『演技と身体』Vol.53 世阿弥『能作書(三道)』を読み解く
世阿弥『能作書(三道)』を読み解く『能作書』(あるいは『三道』)は、世阿弥の中期の書で、風姿花伝の第六 花修で述べられていた書き手の心得をさらに具体的に書き記したものである。(花修の内容はVol.27世阿弥『風姿花伝』を読み解く② 実用編を参照)
主に書き手向けのものと思われるが、書き手だけでなく役者が留意すべきことも読み取れるのではないかと思う。基本的には能の場面展開を前提とした内容ではあるが一般化して、演技や脚本全般に言えそうな点を主に紹介して、自分の考えと紐づけて説明し