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倍速視聴せずに3シーズン30話を見て思った~「コールドケース 真実の扉」【ドラマ感想】

文中にネタばれは含みません。

人間を60年以上過ごして来て、自分の思うようにならない事柄は多く見てきたし、体験もしてきた。

「なんでこうなの」「そんなはずじゃなかったのに」「いやいや・違う、そうは言っていない」

そんな経験をいくつも重ねながらも生きてきたし、悔しいけれどこれからも生きるしかないよね‥‥なんとか帳尻は合ってきたから。

でももし合ってなかったらどうなんだろう。

それが私がこのドラマを見ながらの感想。
『コールドケース~真実の扉』

「コールドケース」の「シーズン1」を見たら「シーズン3」までの30話を一気に見てしまった。それも倍速や早送りをせずに。

コールドケース
日本の同じようなドラマで言うと
「おみやさん」や「未解決の女」「絶対零度(S1)」「時効警察」など。

特に「おみやさん」は渡瀬恒彦が、新たな事件の話を聞いて、書架の中から記録簿を探し出して読むことで始まる。
コールドケースは過去の事件の映像・その事件の証拠品などが入った段ボールが書架におさめられるところから。

「違う」のはそんなことじゃない。
まして豪華な役者さんの醸す味じゃぁない。


カメラワーク?編集?
基本として寄りの表情ショットが多い。
そのために会話が多い。
だからと言ってBロール的なショットを疎かにしていない。
過去の事件のシーンと現在の関係者のシーン。
そしてそこにかかわる人間。
刑事一人ひとりの人間と取り囲む人間。
人間の話し。
犯人、被害者、それぞれを取り巻きつながる人々。
そしてチームのメンバー。
丁寧に描かれる背景。
けれども間延びしていない。

そう、テンポが良い。
言葉が明瞭で分かりやすい。

舞台が警視庁や京都府警ではなく、横浜や横須賀をもつ神奈川県警。
2016年のシーズン1から20年のシーズン3までのドラマ。
そこで掘り起こされる事件(真実)は進駐軍のいる時代や満州引き上げ者の時代。朝鮮特需の街や学生運動、バブルやミレニアムそしてDVが暴力という言葉にもならず家庭内の事と言われた時代。引きこもり、差別、新興宗教(まがい)などなど。

元になっているのはアメリカのフィラデルフィア警察殺人課を舞台にした同名の刑事ドラマシリーズ。

一話一話 見終えて持つ悲しい、やるせない、悔しい、憤りなどの感情。
エンディングに流れる曲(希望の光)とスローモーション映像に、涙し救われる。

私はアマプラで全シーズンをもう一度見ようと思う。
今度はシーズン3から順に。
チームのメンバー一人ひとりの背負う過去と現在の問題を知ったうえで。

そう思わせてくれたのは、なにより脚本のチカラ、映像のチカラ、サウンドのチカラ、演出のチカラ、俳優のチカラが合わさってくれた作品だと思えますから。


◆突然ですがドラマを見て、他の人に知らせたく書きたくなりました。でも感想は冒頭だけで紹介になってしまった。よかったら見てください。そしてここで「スキ(♡) 」を押してください。

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