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ちょうどよいゲイカップルが描かれている映画

こんにちは、めっちゃお久しぶりです。
今日は「ぼくのお日様」を見てきました。予告編でフィルムの質感が暖かい映像に心惹かれて公開を楽しみに待っていました!
舞台になっているのも南北海道で「ここどこかなぁ」と思いながら見ていました。
エンドロールで苫小牧、余市、小樽、真駒内の名前が出てきて「この辺かなぁ」と思いながら見ていました。

・可愛いカップル

この映画の主人公は子供たちですが、別に着目していなかった大人たちが意外とチャーミングでしたね。
先生と先生の彼氏の描かれ方がとってもいいんですよ。
今まで見てきたゲイカップルって「激しいベッドシーン」「ねっとりとしたキス」「とにかくイチャイチャする」といった偏見が深い描かれ方をしてきたことが多いなぁと感じることが多く(私自身そんなにゲイカップルが出ている映画をみた訳ではないですが…)もちろん、顔がいい男同士のカップルはインパクトありますしいわゆる腐女子の方々に受けるのもありますが(自分もそうです)だからと言ってただ濡れ場を入れてばいいもんじゃないし、「こういうシーンを入れたら腐女子は喜ぶだろw」という意図が透け透けであんまり見ていて好きなものではないんですよね。
ですが、本作のカップルは一見すると悪友感が強いというか普通に距離が近すぎる友人同士が北海道の片田舎で同居しているって解釈もできるぐらい自然な描かれ方をしていて好感を持てました。でもやっぱりゲイカップルらしさを入れる必要はあってそれがこちらのシーンです、(ネタバレ注意!)

さりげなく間接キスをしています。

今までタバコとキスといえばタバコの先をくっつける「シガーキス」が有名でしたが、タバコを相手に吸わせるという新たなパターンもあるのか…!
となりました。
こんな感じでじんわりする描かれ方をしているのがいいんですよね、ほっこりするというか優しい気分になれるというか。
奥山監督は一度同性カップルの日常に着目した優しい映画を作ってみてはと思える作品でした。
あと、子供たちの演技も良かったです。たくやくんがホッケー靴でスピンしようとしているところから、ちゃんとしたスケート靴をもらって滑れるようになっていく姿が初々しくて可愛らしいかったです。たくやくんの友人の小柄な男の子も可愛い役でしたね。
とにかくメインで出てくる登場人物が不器用で優しい映画だなと思いました。
見た人によっては「あの人は悪意があるのでは?」と思う登場人物もいるのかもしれませんが、誰も故意に相手を傷つけようとはしておらず言葉にできないからこそのすれ違いがあのビターな終わりを出していると思います。

ハンバートハンバートの主題歌がまさにこの映画を表しているので貼りたかったのですが見つからず…
主題歌を含めてこの作品だと私は思います。
いい映画でした!


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