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筋の良い『オンライン教育』を考える

こんにちは!ビジネス・ブレークスルーの高松と申します。

緊急事態宣言が発令され、オンライン教育に対する注目がこれまで以上に向けられていると感じます。

その代表例が、『Zoom』を活用したライブ講義です。私も、現在2~3本はZoomを使って研修をお届けしています。めちゃくちゃ音質は良いし、ブレークアウトセッションを使えばグループワークはサクッと出来るし、素晴らしいツールです。いや、素晴らしすぎます。

その一方で、教育の全部をZoomで運営するべきかというと、そうでもないと思います。教育の目的に合わせて、その手法も選ぶべきだと思います。

私が所属するビジネス・ブレークスルーで提供する企業研修においても、オンライン研修と集合研修を組み合わせて行います。

これまでは、集合型教育の対立軸としての『オンライン教育』が語られてきました。ただ、最近思うことは、、、『集合教育からオンライン教育へ』と、『オンライン教育』を一括りにすることは、教育の現場を混乱させるだけなので、もう少し丁寧な議論をしていきたいと思っています。

そこで、私なりに、筋の良い『オンライン教育』を提供するために参考になる記事を書いてまいりたいと思います。

なお、私が現在、提供している教育サービスは、社会人および大学生向けになるため、昨今、議論されている小中高校でのオンライン教育とは違った側面があると思いますが、この場所では、自分の経験を基に実感を込めて書けるテーマに絞っている点をご理解いただけますと幸いです。

さて、記事のタイトルである”筋の良いオンライン教育”とは、単に集合研修の置き換えを目指すものではありません。『筋の良いオンライン研修』とは、

・教育の目的を達成できるものである。

そして、

・オンラインの良さを生かしたものです。

このように定義した上で、筋の良いオンライン研修を実現する上で、私自身の取り組みを紹介しながら、まとめていきたいと思います。現在色々と試行錯誤をしながら実験中のことも多く、粗削りな意見も多くなりそうですが(汗)

まず、今回は、教育の目的に合わせて、どのようにオンライン教育の手法を選ぶべきなのか、その全体像を表現してみたいと思います。

オンライン教育の全体像を表したものがこちらです(ドキドキ)

キャプチャ

まず縦軸は、同期型‐非同期型です。

同期型とは、講師と受講生が同じ時間(リアルタイム)に学ぶこと。

非同期型とは、バラバラの時間に学ぶ形式のことです。

4月に日本全国で実施された新入社員研修の話でいうと、例えば9~17時の就業時間に学んでもらう(学んでいることをしっかりと管理する)という意味で同期型が多いように感じましたが、社会人になって、同じ時間に皆が揃って学ぶことは難しいものです。

なので、みんなが揃う必要があれば同期型にすべきですが、各自学べるものであれば非同期型が便利です。

会社としては、勤務時間に学んでもらうものなのか、あくまで自己啓発として自由に時間を使ってほしいと考えるのか。その辺も踏まえて、同期型・非同期型を選ぶ必要があります。

横軸が、グループワーク‐個人学習メインの違いです。

グループワークによって学びを深めたいのか、あくまで個人学習メインで理解を深めるかで違いもあります。グループワークがあると楽しいですが、学びの目的やテーマによって、その必要性は異なるかと思います。

この2軸を選んでいただくと、どんなオンライン形式が良いか、見えてくると思います。それが、こちらの表です(ドキドキドキドキ)


キャプチャ2

同期型ーグループワークなら、①LIVE講義+グループワークセッション機能

これがいわゆる集合研修をオンラインで実現するものになります。講義を行い、個人ワーク→グループワーク→発表→フィードバックの流れを実現できます。

ここが、ZoomミーティングやWebexトレーニングが注目されている部分になるかと思います。グループワーク機能を使うと、一気にオンライン上でグループ分けができるのは、結構感動的ですね。オンライン教育の更なる可能性を感じます。

同期型ー個人学習メインなら、②ライブ配信+チャット機能

いわゆるセミナー・講演をオンラインで実現するならば、ここになります。講師と受講生、受講生間のやりとりはチャットやQ&Aで実施します。チャットでのやり取りも慣れてくると結構楽しいものですし、顔出し・声出し無しは、参加をハードルを低くできると思いますので、これはこれで良いものです。でも、ずっとこの方式だと飽きると思いますし、声を出したり、顔を出したりして、もっと講義に参加したくなると思います。

非同期型ーグループワークなら、③映像講義+掲示板(テキスト)

オンライン教育の良さは、どこでも学べるということだけでなく、いつでも学べることにもあります。非同期型のスタイルを選べば、受講生はいつでも自由な時間で映像講義を見ることができます。

グループワークを実施する際には、事務局からグループ分けやグループワークに関する案内を掲示板のような場所にテキストで案内を出せば、あとは、受講生が自由な時間に学びを進めてもらうことが可能になります。

ただし、その分、受講生には主体的な動きを求めますので、そのあたりは注意が必要だと思います。

非同期型+個人学習メインなら④映像講義+課題提出(理解度テスト)

これが、これまで世の中がEラーニングと呼んでいたものかもしれません。講義映像を見たあとで、課題や理解度テストに取り組みます。

個人の知識アップやスキルアップに取り組むことを主眼に置くのであれば、これは効率の良い方法です。

その一方で、講義の映像が面白くないと飽きてしまいます(他のスタイルでも同じですが・・)あと、分からないことが出てきた場合に、どのように質問に答えるかそのフォロー体制の用意も大切かと思います。

というわけで、オンライン教育を実現するにあたって、まずは2つの質問を考えていただくのはいかがでしょうか?

①同期型?非同期型?どっちにする?

②グループワークはある?個人学習メイン?

というわけで、今後も『筋の良いオンライン教育』について考えていきたと思います。ここまでお読みいただきましてありがとうございました!


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高松 康平 (株)ビジネス・ブレークスルー/研修講師・コンテンツ作成・企画/問題解決力トレーニング講座責任者/BBTルーティン主催者/重版御礼!『筋の良い仮説を生む問題解決の「地図」と「武器」』(2020年3月19日 朝日新聞出版)

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