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高すぎる免疫はNG! 病気に勝つ人負ける人②

オリンピックはまだ序盤ですが、今回のメダルレースは今のところ日本がトップっていうのはやっぱり嬉しいですよね

僕は普段テレビで見られないたくさんのスポーツがこの期間中だけは毎日いろいろ見て感じられるから好きです

僕自身は10年前に事故で激しい運動ができなくなってしまったので妄想することくらいしかできませんが、こういう競技もある!って知らない競技を知るとワクワクします

昨夜から今朝にかけては卓球の水谷・伊藤ペアの金メダル激しく盛り上がりましたが、僕は今朝のこのニュースが個人的には気になりました

グローバル化なんて言葉が使われる前からグローバル化して、いまじゃJUDOなんてスポーツ化されてることを憂う人もいる中で、「柔道」を貫き通している大野選手は凄いと思うんです

こういう選手を見ると

必ずしも新しいモノが旧いモノより優れているとは限らない

と感じます

今回の連載記事も、お伝えしていることの根幹は決して真新しいことではありません

健康や免疫力アップに関する情報は常に新しい何かがブームのようにとりあげられ、

次のスーパーフードは青パパイヤだぁ~とか
いや、アセロラじゃないかとか

そんなミクロ的な事が日々手を変え品を変え言われ続けているわけです

しかし、僕たちは意外にも

健康とは何か?

ということについて実は明確に理解できていないのかもしれません

ぼんやりと

流行り病に感染しないこととか
他の病気を患わないようにするとか
ケガをしないように気をつけるとか
メンタルを強くするとか

そういうことは意識していると思うんですが

健康ってどういう状態で
どんなことをすれば健康になれるか

ってことを質問されると「何て説明しよう?」となる人も少なくないように思います

第2回は、そんな「健康」の定義をおさえて、今後も迫りくる「新型ウイルス」に対する脅威から身を守る備え方の概要についてお伝えします

前回は、ワ〇チンとは重症化リスクから守る防具で、治療薬とはウイルスを撃退するための武器で、それらを使いこなせる基本ステータスを高めることが大事だという事をお伝えしました

いま僕達が立ち向かうのは新型ウイルスに対する脅威からどう身を守るかということなのですが、その上で高めておくべき基本ステータスというのは

免疫を高め、健康であること

ということです

そこで、免疫について語る前にまずは

健康の定義

について明確にしておきたいと思います

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これは、WHO憲章に明記されていることです

この定義を踏まえて改めて考えると、健康診断などの検査によって示される数値上の【正常】だけが判断基準ではないことが分かりますよね?

医学的に示される数値上の【正常値】だけが健康の判断基準だとすると、いま、活躍しているアスリートの方々の体脂肪率なんかは

正常値の外側=異常

となるわけです

ですが、実際はそうではありませんよね?
この数値は学生時代の偏差値みたいなもんで、

体に異変が無い人のボリュームゾーン=正常値

としているためです

なので、医学的数値では【正常値】の外側にあったとしても、

肉体的、精神的、社会的に完全に快適な状態

であれば健康だということをWHO憲章は定義していることになります

これをもう少し噛み砕くと

体と心、生活環境に至る生きる事の全てにおいて
過不足なく快適に過ごせる状態

とも言えます

完全に快適な状態というのはそういう状態のことです(いやいや…そりゃかなりハードル高くない?っていうツッコミは一旦おいといてくださいね(;^ω^)

その上で、免疫というものを改めて考えてみたいと思います

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免疫というのは、体にとって異物となるものを排除する働きです
免疫力というのは、その排除する戦闘力ということです

しかし、免疫というのは高ければ良いというわけではありません

実は、免疫は高すぎることで引き起こされる障害もあるからなんです

だから健康の定義を「過不足なく・・・」と要約したわけです

ということは、一般的に言われる「高い状態の免疫力」というのは

病気と十分に戦えるレベルを維持しておく状態

ということです

流行りの新型ウイルスであれば2週間、インフルエンザであれば1週間十分に戦い続けるだけの力があれば良いということで、それ以上でも以下でもしんどいよということです

今回の新型コロナの一連の報道でよく見聞きした「基礎疾患の有無」というのはこうしたことから避けなければならないというわけです

なぜなら、

基礎疾患を持っている状態=常に免疫が戦い続けて慢性的に疲労している状態

だからです

では、いざという時に免疫を働かせるには具体的にどのようにすれば良いのでしょうか?

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ここでもやはり、大きく2つに分けられます

疾患しない対策と重症化させない対策です

ここでも大事なのは

自分にできる事にフォーカスする事

です

重症化させない対策というのは医療機関を受診したり、予防接種したりすることが大きいです

しかし、中にはそれでも重症化するケースは少なからずあります

日本人の場合その理由の中には

無理をする
休まない

というモノが含まれます

病を患っている状態の時というのは、寝ても覚めても身体が常に戦い続けている状態です
つまり、疲れているんです

それなのに、無理をして休まずに仕事なんかをすればさらに疲れて過剰に体力を消耗するわけです

免疫が戦っている状態を普段僕達は意識しているわけではありませんが、「病気の症状」というのは免疫が戦っている状態なんです

なので、体に異常を感じたらそれは免疫が戦っているサインということです

無理をせず休む

ということは、自分でもできますよね?

そこで、大事なのが特段珍しいことでもありませんが

規則正しい生活を適切に理解し、心がける

ということです

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今の日本って本当にいろんなモノ・コトに恵まれているので「規則正しい生活」を送っているつもりでも、実は「うっかり忘れてる」なんてこともあります

そこで、改めて考えて頂きたいのです

適切な食事は体を作ります
栄養バランスや食事量、回数といったことはもちろんですが、

いつ食べて、いつ食べないか

ということも意外と重要です

先程、基礎疾患は常に免疫が働き続けている状態だとお伝えしましたが、実は食べない時間をつくることもそれと似ています

食べない時間を正しく作ると、内臓を休めることができるからです

運動したら休憩する
仕事をしたら休憩する

こうした事は当たり前なんですが、意外と食事においては内臓を休ませる、内臓の休ませ方というのは正しく理解できている人が少ないのです

体を休ませるという点で分かりやすいのは睡眠です

しかし、電気の発明によってほとんどの人が深夜まで仕事に娯楽にと活動を続けるようになってしまいました

挙句の果てには、「ショートスリーパーセミナー」といった「短時間睡眠のレクチャー」というようなモノまであります

しかし、睡眠というのはそんな単純なものではありません

何時に寝て、どのくらい寝て、どんな質なら体に良いかといったことまで正しく知っておくことは食事と同じくらい生きる営みの中では重要な事なのです

また、現代人は慢性的な運動不足だとも言われています

体は休ませなければならないのに、運動して疲れるなんて・・・

と思う人も中にはいるかもしれませんが、肉体労働が多かった時代からデスクワークが多い時代に変化した現代では、適度な運動は体を休ませることに繋がります

というのも、デスクワークによって疲れるのは体の老廃物が溜まるからです

つまり、循環が悪くなるということです

その溜まった老廃物や疲労物質を循環させるのに必要なのが運動というわけですが、多くの人が続かない、あるいはなかなか重い腰を上げられない理由の1つに

めんどくさいから

というものがあります

これは、自分の現在を正しく理解していないことから起こります

というのも、そういう人に限らず、多くの人が運動と聞くと有酸素運動か無酸素運動かといったことから選ぼうとしますよね?

意外かもしれませんがこれは、スタートラインを間違って設定しているようなものです

「めんどくさい」ということは、

やろうと思えばできなくも無いけど、特別今の生活に困る事じゃない

ということです

であるなら、「今の生活」に基づいて、その質を上げるような事をすれば良いわけです

そういう運動そのものの認識を変えるところから始める必要があるので、詳細は運動の回でお伝えします

最後に意外とクセモノなのが、環境です

ストレスが健康を損なう

ということは今の時代多くの人が知っていることですが、そのストレスの要因の多くは

自分を取り巻く環境

です

環境と一言で言っても様々なものがあります

清潔さが時に健康にも影響する生活環境
花粉症などのアレルギーと関係のある自然環境
最も代表的なモノで言えば人間環境や労働環境といったものもあります

これらを図式化すると以下の通りです

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こうして見ることで、僕達の生活に関係する事の全てが健康や免疫に大きく繋がってくるということが分かります

そして、この中のどれか1つだけを頑張っても、どれか1つが疎かになってしまえば免疫を低下させたり、健康を損なわせたりする事に繋がります

冒頭で僕は、「必ずしも新しいモノが旧いモノより優れているわけではない」と述べました

新しいモノが私達の暮らしを豊かにしてくれることは間違いありません

実際、物質的な豊かさは間違いなく格段に豊かになったと思います
その一方で、忘れてしまったり見落としている「豊かさ」というものもあると思うんです

その「忘れられた豊かさ」を取り戻そうと、改めて見直し努力することが今の僕たちには必要なのだと思います

その「忘れられた豊かさ」の中には、

健康を維持する丁寧な暮らし

も含まれると思います
何をするにしても、健康な体あってこそだからです

いま、体が本当に必要としているものを食べ
夜は寝て、夜が空ければ起きて
適度に体を動かして
心地よい環境で家族や仲間たちと共に過ごす

いたってシンプルで古臭いですが、意外とこうしたことが今はできていない世の中なんだと思うのです

それが、地味でも根本的な対策に繋がるというのに・・・です

では、何から始めればよいかというと、僕がお勧めする順番は以下の通りです

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人は食べたモノでできています

飲みすぎ食べ過ぎなどで翌日に体調が優れない経験をしたことがある人は分かると思いますが、食事が体に与える影響というのはそれほど早くでます

逆も然りで、いま、体が本当に必要としているモノを食べ、いつ、どのように食べるかといった事をほんのちょっと考えるだけで実感しやすいです

「なかなか続かない」という人にこそこの順番はおススメなのですが、なぜかというと、人は実感して初めて変わろうと思えるものだからです

実感には喜びがあり、感情が動くからです

その実感を一番手っ取り早く得やすいのが食事というわけです

次に睡眠ですが、睡眠もちょっとしたコツやメカニズムが分かるようになると、翌朝の実感に繋がります

2番目にしたのは、食事に比べて、その意識を変えるのが日本人にとってはやや難しいこともあるからです

早く寝るのは暇人だとか
仕事に追われて寝られないとか
自分の時間は夜ふかししてでも確保したいとか

その意識さえ変えることができれば割とすぐに実感できます
ただ、それが食事以上に難しいので、2番目にしました

意識を変える難しさで言えば、睡眠よりもさらに難しいのが運動です

先程も少しご説明しましたが、運動不足からなかなか抜け出せない人の多くは

運動=ハード
運動=キツイ
運動=つづかない

といった『思い込み』が邪魔をしていることが多いです

その背景にはやはり、運動というモノの捉え方が関係しています

パワーを上げるだけがトレーニングではありません
日常生活における動作の全てを運動と捉えるなら、その質をあげることも運動です

呼吸をしたり、歩いたり、立ったり普段無意識にしている行動も広い意味では運動です
そうしたものの質を上げるには、普段無意識に行っている事を意識して行うだけなのでとりかかりやすく、続けやすいです

こんな簡単なことでも運動不足の人にとってはそれなりに運動した実感が得られます

最後に環境を持ってきていますが、実はこれが一番厄介です

一言で環境といっても、環境の性質そのものを変える術を僕たちは持っていません

また、労働環境やジェネレーションギャップ、様々な格差など人間関係も絡んできます

このように自分でできない事が多いため、適応するための工夫とか、考え方とかそういったできることから取り組むのがよいでしょう

こうして健康と環境が繋がっていると考えると、「本当の意味で平和なコミュニティ」を築くことは健康上必要不可欠だという事が分かると思います

戦争をしないだけが平和ではないからです

といったところで、第2回は終わりにしたいと思いますがいかがでしたでしょうか?

2回にわたって「現状を整理する」という主旨でお伝えしてきました

パンデミックという状況がどんなもので、ワクチンや治療薬はあくまでもツールで、根本的な解決をするためにも僕達の暮らしを改めて見直す

その暮らしを支えるのは健康な体で、充分な免疫を日頃から備えておくためには「丁寧な暮らし」を見直す

それだけでも、今まで見えてなかったものが見えたのではないでしょうか?

次回からは、今回お伝えした

食事
睡眠
運動
環境

の1つ1つをもう少し細かくお伝えしていきます

次回は食事についてです

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