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経営者の仕事(金策)はつらいよ | 不動産会社を一人起業2年目のボヤキ

いやはや。最近は会社のブログを書くのが精いっぱいで、こちらはすっかりごぶさたしておりまして。

だけど、今日みたいに思いを吐き出す場としては、必要なのかもしれません。私の吐しゃ物が何かあなたのお役に立てれば幸いです。

お説教はお金を出してからでよろしく哀愁~業界未経験で始めたばかりの不動産会社

事業資金を借りに行って、担当者さんからいろいろ厳しい指摘を受けた上、借りる前から事業内容にまで口を出されて。いろいろ正直に話したら「それは経営者としてもアウトですよ」と、説教までされてしまいました。

お金を借りる前から経営者の資質にまで言及されて、他の商売を考えたらどうかとまで言われたら結構凹みます(笑)。ただ、物腰が柔らかく、言葉を選びながら、最後にいろいろ無礼なことを申し上げてすいませんとおっしゃるような感じのいい方だったことは強調しておきたいと思います。

不動産仲介業に関する考え方が、根本的にその担当者さんと私では異なっている点も、私が正直イラっとした一因でした。多くの不動産業者への融資にかかわったと称するその方に言わせれば、私が未経験で創業して1年余りということが、大きな問題のようです。

せめて売上が十分に立っていればいいけれど、それも無いのかよ。いえいえ、あれば頼みに来ていません。大型設備投資とかではないので。

ただ、痛いところをつかれたときほど、ムッキー!ってなるのも事実。

金融機関に反論しても、結果が出る前だから負け犬の遠吠え~業界未経験で始めたばかりの不動産会社

どの業種でも同じですが、と前置きしつつ、不動産仲介業というものは長年培った同業の人脈が大事だとのこと。路面店に物件情報を貼り出しているような経営形態を選んで、やっと経験不足や同業での人脈の乏しさを補えるかどうか、なのだそうです。

私はちょっと呆れてしまったのですが、嫌なことや自分の考えと相違することを言われても、結果を出せていない状況では、いくら反論しても負け犬の遠吠えなんですよね。うー、くやしい。

くやしいから、ここに負け犬の遠吠え(反論)を書かせてください。

まず、不動産仲介業を開業するのに、同業者の人脈は必要ありません。やっていく中で少しずつ構築されていく、それで十分です。同業者の人脈は役に立たないと言いたいのではなく、初めから無くてもよいということです。

私には同業者の人脈はほぼありませんが、親からもらった人当たりの良さや、ファシリテーターが得意な性格等々があります。同業者の人脈なんて、その人独自の武器の一つに過ぎません。

不動産業での経験や人脈なんて、長い目で見りゃ精神論~業界未経験で始めたばかりの不動産会社

同業者の人脈や経験があれば、古巣のお客様を紹介してもらう、あるいは引き抜くなどといったかたちで、1期目の決算書の売上を埋めることはできるかもしれません。ただ、新しいものを生み出したり、旧態依然の仕組みを変えることができるのは、“よそ者、若者、バカ者”です。不動産業界は、旧態依然としています。しかも、コンビニの数よりも多くの業者がひしめき合っているのです。さあ、同業者の人脈は、激動の時代に生き残るための必須条件といえるでしょうか。

経験も然り。私は不動産会社や不動産屋というものに雇われたことはありませんが、独立・起業するなら、その前に経験を積んでからのほうがいいかという問いに、多くの関係者は「No」と答えています。

契約実務などは、どんなに物覚えが良くなくても、3ヵ月~6ヵ月もやればできるようになりますし、新人向けのマニュアル本もいろいろと出版されています。私は宅地建物取引士(取引士)でもあるわけですが、都道府県に取引士登録する際、未経験でも法定講習と呼ばれる2日間の講習を受講して、形ばかりのテストに合格すれば、すぐに実務をやってよい(一人で会社をやっても構わない)と国が言っているのです。

やれ不動産業の経験とか人脈なんていうのは、はっきり言って長い目で見れば精神論です。そりゃ、貸付を行う金融機関からすれば、それを重視せざるを得ないし、最初からある程度、売上が保障されていると安心であることはよく理解できます。

よくある創業とベンチャーのあいだで~業界未経験で始めたばかりの不動産会社

まだ十分な結果が出てないのは、私がバッターボックスに立って何度バットを振ってもヒットやホームランがにつながっていないだけ。不動産業の経験とかその人脈は関係ないの。

うちはベンチャーとかではないので、そういうジャンルを相手にするところへ行くのはちょっと違うし、ロケットを開発するからお金が必要なんです、というような大げさなものではないので、結局、フツーの金融機関を頼るしかないのですが、フツーの金融機関はなかなかわかってくれません。だから、うちを相手にしてくれるところは、一生大事にしたと思っています。

っていうか、単価の比較的高い不動産業の性格上、1年余りでそんなに結果が出ていなくても、特にダメダメということはないでしょうが。カフェを1年余りやってきたのに、メイン商品である1杯500円のコーヒーがたまにしか売れない、などということとは訳が違うのですから。わずかでも良いところに着目して、そこを評価してくれ。

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