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アスリートの笑顔展@Zoom参加レポート

2020年5月24日にZoomで開催されたオンライン写真展「アスリートの笑顔展」イベントレポートです!
前半はイベントの概要、後半は私の感想となっています。

オンライン写真展について

ホームページやnoteなどオンライン上で楽しむ写真展のことです。
今回のオンライン写真展は、Zoomを使って写真とそのストーリーを紹介する、というスタイルでした。

今回は、
看護師カメラマンのyumiさんが病院で開催していた「アスリートの笑顔展」の一部をオンライン写真展として紹介してくれる!ということで参加してきました。

看護師カメラマンyumiさんとは?

元筑波大学アスレチックデパートメントのカメラマン

# Lovegraph登録カメラマン
# 人の写真を撮るのが好き
# 元看護学生カメラマン→看護師カメラマンに!
# 写真とチーズケーキが好き

このレポートでイベント自体の雰囲気とyumiさんの写真の撮る写真の魅力が少しでも伝わると嬉しいです。

ここからはyumiさんのトークをメインにお伝えします。

 「アスリートの笑顔展」のきっかけは?

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もともとアスリートの笑顔展を始める前に悩んでいたこととして、病院へのモヤモヤがありました。

病院にどんなイメージがありますか?

病院ってあんまり良いイメージ沸かないかなと。病気とか怪我とか、根本的な解決は治療が必要だけど、、、それ以外の要素が原因となって気分をさらに落ち込ませてしまうのだとしたら、改善の余地がある気がします。
例えば待ち時間が長いんだったら待ち時間を楽しめるようなコンテンツがあればいいんじゃないかなとか。
病院の空間がちょっと暗い感じがするんだったら明るいものがあったら少し楽しくなるかなとか。そういうことを考えていました。

「患者、家族、医療従事者、”医療に関わる人のストレスを減らし、笑顔を増やすために、自分ができること”は何だろう」

そんな中で、看護学生カメラマンとして活動する中で気づいたのが写真の力です。
昔の写真見てると思い出が蘇ってきて、元気をもらえたり、温かい気持ちになったりとか、綺麗な風景の写真で癒されたりとか皆さんにもそういう経験ありませんか?

「看護×写真を組み合わせたら、感じているモヤモヤを解決できるかもしれない」

写真展を始めるきっかけについては、noteでも書いているのでよかったら読んでみてください。

今回の展示はすごく思いが詰まった展示です。
大学スポーツの魅力がもっともっと広まってほしいなとか、学生アスリートの勇気やパワーが出たまま伝わってほしいな笑顔のきっかけになりたいなという思いで作りました。
今日はオンラインなんですけど、少しでもそういう気持ちが伝わるように頑張って話したいと思います。

アスリートの笑顔展@病院での様子

病院でのアスリートの笑顔展の様子について紹介します。
4月の中旬までやる予定だったんですけど、新型コロナウイルスの影響で途中から出来なくなってしまいました。今は病院に飾りっぱなしの状況でコロナが落ち着いたら、きっと一般の方でも見てもらえるようになると思います。ちょっとだけ開期を延長していただける予定です。

これは初めて公開、ちゃんとお話しするんですけど。写真展の裏側です。
左上は大学の友達とか先生とかに手伝ってもらいながら額装したときのものです。下は写真を廊下に飾ってるところですね。
写真の枚数が結構あるので、どういう順番で並べたらいいかなとか考えながら展示しました。長い廊下が1階と2階にあるので両方とも使って展示させていただきました。
実際に展示が始まってから友達が来てくれたときの様子です。

大学の友達や撮影で知り合った人、SNSで知ってくれた人、いろんな人が結構見に来てくださって嬉しかったです。

もともとは患者さんとか風のご家族とか医療に関わる人のストレスを減らしたいと思って始めたことでその方々からも温かい感想をいただいてやってよかったなってすごい思ました。
あとは一般の人にも楽しんでもらえたので、学生アスリートの力ってすごいと改めて感じて、もっといろんな人に届けたいと思って、今回のオンライン写真展を企画したいと思ったのもあります。

それでは、早速写真を紹介していきます。
今回は時間の関係で全部は紹介できないのですが、特にお気に入りの写真を紹介していくのでぜひ楽しんでいただけたらと思います。

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今回のレポートでは、オンライン写真展で紹介してくれた13枚からさらに厳選した写真を紹介してくれたyumiさんのお話しをできるだけ再現して掲載します。
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学生カメラマンだからこそ撮れる写真ってなんだろう

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こちらは、野球部の元主将の篠原くんです。
サインしている時の写真ですね。
篠原くんは、敦賀気比高校っていう強豪校出身です。
そのときも春の選抜甲子園で優勝して、あとは大学入ってからも日本代表に選ばれてキャプテンやって日米大学野球で優勝したりとか。
素晴らしい功績を残している実力のある選手です。

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篠原くんはぜひ写真でお伝えしたいなと思ってたんですけど、あえて野球で投げてるとか打っている写真は選びませんでした。
なぜかというと、競技中の写真はもっと腕のあるカメラマンの方がすでにたくさん撮っているんですね。
学生カメラマンの自分に撮れる写真はなんだろう?って考えたときに、試合の時の写真じゃなくて、素顔に近い、親近感の持てる写真を選びました。

例えば篠原くんは、試合前日はみかんゼリーを食べるとかそういう話も、詳しくインタビューさせてもらっていて、写真展で詳しく紹介しているのでぜひ見に来てもらえると嬉しいです。


2枚目は野球部の寮での写真です。
大学の近くに野球部の量があってご飯のときに伺って写真を撮りました。
だいたい50人弱ぐらいの人が寮に住んでるんです。試合をする時に見る顔とはやっぱり違う。同年代ならではの顔とかが見られたことで親近感がありますね。

正直、50人ぐらい男子がいる中に一人で行くのはものすごく緊張してたんです。野球部の方が温かく迎えてくれたおかげでどうにか撮ることができましたね。
こういう自然な写真を残したいと思って撮影に行かせてもらいました。

思いっきり笑ってたり、感情をあらわにして生き生きしている写真を撮るのが好き

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野球部のベンチの写真ですね。
私は感情をはっきり出している、表情がイキイキしてるときの瞬間を撮るのがすごく好きです。

野球部に限ったことではないんですけど。
大学生っていろいろな自由、選択肢があってその中でもやっぱりスポーツに打ち込んでる。真剣に取り組んだからこそ、なんか負けるときは本当にすごい心から悔しそうだし、本気でやったからこそ勝ったときは本気で嬉しい、心から嬉しそうなんです。
そういうときにイキイキしてるところ、真剣に努力して挑戦している姿っていうのを撮っているとすごい刺激を受けます。

今回の写真展ではこういうのを伝えたいなと思ってます。

写真は思い出を残す、思いを伝える手段になる

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野球部の写真はこれで最後です。
たしか神奈川か東京の球場で試合をして、筑波大学に帰ってホームグランドで最後に集合写真を撮りました。
4年生にとっては大学野球最後の日です。中には小学校中学校から始めた野球人生が終わる人も多くいます。後輩たちにとっても今のチームでできる最後の日でした。

やりきったっていう一人一人の表情が印象的ですね。
いろんな思いが詰まった瞬間なんじゃないかなって思います。撮るのすごく緊張したんですけど、撮らせてもらえてすごいよかったなって思えます。

私にとってもすごく大事な写真です。
この写真は野球部の人たちにも共有したんですけど、例えばSNSで後輩たちが先輩たちにお礼を伝えてたりとか。先輩たちが自分の野球人生を振り返っての思い出を書いてたりとか、そういうのを見たりして、写真はそういった思い出を伝える手段になれるんだなと改めて感じました。

この写真を、例えば数年後数十年後に見返して、いろんな気持ちがあるとは思うんですけど。温かい気持ちになってくれたらいいなとかこのとき頑張ったからまた今も頑張ろうかなとか。そんな風に思ってもらえるような写真になったらいいなって勝手に思ってます。

すごくお気に入りの写真です。

選手とカメラマンの関係性のみえる写真たち

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ここからはハンド部の写真です。
インカレは大学の日本一が決まる大会のことで、2019年度は11月に宮城県で行われました。
そのときに「yumiさんもインカレにきて写真撮ってください」って頼んでくれて私も1週間ぐらい行ってきました。

試合も練習も食事も1日の時間を共有させてもらったので、
このときに結構ハンド部の人は仲良くなりましたし、思い入れもさらに強くなりました。

この写真はインカレの1日目の朝に撮った写真です。
インカレの初戦は、初戦の相手がすごい強いチームで、西日本のチャンピオンです。初戦なのにいきなり決勝戦、みたいな。

そんな試合なので選手たちもとても緊張していたんですね。ドキドキしながら迎えた朝の写真です。朝、試合の時間が早いので、体を起こすために朝食前の散歩の時です。

結果、粘りに粘ってなんとか初戦の勝利を収めます。

この試合が終わった後、涙を流す4年生の姿もありました。
インカレはトーナメント形式で1回負けたらこのチームでやる最後の試合になってしまう。4年生は特に思い入れが強いというか、プレッシャーもあったんじゃないかなとか思います。

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次の写真です。
右の4年生が左の3年生のシュークリームを奪おうとしてるみたいな写真なんですけど、実はそうじゃなくて。
シュークリームの差し入れがあったんですが、部員の人数ぴったりなんですね。それで2人で分けようぜって言って、2人で半分こして。稲垣くんが持ってるシュークリームを私に分けてくれたという一枚です。本当すごい優しい2人です。
学年越えて仲が良いとか、そういうのも詰まってる写真ですね。3年生と4年生なんですけど、本当に仲が良いです。


そしてこれは決勝戦の最後の優勝が決まったときの写真です。
応援席から見守っていた他の選手も駆け寄ってきてみんなで抱き合って喜んでるところですね。今見返しても、感動したっていう言葉しか出てこないんですけど嬉しかったですね。

トーナメント戦なので、ここに来るまでも本当に、一戦一戦ドキドキハラハラで、前半苦しんで後半なんとか勝つみたいな試合も結構あって、そしてこの最後ときも結構ギリギリなんとかっていう本当に。

私もまず優勝決まった瞬間に飛び跳ねてしまってですね。
誰もみてないかなと思ってたんですけど、後で選手に動画にyumiが飛んでるとこ残ってましたよって言われてちょっと恥ずかしかったです笑でもそれくらい嬉しかった瞬間です。

これはアスリートの笑顔展に、ハンド部の朝野くんがきてくれた時の写真です。
私は今年の2月に国家試験受けたんですけどそのときにハンド部の人がみんなで応援動画を送ってくれたんですね。
サプライズでびっくりしたんですけど、あとで教えてもらったのは、朝野くんが私の話を覚えていてそれで、応援しようってハンド部のみんなに声掛けてくれたという話を聞いて感動しちゃいました。

質問&フリートーク

13枚の写真の紹介のあと、yumiさんに自由に質問する時間です。
質問のうち1つご紹介します。

「写真を撮るために気をつけていたことは?」

大きく2つあって、1つは、相手を知ること。例えばハンド部の撮影だったら、まずハンド部のみんなの名前を覚えるとか、あとはハンドボールを見たことがなかったので、まずはハンドボールのルールを覚えるとかそういうところから始めました。
知らないと写真を撮れないっていうのもありますし、ルールとか試合のことをわかるようになるとハンド部の人と話しやすくなるというのがあるので、相手が大事にしていることを自分も大事にできるような努力はしました。

2つ目は、引き算をすごく意識していました。どうしても写真は情報量がすごい多いので、その中で自分が何を伝えたいのか、見た人にどう思ってほしいのかとかそういうのを意識してできるだけ写真を見た人がわかりやすいように余計なものを写さないとかそういう意味で引き算を心がけています。そのときに大事なものをひいてしまわないように相手のことを事前に知っていただくっていうのも、その前提として必要かなと思います。


そして今回はカメラマンの方もいらっしゃっていたので、写真を撮る時に気をつけていることをyumiさんから他のカメラマンの方に話をふってもらったことで、スポーツのカメラマンをされている方やLovegraph登録カメラマンの方が写真を撮るまでに気をつけていることを聞くことができました。なかなかない、貴重な機会でした。

また、実際に写真紹介のあったハンド部の選手も参加してくれていたので、さっきまで見ていた写真の世界がより一層近く感じられました。

自己紹介、イベントの趣旨紹介、写真紹介、フリートークまで60分のイベントでした。
イベント開始時は13名、最終的には20名以上の参加者がいてyumiさんが一方的に話すばかりでなく、質問やトークの時間もあってオンラインならではの盛り上がりになっていたと思います。

病院では48枚もの写真が飾られているということで見に行けるようになったらぜひ足を運びたいですね。

イベント全体の感想

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yumiさんの撮る笑顔は本当に魅力的です。その人の自然な笑顔、生き生きした表情がはっきり伝わってきます。yumiさんの人柄なのか、暖かさとその人の生き生きとした表情がいっぱいに伝わる写真を撮ってくれるカメラマンですね。

今回も本当なら写真展を見に行きたかったのですが、なかなか筑波までいけないなと思っていたところ、「オンライン写真展やります!」のTweetを見てきっと素敵な企画だからより多くの人にお伝えできれば、と思って今回のレポを申し出ました。

この写真展の目的の一つに、大学スポーツの魅力を伝えたい、というがあります。
yumiさんが熱心に楽しそうに各部の魅力や選手の人柄を紹介してくれるのですっかりこちらも筑波大学の野球部とハンド部に親近感を持ってしまいました。目的達成していますね。

オンライン写真展から見る写真との新しい関係

通常の写真展とオンライン写真展との違い。
自宅からでも見られる気軽さ、額縁に入っていない、写真の大きさが画面に依存する、などなど良い点悪い点いろいろあると思います。

私がもっとも感じているのは写真と見る人の関係性、距離感です。

写真や絵画は通常、生み出した人の解説はないことがほとんどです。
この場合全ては受取手の解釈の自由となるわけです。

それは自由といえば気持ちよく聞こえるかもしれませんが、作品から受取手に歩み寄ることはないのです。歩み寄るのは私たち。私たちから近づかなければならない。

オンライン写真展は、直接その写真を撮った人、その写真の真意を理解している人が解説者となってくれる。
冷静に、丁寧に編まれた文章ではなく生の声。その分感情も伝わってきます。
特にyumiさんは皆さんの感想にもあった通り人柄が伝わる、被写体との関係性が伝わってくる「感情がフィルターを通して現れる」ようなそんな写真を撮ることに長けています。
より彼女の持つ写真の魅力を引き出すのにオンライン写真展はぴったりだったのではと思いました。

写真展だと敷居が高い。写真のことはあまりわからない。
ちょっと腰が引けてしまう人でも、yumiさんの話なら聞いてみたいという緒から写真との関係が縮まった方もいるんじゃないかなと。憶測に過ぎませんが新しい可能性を感じることができました。

私自身、yumiさんの写真のファンで、いつか私のことも撮って欲しいなと常々思っているので、今回は素敵なイベントのレポート、感想を書かせていただきありがとうございました!

今後も看護師として、カメラマンとしての活躍を楽しみにしています。

※本記事内の写真は全て、yumiさんよりご提供いただきました。


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