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NOを言えない奴は死ぬ

ホストのROLANDさんは食べ物の好き嫌いが多く、給食で出てくる食べ物も残してしまう事が多かったそうです。学校側は親御さんに対して電話でそのことを伝えると、ミュージシャンのお父様は「うちの子には嫌いなら嫌いだとはっきり言うように教育してますから」と言って電話を切ったそうです。

その時「NOが言えねえやつのYESには何の価値もねえ!」と教えられたんだとか。この話を聞いた時に頭に電撃が走りました。今までの人生を振り返ると、上司に嫌われたくないとか、もっと遡れば部活の顧問や親に対して口答えをすることが間違っていると思っていたので、NOを言うなんて一度もしたことはありませんでした。そしてその事が結果的に仕事にも影響して、自分を苦しめていました。

NOが言えないと、どうなるか

NOが言えず上司の言うことを全て聞いていると、いつの間にか「何でも屋さん」になってしまって、その結果とんでもなく面倒な仕事を押し付けられてしまいます。嫌でも評価されるなら…と思って我慢をし続けて頑張りながらなんとかモチベーションを保って頑張ります。断った時に自分の評価が下がるんじゃないか、とか嫌われるんじゃないかと思って何でもやります。すると、最初から無理をしているのでいつか限界が来ます。しかもそれは突然来ます。肉体は何でもないように感じますが、いつか精神疾患を患います。

正に私がそうでした

うつ病と診断されたのは2020年の3月の末のこと。それまではなんとか食らいついて苦手な事にも挑戦んしていました。全ては自分の評価とか、ボーナスのためにやっていました。昇格の話も持ちかけられ、ここは頑張らないといけないなと、絶対にできないようなことも無理やり頑張っていました。上司は年下でしたが人を操るのが上手いと言うか、好かれてはいないけど周りの部下の人の良さにあぐらをかいて好き放題やるような人で、コミュニケーション能力も人望もない人でしたが無理やりなんとかやっていると言うような感じでした。

どう考えてもパラハラと思えるような上司の発言も、自分の持ち前の「全てポジティブに捉える力」を駆使して毎日を頑張っていました。その時は他のみんなもそれくらい頑張っているのかと思っていましが、後から聞いたらそこまでやっていたのは自分だけでしたし、自分には到底できないような目標設定をさせられ、それプラス上司の手に余るような仕事もやっていたので、限界ではありましたが弱音を吐くのは日本男児としての美学に反するのでなんとかやっていました。

しかし、僕の後に入社してきた新卒のK君だけはそうではありませんでした。

彼は英語担当として自分のプロジェクトに配属され(ここまで言っていいのか?)文字通り「自分の仕事だけ」をやって、それが終わらずにどんなに周りに迷惑がかかろうが、確実に定時には帰っていました。どんなに冷ややかな視線を浴びようが「お先に失礼します」に誰も返事をしなかろうが帰っていました。僕の正直な印象は「なんだこいつ(ビキビキ)」でした。僕が好き勝手上司に言われていてハイハイ言っていても、彼は間違っていると思ったら会議中でも反抗していましたし、空気は最悪でした。その度に「なんでこいつは我慢もしないで反抗するんだろう。社会人なんだし大人になれよ」と思っていました。でも、精神的な疾患を患い仕事を休んでいる間に色んな本を読むにつれ、何故僕がビキビキ状態になったのかわかりました。

最初はそれを受け入れられませんでいたが、彼のような生き方が羨ましかったんだと言う事に気づかされました。それを知る事ができて苦手な読書を克服して本当に良かったと思いました。自分も本当なら勝手に定時に帰りたいし、理不尽なクソ上司の発言には反抗したいし、やりたくない事にはやりたくないと言いたい。

K君は独特の世界観があり「残業はしないし自分の仕事以外はしない」という海外志向の考え方なのかもしれませんし、残業しない事は会社として強制力はないですし、こちらから残業しろよとは言えないと言う事も知っているのでしょう。それはそれでいいと思います。言いたいことを言えないままずっと溜めてしまう世代に比べたら新卒の中にはそう言う人もいても不思議ではありません。

誰かの行動を見て腹を立てるのは羨ましいと思っている事と、その怒りをどうやって出さないようにするかではなく、不快だと言うことを伝えるのは時として大切だと言う事です。わがままを言うのではなく、自分はこう感じた、こう思った。と素直に相手に伝えるだけです。

自分を殺してしまう人の悪い癖は、言われたことに反論した事で自分の評価が下がったり、周りや上司に嫌われるんじゃないかと思って聖人君子を気取って我慢をすると言う事です。もちろん言われた事が的確であったり、自分の正した方がいいと思える叱咤激励に関しては感謝して受け取り、そうじゃない攻撃的な発言に対しては「それは違うんじゃないですか?」と言える人が他人の発言に左右されることなく幸せに生きていけると思います。

実際に今まで出会った先輩や友人で自分の気持ちを素直に伝えられる人は出世する傾向があります。その人たちはバイトや学校で知り合った人ですが、堂々と自分の意見を言っていました。

仮に出世しなかったとしても、それはそれでいいと思います。大切なのは幸せに暮らす事ですし、出来ない事は「出来ない」と伝える事も大切です。

相手の気持ちを大切にしすぎるあまりに自分を殺すのは意味がありません。

意味がないと言うのはプラスマイナスゼロの事を指すので、この場合はマイナスなのでむしろ自分の気持ちを抑えるのは毎日マイナスを背負うのと一緒です。

もちろんバランスが大切ですが、自分を解き放ちましょう。周りから変人だと思われてもなんでもいいです。そのうち嫌な事を言ってくる人は何も言わなくなります。何も言われない事も怖いと思いがちですが、言われてない事はやらなくてもいいです。それに対して文句を言われても「すみません」とだけ言っていればいいです。あなたを選んだのは相手ですから、問題は相手にあります。

そんな考え方で生きていければすごく楽になると思います。僕自身もそれができない性格なので努力が必要ですが、それも一つの目指す場所です。

是非良かったら今後の参考にしてみてください。そして、最初に言った言葉を思い出してください。

NOと言えないやつのYESには何の価値もない

脱!NOと言えない自分!!

では。

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