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第42椀 炒り豆腐のお味噌汁

初出:2017年9月11日

<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから

「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。

味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。

私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。


テーマ:夏から秋・季節のハザマの工夫味噌汁

「炒り豆腐のお味噌汁」

いろんな具が何種類も入ったお味噌汁、シンプルなお味噌汁、どちらも好きなのですが、シンプルなもので一番だと思うのは豆腐のお味噌汁です。今回はひと手間加えまして豆腐を炒めて、仕上げに粗挽き黒胡椒をふっていただくお味噌汁を紹介します。

ゴマ油を入れて熱したフライパンに、水切りしておいた豆腐をくずしながら炒めたものをお椀に盛ります。そこへ昆布と鰹節でとった出汁に味噌を溶き入れ、ひと煮立ちさせたものを注ぎ入れたら完成です。豆腐を煮ないことで濃縮した味わいを楽しめますよ。

今回のお味噌汁のポイントは、粗挽き黒胡椒をふっていただくところです。食欲があまりないときにいつもとちょっと違った爽やかな香りと刺激が新鮮です。戦国時代でも宣教師が持ち込んで肉料理などに使っていたことから、豊臣秀吉も牛肉と大根を胡椒とニンニクをたっぷり入れて味噌で煮込んだシチューが大好物だったそうですよ。

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「炒り豆腐のお味噌汁」
出汁:昆布、鰹節
具材:豆腐、ゴマ油
味噌:手前味噌(米麦混合麹)
吸口:粗挽き黒胡椒


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