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非デザイナーの広報がデザインしたものを振り返る~黒歴史を添えて~

こんにちは。株式会社Rosso 広報の保田(やすだ)です。
今回は、非デザイナーの私が広報業務の一部としてデザインしたものを振り返ってみます。

※このnoteは、やえがしさん(@yaegashihenshu1)主催のアドベントカレンダー12/18の記事です。

私は、いわゆる「ひとり広報」です。
社内デザイナーもいないので、素人ですが自分でやるしかありません。
同じように初心者だったり、ひとり広報でいろんな業務を並行してがんばっている方に読んでいただけると嬉しいです。デザインの黒歴史もさらけ出すので、「これよりマシだわ」と安心してもらえるはずです(笑)。


広報におけるデザイン業務

広報がつくるデザインというと、SNS投稿画像からプレスリリースまでいろいろありますが、一部公開しながら振り返りたいと思います。

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昨年、会社の公式noteをはじめました。
デザインを統一するべきか悩みましが、下記理由でやめました。
・いろんな社員に、自由に表現してほしい
・手探りではじめたので「これで行く!」と決める自信がなかった

今考えると、自由にやってもらって良かったです。
企業noteの方針が「どんなエンジニアがいるのかを知ってもらう」ことなので、個性的なサムネが並んでるのはRossoらしいなと思います。

唯一、フォーマットを決めているのが社員インタビュー企画。

最後まで右と迷いました。
見栄えのする写真なので大きく見せたかったからです。でも、インタビュー企画はデザインを統一すると決めていたので、この形で作り続けられるかがネックでした。こんなにでかでかとアピールする写真を用意できない可能性を考え、左の構図に決めました。後々のことを考えないと、自分の首を絞めることになります。こわい。

インタビュー以外で画像にインパクトがあるものは、あまり手を加えずドンッ!と載せてます。
今書いてて、チーズ勉強会のフォントサイズが小さいなと思いました。
振り返って気付く。大事ですね。

働くシングルマザーに聞く「安心して働ける会社」とは?

一番多くスキをいただいたのが、国際女性デーに寄せた記事です。
シンボルカラーの黄色(ミモザの色)で作りました。

プレスリリース

プレスリリース挿入画像の作成も広報の仕事です。
弊社はシステム開発会社なので、「こんな技術を開発しました」という内容が多いです。
そして、これが今の私にとって一番難易度が高いです。

プロダクトであれば、その製品の画像など素材がありますが、「こんな技術を開発しています」の内容だと素材が少ないので、自分でつくる作業が必要になります。
これが難しい。
まず、自分が理解するためエンジニアへのヒアリングからスタートです。
そこから、アピールすべき部分を見つけます。
その際、開発側で推してほしい部分とプレスリリースとして出す際に推すべきポイントが一致しない場合もあるので、そこの取捨選択、整理が必要です。
どんな文脈ならニュース価値があるのか、ターゲットに届くのかを考え、さらにそれを画像で表現します。

これも苦戦した挿入画像。(特に2枚目はもっとやりようがあったんじゃないかと今でも悩む)
でもこのプレスリリースから問い合わせがきたので、広報活動としては及第点と考えます。


広告バナー

下記はインターンシップ用のバナーです。
これは集客が目的なので、広告媒体の担当者にフィードバックをもらいながらつくりました。

左を使いました

学生向けであることを考えると、右側はビジネスライクすぎるし、掲載サイズが小さいので情報は少なくシンプルにということで、左側に決まりました。
バナーだけが要因ではありませんが、今年のエントリー数は前年比198%でした。

ちなみに前年はこちら。
ここからデザイン黒歴史の登場です。

うーん。いい写真だからこそもったいない。

さらに前、

バナーではくSNS用告知画像。これも、うーん。

さらにさかのぼると、
(次のは見る方にも覚悟が必要です)









どーーーーん

は?なにこれ。
もう、笑ってやってください。
確か急遽告知しないといけなくて急いで作ったという言い訳はありますが、だとしても。
なんこれ。

サマーインターン
→夏だ!
→花火だ!!

ってこと?
ひとり連想ゲーム?

ここから学べるのは、素人は良いデザインを真似するところから始めましょうということです。


SNS投稿画像

Facebook、X、インスタグラムの投稿画像の作成。

インスタの採用アカウントは最近はじめたところで、試行錯誤中です。
いちから勉強する時間は無いので、「多くの企業で共通して使われている構図=良デザイン」と勝手に解釈して参考にしています。

インスタ採用アカウントの社員インタビュー



チラシ

印刷物は転職フェアで使ったチラシとPOPが初めてでした。

印刷物の場合は、文字が潰れないかなど視認性に気を使いました。印刷はラクスルを使いましたが、その前にプリンターでテスト印刷して細かい修正を何度も繰り返しました。

フォント選びもこだわりました。上司と他社チラシを見て気に入ったフォントをネットで調べ、有料の場合は類似フォントを探して少しでも近づけるよう努力しました。
これも、いったん印刷して紙で見比べるのをおすすめします。

2種類のチラシをつくりました

当初は左2つで両面一枚のチラシを作っていましたが、目を引くものがほしいと思い、急遽右のチラシもつくりました。
当日、ちゃんとアイキャッチとして役に立っていました。


POP

こちらも同じ転職フェアで使ったPOPです。
ラミネート加工してブースにいっぱい貼りました。

こういうのを30個ほどつくりました



その他

会社案内資料、インターンシップ資料、研修資料などもつくっています。

細かいところでいうと、こういうのも。

左はXの個人アカウントのヘッダー画像。
波のようにあっちへこっちへ流されてる当時の心情を表現しましたが、右往左往している場合じゃないので、そろそろ変えないと。

右は社員総会用に作ったロゴ。
うさぎ年ということで、ピョンっと飛躍しましょうという意味をこっそり込めました。
同僚に可愛いと言ってもらえて嬉しかったです。

デザインの勉強方法

勉強と言っても、必要な時に必要な情報を探すだけで、体系的には学べていません。
本業じゃないので仕方ないと割り切っています。
だから、とにかく良いデザインのインプットと、テンプレに頼ること、これに尽きます。

日常でインプット

単純に好きだな、使えそうだなと思ったデザインをnotionやピンタレスト等にストックするだけです。
好きだと思ったポイントを言語化してメモに残せたら一番良いのですが、最低限ターゲット別や業種別などに分類しておくと後から探しやすいのでオススメです。

デザインはありとあらゆる場所に存在しているので、インプットには困りません。私は街を歩く時、いつもキョロキョロしてるのでおそらく田舎者だと思われてます。

【私がよく参考にするデザイン】
・電車内の広告
・街の看板
・折り込みチラシ
・雑誌
・本の装丁
・ネット広告

たとえば、電車の窓上ポスター(網棚上に貼ってる広告)は、横長デザインなのでバナーの勉強にピッタリです。

テンプレ・便利ツールに頼ろう

最近はもっぱらCanvaです。
ここ数年でテンプレや画像、イラストなど素材の量が激増したと思います。上記でさらした黒歴史のように、素人が設計もせずいきなりつくると「なにこれ?」デザインのできあがりなので、最初はテンプレをそのまま使うのを推奨します。
気をつけるのは、目的とデザインの雰囲気がマッチしてるかくらいで良いと思います。(真面目なイベントなのに、ゆるふわピンクお花畑~になってないかみたいなこと)

Canvaは写真の編集機能もどんどん進化しています。
最近特に便利だなと感じたのは「マジック拡張」です。
(※有料プラン)

これは、AIによる画像生成で背景を拡張する機能です。
たとえば、横長写真をインスタ投稿用に正方形に切り取ったら、空白ができてしまった時などに便利です。
空白の部分をAIが予想して背景を伸ばしてくれます。

<使い方>

有料プランの方はぜひ使ってみてください。

デザインを楽にするための準備

①よく使う媒体は、あらかじめそのサイズでフォーマットをつくっておく
たとえば、
・noteの記事見出し画像は1280 × 670 px
・インスタのフィード投稿は1080×1080 px、1080×566 px、1080×1350 px

②人物撮影時はあらゆるアングルで撮っておく
たとえば、右向きの写真は左側に配置した方がいいですよね。これが諸事情あって右側配置となると、「あー逆方向も取っておけば良かった…」と後悔します。
あと、アップも引きの写真も両方撮っておくと、使いまわしやすいです。

③完璧主義は投げ捨てる
準備というよりマインドですが、良い意味で「私はデザイナーじゃないんだから完璧は無理!」と開き直るのも必要だと思います。


広報としては、見た目よりまず内容が大事なのは言わずもがなです。
ただ、伝えたい情報をより伝わりやすいよう整理し、それを視覚化するところまで落とし込むのが「伝える力」だと思います。
受け取り手の立場に立ち、読みやすく心惹かれるものを目指して「伝える力」を磨いていきたいです。

長文読んでいただいてありがとうございました。
このアドベントカレンダーを期に個人アカウントをつくったので、今後はもっと気軽に更新していこうと思います!


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