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説得力のある文章を書こう

中学3年生の教科書(光村図書)にある、
活動系の単元です。
先生方はわりと飛ばしがちなところです。

理由は、時数がかかり過ぎるから。
はい、サスティナブルじゃないわけです。

教科書に沿って進めるだけで、
かなり意味のある
楽しめるところですが、
教科書では、
①教科書に掲載されている広告批評した例を解析
関心のある事柄を選ぶ
観点を立てて分析する
論理の展開を考える
下書きを文章にまとめる
⑥文章を読み合い考えを深める
となっています。

これを時数で区分すると…
1時間目に①②で、
を宿題。
2時間目に③④⑤で、
を宿題。
3時間目にを実施とすれば、
1週間の国語を全て使って実施は可能です。
可能なら2時間目を週の最後の授業に当てて、
翌週に3時間目が来る様にしてやると、
土日に時間をとって書けるので、
少しは忙しい受験生の気分転換にもなります。

ここで私が提案したいのは、
関心のある事柄を選ぶ
ということから、
子どもたちを解放してあげること。
自分の好きなものを語ることは、
楽しみでもあると同時に、
思春期の子ども達には恐怖でもあります。
結果、思い悩んで、無難な題材を選んだり、
読者(級友)が知らない題材を選んだり、
ということをさせてしまいがちです。

であればこちらから、
子ども達が興味を持てる題材を用意すればいい。
教科書の例が、社会問題に関する広告なのですが、
同じようなテーマの広告を6つ用意します。
3つのテーマを取り上げた2つずつの広告
3ペアの状態になっているものを選んでいます。
例えば次の様に。

子ども達には、

この中から、最も良いと思うものを選び、
関連する広告と比較したりしながら(必須ではない)、
600字以上を目指し、
800字以内にまとめましょう。

と、指示します。

広告人の関心を惹きつけるメディアですから、
子どもたちは自然と惹かれます。
オススメの題材は、
スマホ、動物、子どもなど、
子ども達にとって身近なものです。

この様に題材を選択式にすることで、
生徒の自由度を最低限確保し、
自分の批評文他の人のものとの比較を可能にします。
⑥の文章の読み合いを終えた後、
休み時間に批評文のことについて、
自然と話し合う子ども達の様子を見られます。

普段なかなか鍛えられない力を磨ける授業です。
一度試してみてもらえると幸いです。

※生徒に許可を得て掲載しておりますが、
 あくまで作品ですので、転載などはお控えください。

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