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【激レア?】備えあれば憂いなし!    海外撮影コーディネーターの裏側 紹介vol.2

堺から世界へ、パナマではホルヘです。

あまり知られることのない海外コーディネーターの仕事について記事を書いております。

前回のVol.1の記事では、そもそも海外コーディネーターとは?現場までの仕事内容は何をするの?の部分について記載したので、今回は日本のTVクルーが現地入りする少し前から現地到着するまで、について記載していきます。

そう、第2弾です。

まだ読まれてない方は是非海外コーディネーターとは?の記事をご覧ください。

今回記事は以下3の部分ですね、それでは行ってみましょう!

1.海外コーディネーターとは?
2.受注から現場撮影までなにをするのか?
   Reserch
   Permission
   Schedule              

「3.現場の対応
   A:携帯電話の入手
   B:車両会社、ホテル、アポイントを撮っている方々のリコンファーム
   C:全行程で回れる範囲を車でざっと観ておく
   D:レストラン情報のアップデート
   E:日の出、日の入りの正確な時間の把握
   F:俯瞰ポイントの再整理
   G:街歩き 最近の流行りをみる  
                      」

4.撮影終了後から放送まで        
5.撮影コーディネーターの楽しいこと 辛いこと
6.コーディネーターに求められる能力
7.コーディネーターに必要な資格

現場の対応

撮影リサーチ、撮影許可、通関手続き、スケジュールを終えるといざ現地アテンドへと移ります。だいたいの国は一度はいったことのある国をコーディネートするのが大半です。

先方の予算にもよりきりですが、撮影クルー到着前日入り、もしくは当日入なんていうのもあります。当方の場合は、必ず2日前か1日前には入るようにしています。それは、フライトトラブルにより、万が一飛ばなかった場合の保険、現地情報アップデートこの2点が主な目的です。

スペイン語圏の撮影コーディネーターは英語圏とはうって違い、潰しが効かない部分があります。

なぜか?

日本クルーの方は、英語が出来てもスペイン語が出来る方はまずいません。そしてあいにく中南米、カリブ、南米は英語を使用できる箇所が空港、高級ホテル、高級レストラン程度と極めて少なく、一歩空港から外にでるとスペイン語ワールドです。

つまり現地に精通したコーディネーターがいなければ日本のクルーが路頭に迷ってしまうところが最大のポイントです。そして、それに付け加えて治安の悪さ、、、、これにもつきます。

やはりプロ意識をもって仕事に臨むので、自分がいなければクルーが襲われたり、機材が盗まれたりしないように必ずフライト遅延を想定し、前日までに入っておくことを心がけています。

現地到着後の一切合切の責任は自分にあると思い仕事に臨んでいます。

だからクルーより到着が遅れるなんてありえないんです。

前日入を必ずするということを述べた上で、現地に入ってからクルーを迎えるまで抑えておくポイントをさらっと紹介します。

1.携帯電話(SIM)の入手

スクリーンショット 2020-05-08 午前8.59.21

まずは現代生活のマストアイテム:携帯電話がないと何も始まりません。

正確に言うとSIMカードですね。前日か当日に入り、必ずSIMを入手し差し替えます!これがないとリコンファーム作業も日程変更の連絡も何もできません。


現地についたらまず先に向かうのが携帯のキャリア会社オフィスです。
そうです、ここは日中しかやっていないことが多いので、フライトの到着時間もある程度遅延を考えて朝の早い時間に着くように手配しておきます。


到着後はまず新しいSIMを買いにいき、差し替え、インターネットの無制限と1ヶ月分くらい電話ができるだけのチャージをしておきます。


携帯の充電チャージャーはいうまでもなくマストアイテムです。

これが終わりゃ、リコンファームへ


2.車両会社、ホテル、アポイントを撮っている方々のリコンファーム

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携帯電話を入手すると今回訪問すべき全箇所のコンタクトをとにかく携帯電話に落とし込みます。そして、各車両会社のドライバーの番号があっているか、名前、ホテルの予約がはいっているか、アポイント関係者にザーッと会いに行って、明日からよろしくね、と回って参ります。


車両会社でも当日に来るドライバーの電話番号を必ず入手し、話しておくことも大事です。基本現れないことを想定し、バックアップを常に考えておきます。こなかった際に即席でレンタルできる車両がホテルに在中してあるのか、ない場合、24時間連絡のつくバックアップドライバーまでスタンバイしておきます。

とにかくあってはいけないミスをどれだけミスに見せないか、これも腕の見せ所です。

次にホテルにいって予約が入っているか、なんては一般的な旅行ガイドでもやります。

ここからが撮影コーディネーターです。

特に芸能人や要人の部屋の手配時は事前チェックインをして、シャワーのお湯がでるか、アメニティ、金庫、WIFIの状況までしっかりチェックしておきます。WIFI接続が悪ければ、部屋の変更まで指定します。これがプロなんです。お国柄どうしようもない国もあるので、そこは潔く諦め、事前案内情報に記載します。

事件は会議室でおきません。いつも現場でおきます。

芸能人の方の雰囲気1つ、ディレクターの機嫌1つで現場の雰囲気が変わります。

そういった1つ1つのプロセスの積み重ねで、良い撮影現場が生まれます。

良い撮影現場から良いセリフ、コメントが生まれ、名作が生まれます。

最後に現地コンタクトのインタビューがあれば必ずお土産をもって、事前に挨拶をしておきます。当日時間通り宜しくお願いしますねーと挨拶しておくことで、インタビューワー側の緊張を和らげてあげる作用もあります。現地インタビューワーにとって、コーディネーターが唯一現地語を話す味方的な存在なんです。だから事前にあって信頼関係をつくっておくことが非常に大事なんです。

次は現地視察へ


3.全行程で回れる範囲を車でざっと観ておく

スクリーンショット 2020-05-08 午前9.30.05

そこまで終わるとあとは、車両か自転車かとにかく今回の撮影範囲の行程をざーっと見て回り、建物、レストラン、とにかく目に入るもので目新しいものを書留め情報をアップデートするんです。またここで大事なことは、はじめてきた時のことを思い出し、何に疑問をもつか頭を真っ白にしてノートに書き留めていきます。

そうすると、あの大きい建物はなに?道端で売ってるものはなに?といろいろでてきます。この素人目でみて疑問に思う大半が、撮影中に誰かが聞いてくる質問そのものとなります。

なので、知っていることは再確認程度、アップデートされていることはしっかり情報をアップデートして、わからないものを極力0にすることが極めて大事です。だいたい知ってないと駄目な世界なんです。

次は食へ


4.レストラン情報のアップデート

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飽きない食手配もコーディネーターの腕の見せどころです。

コーディネーターは引き出しの王様じゃないといけません。何を聞かれてもぱぱっと応えることができるのが真のコーディネーターです。

撮影も長いものは1週間をこえます。

最初は各国の郷土料理から必ず始まりますが、それも2日もいれば飽きるんです。よって、和、洋、伊、中、肉、野菜バー、あればこれくらいは最低自分の場合用意しておきますね。そして自分でも極力食べにいきます

シェフが変わってて味が落ちてることがあるんです。

百聞は一見にしかずじゃないですが、一回食うことに勝るものは無し!

とにかくどれだけお腹が一杯でも限られた時間でできるだけ回るように心がけます。


5.日の出、日の入りの正確な時間の把握

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撮影は基本、暗くなったら終わりです。そこで、日の出、日の入り時間は必ず把握しておくのもポイントです。

何時まで撮影ができるか、そして日の入り、日の出がどこできれいにみれるか、何箇所かポイントを抑えておくのも重要です。

よく日本の旅番組で今日も終了ですというナレーションとともに夕日を見せたりすることがありますよね。1日の締めのシーンの撮影です。

これも基本中の基本です。


6.俯瞰ポイントの再整理

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そして街の紹介シーンでは街の様子がよくわかるよう俯瞰ポイントから撮影があります。

時間があればアパートの管理者に交渉して、屋上に登らせてくれっていう交渉も時にはあります。

各国にだいたい街が見下ろせる展望台があるので、営業時間の把握をしておけばOKです!

7.街歩き 最近の流行りをみる 

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最後に時間が余れば、街歩きをして、現在の流行り、トレンドを抑えておきます。これは、クルーと初対面のときのアイスブレイクや、撮影でできる待ち時間なんかに話したりすると、場をもたすことができます。


全て自分の目でみることが非常に大事です。


ここまでやっておけばクルーがきても、なんら心配することはありません!

◯◯◯◯が起こるまでは・・・

少しずつ現地ガイドとの差が見えてきましたでしょうか?

次回は、現地アテンドについて記載します!

Fin



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