『パソコンが大嫌い』な自分がもの作りをするようになるまで 〜もいせん3期入院〜
① 病気と向き合う家族
初投稿です♪ 私は大学病院で小児科医として約20年働いてます。大学には重い病気を持つ子どもたちが沢山治療にきてくれます。子供たちはもとより特に大変なのはお母さんお父さん、つまり『ママパパ』です。
病院への送り迎えや病気になった子供の対応、兄弟の送り迎え、食事・洗濯など本当に大変です。長期入院になった場合は、小さい子どもであればずっと付き添いになり一日中付きっきりで看病します。病院のベッドは本当に硬くて寝にくいし、子どもは泣いて起きるし熟睡もできません。。泣
私の子供も何度が入院したことがあり、付き添いをしたことがあるのですが、白血病や癌などの半年から1年にわたる付き添いは想像を絶します。
そんな中でも子供のために笑顔を絶やさすに頑張っているママパパたちに医療以外の「何か」を提供したいとずっと思っていたとき、尊敬する後輩から紹介して貰い『もいせん』に出会いました。
② 42歳からのAI/プログラミングともいせんの出会い
もいせん:ものづくり医療センター
医療現場では、日々色々な課題にぶち当たります。今思えば、まさか42歳になってプログラミングやAIを学ぶとは思ってもいませんでした。一緒にもいせんに入院した親友にいつも使い方を教わる方で、正直コンピューターは大の苦手分野でした。いわゆる「パソコン嫌い」でした。Excel、PowerPoint、Word、メールを含めてよく分からず、分かろうともせず大っ嫌いでした!笑 世界中でAIブームが巻き起こっている中で静観している自分がいました。
もいせんを紹介してもらう前にやり始めていたのは、「Progate」でした。医療はPythonが必要だということを聴き、ProgateのPythonをやり始めました。にんじゃわんこが可愛くてとても丁寧に教えてくれるため課金して頑張ってみました。実は、この行動がパソコン嫌いに拍車をかけてしまいました。。
数ヶ月後、Python、HTML、CSSのコースをすべて完了したのですが、その後どう使ったらいいか分からず月日は流れてほとんど忘れてしまったのです。
英語を話せないのは、アウトプットが足りないから。ピアノを引くことができないのはピアノを弾きまくらないから。そうです、実装できなかったのです。
もいせんの最大限の良さは、実装まで運んでくれたことです。正直入院費は高額で一瞬悩みましたが、結果的にはその何倍も恩恵を受けることができました。
③ こども救急受診相談 LINEBOT
To Mother:ママへ役立つホームページ
子育てでママパパが困る課題を考えたとき、『育児』、『食事』、『病気』があります。その中でテクノロジーを使ってできることを考えました。
こどもが夜間発熱したり、吐いたり、病気になったり、蕁麻疹が出たりしたときに小児救急へ受診するか迷うと思います。そんな悩みをLINE一つで解決できるLINEボットを開発しました♪ 小児科医師だからこそ出来たんだと思います。
その後、1年経過して最終形態が出来上がりました♫
ママに役立つホームページもノーコードツール「Studio」を使って作成しています。次回6月に通知予定です。
④ 子供がワクワクする絵本作成
もいせんではプロのプログラマーから毎週親身になって沢山のツールを教えてもらえます。3ヶ月で実装までやり遂げるとてもハードでとても熱い入院でした。
退院後に、ChatGPTとMidjournyを用いて絵本も作ってみました。題名『ブラックホールの不思議な旅』です。絵本がたった4時間で作れるなんて驚きでした。
子供たちがいつまでも好奇心を持ち続けて欲しいという願いを込めて作りました。
⑤ VRへの挑戦
世間よりだいぶ遅れましたが、昨年VR・XRに興味を持ち始めました。まず手初めに日本VR学会での発表をしたところ、VR医療がこんなにも進んでいることに衝撃を受けました。色々はやりたいことはありますが、まずは、自分が出来るようにクラスターに登録し、Udemyで勉強動画を購入しました!
現在は、うちの大学に来年、VR教育センターを立ち上げるべく奮闘しております。医療者も忙しい仕事の中ワクワクを持って取り組んで欲しいと願ってます。
⑥ これからのVison
世界中の子どもたち、ご両親たちが子育てを楽しんでいけるような「ものづくり」をやっていこうと思います。想いに共感してくださる方、一緒にまだ見ぬ世界へ行きましょう♫
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