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婚活しんどい人のための指南書

やっちと申します。

婚活中の方や夫婦に向けカウンセリングをしたり、大手結婚相談所の講師、Webメディアの記事や心理テストの監修などをしてきました。

3年ほどバラバラと婚活について言及してきましたが、noteで婚活のまとめ記事を書いてみることにしました。

皆さんへのアドバイスを振り返り、できるだけそぎ落とし、効果の高かった内容を残して10000字にまとめてみました。

婚活の現実と対策はいくらでも記事が出ているし、デートテクニックについては1冊でも本を読めばわかるので、そういった内容は控えます。

今回お伝えしたい内容として、「知識を得るよりも自分と対話しよう」という点に絞ります。

自分と対話することは、すなわち相手と対話することにつながります。
コミュニケーションに苦手意識がある人こそ効いてくるでしょう。

今はなんのこっちゃ? ですよね。
まぁ読んでみてください。笑


まずは結婚すると決めよう

これから話すことは、あえて結婚という言葉で一括りにしているが、単に一緒に暮らすカップルも含んでいる。

婚活という言葉が結婚する前提の時代に生まれた言葉なので無理もないが、

この数年の間、婚活本をいくつか読んできた。

有名どころは目を通したし、現時点でKindle unlimitedにある婚活本は7割読んだ。

また、婚活に関する人気Youtuberの動画も観た。

勉強のため?

実はそうではない。

みんなが求める婚活情報はどのようなものかを知りたかったのだ。

意識が高い仲人さん、または結婚相談所を経営する方が共通して言う言葉があった。

結婚する覚悟を決めよ、ということだ。

結婚は甘くないぞ! という話ではなく、むしろ「婚活は簡単」といった説が多かった。

それほど、婚活市場はシンプルな仕組みでできているということだ。

ただし簡単なのは方法であって、気持ちの面では難しい人がいるかもしれない。

ゆえに玄人が言うには、やり方は簡単であり必要なのは覚悟、ということなのだ。

女性は「普通でいい」と言いながら本心では「年収が高い人」を望む。

男性は「価値観が大事」と言いながら本心では「言うこと聞く人」を望む。

現実は、やはり顔やスタイルが気になっていることもある。

顔やスタイルが追いつかないのであれば、それに代わるインパクトのある何かを用意しなくてはならない。

男性も女性も「性格がいい人」と言いながら本心では「顔とスタイル」を望んでいる事実は、受け入れなくてはいけない。

一方で顔とスタイルのいい人は、より優秀な相手を求めていて、需要と供給にギャップが生まれている。

やはり顔とスタイルか、あるいは市場価値の高い人が求められているのかと気落ちした人は早計である。

そういった事実はあるようだが、そのような人たちが婚活市場のほとんどを占めているというデータは見当たらない。

アンケートが本音を語らないことはさておき、総合的に見れば「将来的にこの人とは穏やかに暮らせそうである」と思った人同士が結ばれている。

目的を誤ってはいけない。

理想の条件をそろえてニヤつくのもいいが、結婚することのほうが重要ではないだろうか。

まずは結婚すると決めよう。


相手に冷めているのではない。自分に冷めているのだ

仮交際までいっても次のステップに進めない人がいる。

「いい人がいない」と言って、何かしら理由をつけて関係を終わらせようとするのだ。

その背景には、結婚したあとに変化する環境への恐れが関係している。

婚活相談に来る人の話を聞いていると、中でも自尊心が低い人は先へ進むことを恐れる傾向が強い。

自尊心は、最近では自己肯定感と表現されることもある。

自尊心が低いと聞いて、おとなしくて心配性な人を思い浮かべるだろうか。

そうとも限らない。

自尊心が低いため強気になる人がいるし、自尊心が低いため弱気になる人がいる。

自尊心が低いため強気になる、という表現に違和感がある人もいるかもしれない。

補足しておくと、自尊心が低いゆえにそれを隠そうと強気な態度を示すということだ。

例として、会社で弱者に強気の上司やマネージャーがいたとする。

内心では反抗を恐れているため、強さを見せつけ押さえつけるのである。

臆病者としては典型的なやり方である。


さて、自尊心が低い人は自分に自信がない。

「こんな自分じゃダメだ」と相手に申し訳なくなる。

なにより、自分が幸せになることを許せない。

「何を言うか、私は幸せになりたいからパートナー探しをしているのだ」

そんな声が聞こえる気がしているが、もう少しお付き合いいただきたい。

仕事や人間関係がうまくいかなければなおさら、「やっぱり自分は受け入れられる存在ではないのだ」とますます落ち込む。

するとどうだろう。

デートをしていて、相手にどれだけ求められても冷めた気持ちになってしまう。

相手に冷めているのではない。自分に冷めているのだ。

相手が持つ情熱で暖められないほどに、心が冷めているのである。

自分の中にある恐れが相手を遠ざけているだけなのに、「いい人がいない」ことにしてしまうのだ。

いい人がいないことにしておけば、自分は不幸せでいられる。

友人と「なかなかいい人がいなくて」と笑って素敵なカフェでハーブティーを飲んでいるかもしれない。

何人会ってもうまくいかない人にありがちで、恐ろしいループである。

うまくいかないというより、自身が先に進まないように創意工夫をしているのだから。


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