見出し画像

組み合わせで発想する。

先日、海外産業人材育成協会(AOTS)で、海外の方々に日本発のイノベーションの方法論を解説させていただきました。

AOTSさん

実は、日本型イノベーションには時代を問わずひとつの特徴があります。

一例を挙げてみましょう。

ウォークマン
プリウス
任天堂Wii
漫画
AKB48
vtuber

大小さまざま、採り上げさせてもらいましたが(ちょっと恣意的笑?)、共通項は、「既存のものに、何かを付け加える、あるいは掛け合わせる」という点です。

(※皆さんがもしそれ以外の答えが出せたなら、そっちのほうがベターです!色々な答えが出てくるほうがイノベーティブですね!)

既存の何かに、新しい何かが加わる。

音楽を歩きながら聞ける
エンジン駆動に電気駆動を組み合わせる
TVゲームで運動をする
絵と文章を組み合わせて表現する
会いに行ける、生身に触れられるアイドル
バーチャルキャラクタのアイドル

まあ、日本に限らずイノベーションって一般的にそんなもんでしょと言われれば、その通りではあるのですが笑。

完全にゼロから何かが生まれることというのは、古来少ない。

世界中、多くの場面において、新しいものが生まれる際の特徴は「既存のものに何かが加わる」なんです。「イノベーションとは既存のものの新結合である」とは、100年前にイノベーション研究の開祖シュンペーターが既に述べていることですらある。

とりわけ日本では、海外から文物が入ってくるという地理的特徴から、それを日本固有の形に組み合わせる、掛け合わせるという発想が行われていました。ゼロから何かを生み出すよりも、既存の文物の組み合わせを特徴としてきたのが日本の発展史なのです。

だとすれば、イノベーションのための近道ということで、この思考法、積極的に活用してしまえばよいわけです。

かくして、科学的なエビデンスがあるものとして登場してきているのが、「組み合わせ発想法」とか「掛け算思考」と呼ばれるものなのです。

何かと何かを組み合わせたら、どんなことができるか。既存の何かに、新しい要素を付け加えたら、どんな化学変化が起こるか?
そんな発想で、新しいものを生み出すのにチャレンジしてみましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?