#29 人が集まるのは良いアイデアでなく「良いプロセス」
木下斉さんのVoicyで重要なのはアイデアだけではなく「プロセス」という放送を聞き、本当にその通りだなと思ったという話です。
〇アイデアを実行に移すことで、ヒト・モノ・カネ・情報の制約が見えてくる
アイデアはマクロな視点で構築されており、具体的な実行に落としていくことでヒト・モノ・カネ・情報という資源について何をどのように調達するかミクロな視点で組み立てていくことになります。例えば、バイネームで役割を決めていくと最初のアイデアのままでは実現できないことが見えてきて、実効性のあるアイデアに形を変えていきます。
頭で考えるだけでは資源制約を乗り越えられる良いアイデアにはなりません。むしろ考えすぎてネガティブになり、やめてしまうことの方が多いのではないでしょうか。「やりながら軌道修正」していく覚悟が一番重要です。
システム開発においても、要件定義/設計/開発/テストという流れでアイデア(要件)を固めてから作るという進め方を取ることがありますが、要件定義段階でシステムの制約を踏まえた要件がカッチリ決まることはありません。開発を進めることで漏れている仕様やシステム的な制約が明確になってきます。そして柔軟に変更を取り込んでいくことで良いシステムを作ることが出来ます。
〇アイデアでなく「プロセス」に人は集まる
取締役が30人いるみたいな組織では人任せになったり正しい意思決定が出来なくなる。一方で、一人では出来ることが限られる。そのため、覚悟を持った少人数のコアメンバーを作るのが大事ということです。
コアメンバーとなる仲間を集める際にもアイデアではプロセスを見せていくことが重要かと思います。同じ課題感を持っていて目指したい方向性も共有出来ていたとしても、なかなか腰が上がらなかったり何をしていいのかわからないという状況になることは多いです。
①具体的な対応方法を示し
②実際に実行しているとこを見せ
③さらに成果が出ている
となれば、一緒にやってみたいという仲間が集まってきます。経験的に①②までは一人で進めることが必要という印象です。
目的に加えてプロセスが見えることで「自分でも出来そう」とか「自分もやりたい」という気持ちになり、実際に一緒に取り組んでいる間に各人で課題を見つけて対応を進めるという状態が出来ていきます。
〇終わりに
木下さんの放送で重要なのはアイデアだけではなく「プロセス」であり、覚悟を持った少数のチームを作ることの大切さについて紹介いただきました。
同じ目線のメンバーが集まってコアチームを作ることが出来れば一番良いですが、目線を合わせて仲間集めをしていくには「プロセス」を見せるのが重要であると思います。
いずれにしろ大事なのはアイデアより「プロセス」であるという話でした。
ぜひ木下さんの放送も聞いてみて下さい。
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