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2022→2023

人生は面白いものである。

この寅の年がはじまる時、わたしは五黄の虎の希望をわずかに抱きながらも、やっぱり自分には何も期待していなかった。
ところがそれが終わる時、わたしは私に期待している。
あまりにもおもしろすぎる人生が、私の期待以上のスピードで動いていく感覚に溺れているのではあるのだけど。

2022年とは

とにかく忙しくて、それ相応の結果が出ただけのことではある。
Koike lab.では家族経営+ちょっとのパートさん、という体制から、6人/週を雇用して農作業と加工業を回していく形を始めた。
彼らはとてもしっかりと働いてくれて、わたしと夫が至らない部分もまるっと飲み込んで、仕事をこなしてくれた。

わたしは相変わらず地域商社(DMO)の臨時職員として家族を養いながら、Koike lab.を赤字にならないように経営し、恵那山麓野菜をちょっとだけ成長させつつ、まちの頼まれごとをこなしていった。

写真の仕事は本当に気心知れたひとからのものしか受ける余裕はなく100件以上のオファーを断った。
写真家としてマインドを保ちながら、それができなかったのは、悔しいの極みだった。時間が、足りない。

色々なコトや数字は、わたしが思った域を出ていないのだ。
語弊を恐れず言えば、ワクワクしていられることはそれらの「仕事」から外れたところには当然あったけれど、「仕事」の中になかった。
計画したことを、然るべき形でギリギリ実行し、その通りになった。
それだけの1年だった。

解き放て

これから、わたしはちょっと自由になってみようと思っている。
何せ、ワクワクしていなければ、想像を超えるクリエイティブが生まれることがない、ということを知ったのだ。
想像力の外側を行く、サプライズに出会うためには、手放すべきものがあることを、自覚した。

自分が何者なのかは、自分ごときに決められるものではない。
借りたいのちに何ができるのか、聞こえてくる声を心に留めながら。
感覚の赴くままに、手を動かしてみる2023年の始まりが、わたしにとってワクワクしたものであるように。

あなたにとってもいい年でありますように。






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