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独学で占い師になるまで

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独学で西洋占星術とカードリーディングを習得して、“占い師”という肩書きを得て活動するに至るまで。適性の高い事を“仕事”にしようと思い立って、いろいろ躓きつつも前へ進んでいく凡人の… もっと読む
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デビュー ㉒.

デビュー ㉒.

不意打ちの方が、「あー、はいはい、」とあっさり受け止める事ができる。
意外にも、重要な話や大事な約束事ほど、
そういうノリの方がスムーズに話に乗っかっていける。
そんな気がしています。

ついに、現実に直面する時がやってきました。
あらゆる準備が一つ一つ処理され、
いよいよ“占い師”という肩書きを背負っての仕事が始まる。

契約を結んだ占いサロンから連絡があり、
私は、メッセージ対応の鑑定スタイル

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モラトリアム ㉑

モラトリアム ㉑

もしかすると、音楽活動も順調に進んでいったら、
いつかは、こんな気持ちになっていたかもしれない。

学生のまま、アマチュアのままで居る間は、
目標に届かないけど日々頑張っているという事実とか、
まだ道の途中である事とか、
実際に“勝負”はしていないけれど、
いずれ“勝負”するんだと未来を思い描くことが充実感を与え、
退屈な時もありつつも、守られた状態で学ぶ安心感に浸る。

やたらと資格を持っている

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実感が湧かない ⑳

実感が湧かない ⑳

思えば、幼い頃からどんなに深刻な場面でも、大ピンチでも、
緊張するとか、萎縮するとか、
いざという時や、本番というタイミングに、
「もう無理!動けない!」
という状態になる事はなく、
むしろ、だらりと力が抜けて、
「さあ、どうぞ、いかように判断して頂いても構わないさ」
と、諦めにも近いような心境になるところがありました。

あまり、“真面目”とか“真剣”な瞬間というものが私には無いのかもしれない。

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いよいよ ⑲

いよいよ ⑲

「嫌だな、触れたくないな、そこには行きたくないな」

そう思っている所ほど、
向かうべき場所だったり、
通過するべきポイントだったりするもの。

わかっているからこそ、
「そこに行ったら、いよいよ目の前に現実が迫ってきてしまうじゃないか」
と、尻込みする。

逆に言えば、もう“行くべき場所”と認識しているし、
当然のように“行ける”と思っている。
そこに辿り着ける準備が整っているという何よりの証拠

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リハーサル ⑱

リハーサル ⑱

遊び感覚でやっていた事が後に活きてくる。
そういう事が自分の人生には起こりがちだなと、
そして、真剣に真正面から取り組んだ事よりも、
遊びの延長で徐々に本腰を入れていったものの方が“息が長い”という不思議。

当時は遊び感覚でしたが、今振り返ってみると、
現在の仕事のリハーサルのような、
そんな事を何度も何度もしていたんだなと、
つくづく、巡り合わせって面白いなと感じる展開。

タロットカードとい

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タロットカードとオラクルカード ⑰

タロットカードとオラクルカード ⑰

抵抗感を覚えるものや、
オススメされても、なぜか気が進まない…
というものほど、結果的に縁があったり、
それがきっかけとなって突破口が開いたりするもの。

人間が“変化を嫌う生き物”であるからこその、
心の自然な反応という事なのかもしれません。

誘導されるように、タロットカードやオラクルカードといった、
“いかにも”な占いの世界へ踏み込むこととなりました。

調べてみると、タロットカードもオラク

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広がる世界 ⑯

広がる世界 ⑯

ひろーく、かなり昔の方まで自分の人生を振り返るって、
なかなか無いと思います。

何かしらのきっかけが無いと、そんな事しないし、
特に、思考回路がドライな人は

「そんなことより、今この時と、これからの事に時間や思考を使いたい」

となるんじゃないかと思うのです。
私も、そういう考えの1人。

なので、
こうして占い師として仕事をするところまでの道のりを綴っているコレは、
かなり稀な事をしていると

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身近なところから ⑮

身近なところから ⑮

こういうところ、自分でも
「マイナス思考だな〜」
と思うのですが、

ガッカリしたり、
大きなショックを受けたりしないように、
なんでも期待はしないでおこう

そういう風に常々自分に言い聞かせている節があります。

唯一、
「それでも、つい夢を見てしまう。希望を持たずにはいられない。」
そういう風に、まるで中毒のようになって続けていたものが音楽でした。

案の定、
気持ちは揺れ、何かにつけ心はダメ

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静かなスタート ⑭

静かなスタート ⑭

子供の頃から読書が苦手でしたが、
どうしても読まないといけない!という時は、
決まって偉人の伝記を選んでいました。

当たり前ですが、実在の人物の話なので、
わざとらしい盛り上がりや、美味しすぎる展開、
成功が約束されたサクセスストーリーじゃないから、
(最終的に成功してるけど)

「こんな凄い人も、昔はこんなにも屈折した所があったのか」とか、
「コレは凄いのに、この部分はいわゆる平均以下なんだな

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プロと友人 ⑬

プロと友人 ⑬

経済の停滞、低賃金、劣悪な労働環境。
これらは、治安と密接な関わりがあるそうです。

だから、街の落書きを排除したり、
ゴミ拾いなどのクリーン活動、
職場などでも清掃をするように促すという事が行われているわけで、

環境を整えると経済が上向く。
経済が上向いていると治安は良くなる。

個人で言えば、身の回りを綺麗に管理できるようになってくると、
その人の“価値”も上がり、経済的な余裕にも繋がってい

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温度差と価値 ⑫

温度差と価値 ⑫

“呼び水”そんな言葉がしっくりくる。

2人から始まった“商品化へ向けた実践”が、
年を跨ぐ頃には、
久しぶりにコンタクトを取った友人や、
出先で少し話した方など、
次から次へとお話が舞い込み、
程よく“距離感”のバラけた顔ぶれとなっていきました。

中には、実際に感じた価値をお支払いして下さった方も居ました。
(とても心に沁み入りました…!)

何件か対応するうちに、
1件あたりどれくらい時間を

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舞い込む ⑪

舞い込む ⑪

「そんなドンピシャなことってあるかよ」

って話、
漫画とかテレビとかではざらに見かけますが、

たまに、「すごい奇跡!」とまではいかなくとも、
「所詮、人の人生は神のパズルだな…」
みたいな、

神様がもし居るなら、
「…もしかして今ちょっと遊んでません?」
て思うような展開って、現実にもある時は本当にある。
という話。

お話を聞く事や、
占いを活用して相談に乗る事を“仕事”にするにあたって、

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値段を付ける ⑩

値段を付ける ⑩

自分の作った曲を求めてお金を支払う人って居るんだろうか?
名も無きアーティストの30分程のライブに足を運んで、
チケット代を支払う人って居るんだろうか?

音楽活動を開始して間もなくの頃、そこがとても疑問でした。

始めてみたら案の定、そういう事は稀な事で、
「やっぱりそうだよね」
と思いつつ、
「でも始めちゃったからさ、頑張るしかないよ」
と、現実をヒリヒリと感じながら身を削った数年間。

そん

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意外な“強み” ⑨

意外な“強み” ⑨

物事がうまく進まなかったり、失敗したり、
不安に飲み込まれたり、
誰か1人が犠牲になる場面を見たり、
自分が無意識に誰かに不快な思いをさせていたと気付いたりした時、
自分で自分の事が情けなくなる程に凹む。

どれくらいかというと、
固形物が飲み込めなくなるくらい、一時的に体調を崩す。

飽きっぽさや、一貫性の無さ、
ほんの些細なストレスで揺らぐ体調、
これまでに良くも悪くも自由に生きてきた事など…

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