#27 就活生の相談で気付いた学生に足りてない経験
先日、福島の郡山に住む友人を訪ねたところ、彼の会社のインターン生が就活に悩んでいるから話をしてやってくれと頼まれました。
現役の就活生の声を聞きながら大学生にはある経験が決定的に足りず自己効力感を得られていないことに気づきました。
◯就活に不安を抱く理由とは
磯貝くんという大学院生はデータ分析の研究をしており専門性を持っているものの、周りの学生に比べて技術力が劣りアピール出来るものがないため不安なのだとか。
彼から色々と話を聞くと、他大学との共同プロジェクトでメンバーをリードして地域への提案やアクションを行っていたり、インターン先でも他のインターン生を巻き込んで課題に取り組んでいたり、企業が求めるリーダーシップを持っていました。
研究では医療系のデータ分析に取り組んでおり、プライバシーの観点で充分なデータの用意が難しいという課題に対して、世界で誰もやっていないアプローチを試していました。
アピール要素は充分にあるのに、何を不安に思っているのかと不思議に思いました。
◯マーケット感覚の欠如
充分に魅力的のある磯貝くんは、個人でWebアプリを開発している友人と比べたり学歴コンプレックスで自分を過小評価していました。
また、親からの大手企業に行ってほしいというプレッシャーや、すでに就職している友人からの休日が多くて残業が少ないことや福利厚生が良い会社を選ぶべきだという雑音に惑わされていました。
企業で何が求められているかの視点が欠けていたり、人生100年時代に終身雇用で守られることを前提としたぬるま湯のような環境を求めようとしていたりと、マーケット感覚が足りていないために適切な判断が出来ていないようでした。
◯学生に必要なのは自己効力感を生み出す1on1
磯貝くんの就活への不安や自己PRややりたいことを聞きながら、採用する側の視点や彼のストロングポイントの整理を手伝っているとみるみるうちに表情が明るくなっていきました。
近くで様子を伺っていた私の友人からもポジティブなフィードバックが出てきて、完全に自信を取り戻しました。
壁打ち相手となることで思考が整理され自分の強みを自覚し自信を取り戻す姿を見て、
1on1などのフィードバックを受ける経験が不足しているのだなと気づきました。
磯貝くんからも友人からもとてもいい時間だと喜んでいただきうれしかったです。
職場での1on1もチームメンバーにいい影響を与えられているとよいなと思いました。
ぜひ彼には良い職場が見つかることを祈っています。
そういえば木下斉さんが然るべき人には然るべきタイミングで然るべき場所で出会うとおっしゃっていましたが、磯貝くんにとっての自分がそうであれば良いなと。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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