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息子の「すき」を増やして育てたい

 意図的に避けて、子どもの前では使わないようにしていることばがある。
「きらい」
 代わりは苦肉の策で、苦手とか、好きじゃないという表現。
 私は、真っ白なキャンバスの世界を生きる息子には、できれば「好き」を増やしてほしいと思っている。あとはただ私が、嫌いという言葉の持つ独特な強さが、苦手なようだ。怖いのかもしれない。物事を好きか嫌いかでラベリングするのは、もう少し先でいいかな、と思っている。

 3歳を過ぎてから、息子のやさしさやポジティブな物の見方が、言葉の端にも現れるようになってきた。
「ママ、だいじょーぶ?いたいいたい、とんでけー。もう、だいじょーぶよ」
「ママ、だーいしゅき」
「このお花、しゅてきね」
 道端に落ちているペットボトルやゴミを見つけたら「ママ、これはわるいね」とか、横断歩道でない場所を横切っているひとを見て「あ、わるいひとね」とか……物事に良いか悪いか、自分で判断をつけられるようになってきた。親としては、何だか気が引き締まる思いだ。

 前回の記事から、あっという間に現在。もう息子は、3歳になっている。最近はお料理と掃除が好きで、すぐに踏み台を持って「てつだいたい!」と駆け寄ってくれる。ゆっくり、ゆっくり、でもいつの間にか、こんなところまで来たのだなあ。

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