんばあさんばかりに目を向けていてはいけません。髪を切ることすら億劫に感じる怠惰な若者にこそ希望を抱くのです。

       この現実はフィクションです日記

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