見出し画像

子どもを呪う言葉・救う言葉【子育ての最重要:子どもを見ること】

犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉」を読んだ理由は3つです。

  • 子育てに自信がない、子どもが苦しむ言葉とは?

  • 著者:1万人以上の非行・犯罪少年の心理を分析

  • 10万部以上、売れているベストセラー本

私は、小学6年生(娘)と小学2年生(息子)の子どもがいます。

子育てに自信がありません。
理由は3つです。

  • 感情的になってしまう

  • 毒親に育てられたと思う

  • 姉が何度も家出をする家庭環境だった

「私はあまり子育てにはタッチせず、妻にまかせたほうがいいのでは」と思うこともあります。

小学6年生の娘の目つきが鋭くなり、言葉もキツくなってきました。
「反抗期のせいか、私のせいか」は、わかりません。

ただやはり「原因は環境にある」と考えました。
環境とは親である「私」です。

「少しでも改善になれば、自信のない子育てが楽しいものになれば」と思い、解決策として本書を読んでみたのです。
読みながら「大事だな、メモしておきたい」と思ったところをツイートしています。

本記事では「子どもを呪う言葉・救う言葉」の感想ツイートをもとに「気づいたこと、感じたこと、考えたこと」をまとめました。

本書を読み、導き出された子育ての結論

  • 子どもを見る:変化や成長に気づく

  • 子どもを守る:生理的欲求の確保する

  • 子どもを見守る:成長機会を奪わない

子どもを呪う言葉・救う言葉【子育ての最重要:子どもを見ること】

本書は「犯行や非行の具体例と抽象的まとめ」の繰り返しで構成されています。

失敗例を読む2つの理由

  • 失敗を防ぐため

  • 成功するにはどうすればいいか考えるきっかけ

本書には章ごとに「具体的な失敗例」が掲載されています。
失敗例とは「子どもの犯行事例」です(1人につき4ページ)。

失敗事例は具体的すぎて、ほとんど読みませんでした。

たとえば「3Dプリンターを使って銃を作成し、親を打った」などを読んで、役立つとは思えなかったからです。
事例紹介のあとの抽象化された文章を読めば「事足りる」と考えたからです。

  • 犯行に及んだ理由

  • 原因となる家庭環境(親の接し方)

  • 心理学の解説

納得のいく理屈が書いてあり、汎用性がありました。
子育てを振り返るきっかけが得られます。

全体的に飛ばし読みしましたが、一気読みできる読みやすさはありました。

最重要:子どもを見ること

  • 子どもがどうとらえるかが大事

  • 子どもを見ること、認めること → 親子の信頼関係、勝手に方針を変えない、話し合う、合意を得る

  • 親の価値観が子どもにとって良いとはかぎらない → 夫婦で話し合う、言葉を尽くす

子育ての最重要はシンプルで「子どもを見ること」です。

見てあげること。
見ることで、さまざまな効果が考えられるからです。

  • 子どもが安心する

  • 子どもが認めてもらえた、と感じられる

  • 子どもの成長や変化に気づける

すべては見ることから始まります。
シンプル簡単単純な法則です。

見るには時間が必要です。

  • 仕事が忙しくて、子どもを見てあげられない

  • 毎日、夜の仕事で子どもと一緒にいられない

  • ご飯も一緒に食べられない

これでは子どもは生理的欲求が満たされません。
生理的欲求は動物の本能です。
「安心感」です。

親のつとめは「子どもを守ること」です。
子どもを守るためには「見る」ことです。

「子育てに自信がない」なんて言ってられません。
シンプルに子どもを守ればいいのです。

「子育てが難しい」のではなく「子どもを見る時間をつくるのが難しい」と気づきました。

子どもは言いたいことすべてを言っているとは限らない

  • 子どもは言いたいことすべてを言っているとは限らない

  • 価値観を押しつけてないか考える

  • 子どもはムリしない、ガマンしない

  • 役割を期待しない

  • 短所は言い換える

  • 考えさせる、成長の機会を奪わない → 読書は良い。事例が増えるから

  • 逆算思考

以下のように勘違いしていました。

  • 子どもはなんでも親に話してくれている

  • 悩みがあれば、いつでも相談してくれる

  • 子どもの言葉は、言いたいことの100%

大馬鹿野郎でした。
とんでもない自惚れです。

幼少期を振り返ればわかります。
親に100%話しているわけではないのです。
親に「言いたくても言ってないこと」があります。

「子どもは100%話している」とどこからそんな自信が出てくるのか不思議です。
冒頭で「子育てに自信がない」と書いたのが恥ずかしくなりました。

子どもの言葉だけにとらわれない。
子どもの行動もよく見ること。
つねに子どものことを考えること。

子どものプロセスを見る

過程を見てあげる

  • プロセスをみてあげる

  • ご褒美は内発的動機減

  • 意欲を持っていることを褒める

  • そのままでOK

  • 小さな変化や成長を見逃さない→自己肯定感が高まる→すべては見ることから

  • 勉強を頑張るべき→親の価値観、押し付け、思い込み、親都合

結果ではありません。
過程です。

過程は「子どもの行動」だからです。
子どもの「がんばった過程、工夫した過程」を見るだけでいいのです。

結果には「良かった、悪かった」があります。
試験でたとえるなら「良い点、悪い点」です。
「結果」は変えられません。
テストは運もあり、運試し要素もあります。
「テストで良い点なら褒める、悪い点なら褒めない」の2者択一はキツいです。
天国と地獄だからです。
テストが良かったら褒められる、テストが悪かったら露骨に嫌な顔をする。
私の子どもの頃がそうでした。
忘れられません。
子どもごころに傷つき「テストが悪いと受け入れてくれない」と無意識に感じました。

怒られないために勉強する。
親を喜ばせるために勉強する。
安心、安全を確保するための条件として、勉強する。

健気な子どもに涙が出ます。

話がそれました。

結果について「褒める褒めない」は親の価値観です。
価値観について良い悪いを言っているのではありません。

結果はどうでもいい。
結果は運の要素もあるから。
「意欲や行動」を見てあげる。

褒める褒めないではありません。
ただ、見てあげる。

「頑張ったね」と伝えてあげる。
「工夫したね」と伝えてあげる。

自分に言いたいです。
「結果についての良い悪いを判断できる親かいな」と。

子どもは親のために生きているのではない

  • 子どもは親のために生きているのではない

  • 親の価値観は何も悪くない、押し付けない

  • 競争に負けたら終わりではない→存在は尊重、頑張ったことの価値は下がらない、人の価値も下がらない 、勉強以外の話題を持つ

子どもは親のために生きているわけではありません。
親も子どものために生きているわけではありません。

子どもには子どもの人生があります。
親には親の人生があります。

「自分で考えて、判断して、行き先を決める」のは自由です。

子どもは親の期待に応えなくていい。
親も「子どもにこうなってほしい」と期待しない、押し付けない。

そのままの子ども、を愛する。
子どもの存在すべてを認める。
「息を吸って、吐いているだけで最高」と子どもに伝える。

すべては子どものころの願いでした。

子どもの成長の機会を奪わない【見守る】

  • 勉強につまづいたらスモールステップ、勉強の面白さ

  • 失敗のチャンスを奪わない

  • 子どもの言い訳を否定しない、聞いてあげる

  • 内省が深まらないなら、考えさせる

  • いつも聞く姿勢、いつでも相談できる安心感

  • なんでもやってあげる

  • なんでも買ってあげる

  • なんでも考えてあげる

気持ちはわかりますが、やりすぎは注意です。

自分でやること、考えること、ができなくなるからです。
能力が低下するからです。

「転ばぬ先の杖」で成長の機会を奪わないことです。

なんでもやってあげていました。
「心配する気持ちから」と思いたいですが、結局は「安心したいから」です。
気持ちを守りたいからです。

子どもの成長を奪うことで「後で苦しい思いをする」のは子どもです。

今の年齢にふさわしい、段階的な成長があります。
耐えうる成長があります。

12歳なら12歳にときに「経験すべき、考えるべき」機会があります。

機会を奪わない。
不自然だから。
子どもは自然に成長するもの。
放っておいても成長する。

「放置も良くないですが、かまいすぎも良くない」とわかりました。

見るだけでもない。
守るだけでもない。

そっと「見守る」ことも重要なのです。

家族で話し合う

  • 家族で話し合う、親が一方的に決めて、子どもに従わせることはしない、合意を取る

  • 子どもの悩みは聞いて、整理する、アドバイスしない ・子どもと一緒に成長する、失敗しながら良い親になる

言葉を尽くすことです。

「家族だから黙っていても伝わる」はないからです。

黙っていることは、誤解される可能性もあります。
言葉を尽くすことでも、誤解はあります。
ただ、話し合わないと始まりません。

  • コミュニケーション不足

  • 声かけ量の少なさ

  • 話を聞いてあげる時間をつくらない

すべて怠慢です。

「話を聞く」は、問題発見の入り口です。
「聞くこと」は「認めること」です。

家族で話し合う。
「親だから」と言って、勝手にルールを決めない。
みんなで決める。
相談して決める。

人間関係のもとになる「家庭環境」は、人格形成に重要な役割をもたらす。
1日1日の子どもとの接し方に、手を抜いてはいけない。

つねに最善を考えながら、子どもと一緒に成長していく。

親として考えるキッカケをもらった本書に感謝します。

まとめ:子育てとは「子どもを見る、守る、見守る」

子育ての3つの結論まとめ

  • 子どもを見る:変化や成長に気づく

  • 子どもを守る:生理的欲求の確保する

  • 子どもを見守る:成長機会を奪わない

おもしろかったです。

「本書を読んで」というよりも「本書を読んで、いろいろ考える自分」がおもしろかったです。

親としてまだまだ半人前ですが、成長意欲だけは認めてあげます。

完璧な人間など存在しない。
完璧な子どもも存在しない。

いつも前を向いて、明るい家族にしていきたい。

生きていて「暗さ」をともなう人生は嫌です。
なにか間違っているから、暗いのです。

失敗してもいいから、明るさだけは失わないように。
子育ては「子どもを見ること」から。

以上です。

P.S. 見ることは向き合うことなのですね。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集