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第41椀 蒸しナスのお味噌汁

初出:2017年8月11日

<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから

「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。

味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。

私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。


テーマ: 夏のお味噌汁の工夫

第41椀 「蒸しナスのお味噌汁」

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お味噌汁の具にナスが入るようになってきますと「夏が来たなぁ」としみじみ感じます。

ナスは毎年この時期、実家の畑で大量に採れるので、煮たり、焼いたり、蒸したり、漬けたりと、ほぼ毎食何かの形で食べています。特に蒸しナスは皮を剥いて縦に切って蒸すだけで、簡単にたくさん作り置きができるのでよく作ります。冷蔵庫で冷やしておいたものに、おろしショウガと鰹節をのっけて醤油をまわしかけて食べるのが好きなのです。

蒸しておいたナスを出汁に入れて沸騰させ、味噌を溶き入れるだけで、簡単にお味噌汁ができるのも良いところです。しかも、生からナスを煮るよりもとろとろ感が出て喉越しもいいんですね。これにもおろしショウガと鰹節をたっぷり入れていただくのが夏らしくて好きなのです。

その昔、市販のめんつゆなどはなかった時代、農家の夏の夕食などは朝に作って残ったお味噌汁を、そうめんやひやむぎにぶっかけていただくことが多かったそうです。特にこの蒸しナスのお味噌汁は麺ととっても相性が良くておいしいんですね~。

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「蒸しナスのお味噌汁」
出汁:昆布水
具材:蒸しナス
味噌:手前味噌(米麦混合麹)
吸口:おろしショウガ、鰹節


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