なぜ、ダイエットは続かないのか? 病気に勝つ人負ける人⑧
こんにちは、子だくさん美容師イシちゃんです
オリンピックに限った話じゃないですが、サッカーやラグビーのワールドカップとか、格闘技の世界戦とか、そういうので盛り上がる事があると、
「わたしもやってみたい」
なんて興味が湧くことありませんか?
高校生の長男は陸上部なんですが、スケボーの堀米選手を見て、「選ぶ競技間違えた!」なんて言いはじめ、「スケボーメッチャしたい!」と興味津々です
次男は、バスケ漫画を読んでは「バスケがしたい」と言い、戦国バトル漫画を読んでは「剣道がしたい」と言ってます(笑)
こうした何かしらのキッカケがあって、運動を始めた経験がある人は少なくないと思うんですが、
大人になり、気づけば、運動不足になっていた
なんてこと、ありませんか?
実際にする運動がコロコロ変わる
というのは、運動の質が変わる程度なので、運動習慣はあります
ただ、健康上問題となる人というのは、
何かの度に運動を始めようとするけど
続かずに、運動をしなくなる人です
僕自身は、10年前に事故でケガをして以来、ハードな運動はできなくなりましたが、それなりに運動習慣は維持してきました
ですが、この3年はある研究のために10㎏増量を目指して運動習慣をあえてストップしています(まだ、10㎏増量に届かない…「太る」のもなかなか大変です…)
どんな研究かというと、「運動習慣が無い人が10㎏減量できるダイエット法」です
実際にお客さんには効果があり、喜ばれているメソッドなんですけど、中にはそれでも続かないって人はいます
そういう人がどうしたらできるようになるかっていうのは、実際に自分がその人の立場にならなければ分からないと思うんで、10㎏増量を目指して3年頑張っているんですが、これがまたなかなか増えない…(笑)
ただ、3年も運動習慣を減らした時間を過ごすと、それなりにいろいろ分かってきた事があります
例えば、
「ダイエットは明日から」
となかなか重い腰を上げられず、いつも失敗するような人の気持ちです
今回は、そんな「運動が続かない人」、「運動不足から抜け出せない人」が続けられるようになるコツについてお伝えします
今回の話は単に「有酸素運動か、無酸素運動か」といったような話ではありません
むしろ、それ以前の話だと思ってください
その為にもまずは、毎度の事ですが、世の中の現状を踏まえながら考えていきます
これをご覧いただくと分かりますが、日本は、運動不足の人が多くを占めています
また、死因となる病気を引き起こす要因の3位が運動不足ということは、やや暴力的な言い換えかもしれませんが、
運動不足で死ぬ人が5万人いる
ということです
運動不足の何が問題かというと、
病気を患った時に戦える体力が低い
という事が問題なのです
免疫が働き続けるには体力が必要だからです
運動不足がどんな影響を及ぼすかということは、多くの人が分かっている事と思います
肥満に繋がり
生活習慣病になりやすく
精神疾患にも陥りやすく
仕事効率の低下
こんなことは、多くの人が分かっちゃいるんです
分かってはいるんだけど、
なぜ、運動習慣をつけられないのか
という根源的な事をもっと理解する必要があります
7~8割の日本人が運動不足なわけですが、さらにその内の4割はそもそも改善する意志が無いという調査結果が出ています
これは、
・働きすぎ
・その結果疲れてめんどくさくなる
ということが大きな要因であると思います
このような場合、
・運動の必要性を感じない=特別なこと
・運動=ハード=疲れる
という思考が働きやすくなるので、なかなか運動習慣を改善できないというわけです
実は、こうした思考は【運動】というものを正しく理解していないことから始まります
屁理屈のように思われるかもしれませんが、【運動】というのは
動くことの全て
です
なので、心臓が動いたり、脳が働いたり、立ったり座ったり、呼吸をしたりといった生きていく上で必要不可欠なことすらも【運動】となります
運動を
・運動の必要性を感じない=特別なこと
・運動=ハード=疲れる
と考えている人が、運動を始めようとするときに陥りがちなのは
ジョギングやウォーキングみたいな有酸素運動か
自重やマシンを使った筋トレみたいな無酸素運動か
といった問いから始めようとすることです
問題設定が間違っていれば、その答えも当然違ってきます
方向性が違うからです
そうではなくて、運動習慣が無い人が始めるには、
運動とは動く事の全てだ
と考えたうえで、
誰でもできて
いつでもできて
どこでもできて
生活する上で特別じゃない運動は何か?
という問いから始めることが良いということです
ということは、言い換えるなら
もっとも根源的で意識して行える運動は何か?
ということです
そう考えると、
呼吸
がもっとも根源的かつ、意識して行える運動ということになります
次いで、立つ(姿勢)、歩くといった動作に繋がります
僕は、中・高の部活は剣道をしていたのですが、指導者に恵まれてました。優秀な指導者は、まず、
呼吸法と姿勢と歩法
を指導します
呼吸はいわゆる腹式呼吸を意識させられたのですが、なぜ、この呼吸法なのかというと、胸式がクセづくと肩で息をしやすくなります
すると、肩が動くので相手にリズムを読まれやすいです
これを腹式にする事である程度読まれにくくなるというわけです
次に姿勢や歩法に移るのは、竹刀を正しく扱えるようにするためです
竹刀を頭部、手首、胴、喉の適切な場所に打ち込むには、竹刀を適切に扱えなければなりません
その竹刀を適切な場所に打ち込むのに重要なのは、腕の動きよりも、むしろ足運びとそこに至る姿勢なんです
腕の運びはどちらかというと、最後になります
こうした事は、剣道に限られた話でもありません
オリンピック種目となっている全ての競技においても同じ事が言えます
例えば、マラソンは長距離を走り続けるためには、体を動かす燃料となる酸素を送り込みつづけなければなりません
その為には、呼吸は重要です
バスケや、サッカーにおいても同じです
つまり、どんなスポーツにも、適した呼吸法、適した姿勢、適した体の使い方というものがあるというわけです
とりわけ、呼吸においては、どんなスポーツにも繋がり、土台となる運動です
加えて呼吸なので、仕事中でも、移動中でも、睡眠前でも、起床後でも、いつでもどこでもできます
「何かを始めよう」という意欲は素晴らしいですが、そもそも、生活においてその時間を改めて作る余裕が無いと感じるから運動不足に陥るわけです
できないこと、やったことが無いことがハードルが高いのは当然です
それをスパルタ的に追い込もうとしたって、どだい無理な話です
それができるくらいなら、初めから運動不足にはなりません
であるなら、まずは、生活に根付いた運動の質を高めることから始め、余裕が出てきたら、その余力ですれば良いのです
子供の屁理屈のように思うかもしれませんが、僕が10㎏の増量に3年もかかって未だに到達しないのは、この最低限の運動だけは意識しているからです
元々、呼吸は腹式が根付いていますし、姿勢もなるべく意識するようにしています
せめて、移動で歩く時くらいはと、正しく歩くことを意識しているので、結果的にそれが運動となって、太りにくくなっているというわけです
次回は、その呼吸と姿勢について具体的な方法をお伝えします
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