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「どうだ明るくなったろう」じゃねえよバカ~うすあじ日本史⑥~

「成金」という言葉を知っているだろうか。

短期間で大金持ちになる人のことで、将棋用語に由来している。

時は第一次世界大戦。日本はこの戦争には直接の関係がなかったものの、ヨーロッパが戦争に夢中なのをいいことに、これまでヨーロッパが商売を行っていたアジア諸国にモノを売りまくった。

結果日本はめちゃくちゃ潤って(これを大戦景気という)、成金が続出した。

そんな大金持ち、成金の当時の様子を表すのがさっきの絵だ。

暗くて足元が見えないという女性のために、百円紙幣(当時は大金)に火をつけて「どうだ明るくなったろう」とドヤ顔をしている。

さすがにアホすぎる。

紙幣だぜ?

浪費ならまだしも、焼却?

しかも大戦景気なんてたかが知れていて、世界大戦が終わればヨーロッパはアジアで商売を再開するので、戦後不景気になることはわかりきっている。

実際このあと日本は4連続で大不況パンチをくらって、アメリカと戦争せざるを得なくなってしまった。

お金は基本的に「投資」に使うべきで(本を買って知識を得るのも投資)、もちろん「浪費」という選択肢もあるけど(ゲームの課金とか)、「焼却」なんてものはない。

つい先日、国民一人あたりに10万円を給付するみたいな発表があったが、急に手にしたお金をどう使うかは大事だ。

浪費は全然オッケーだ。なぜなら使ったお金をまた他の人が使って、その次の人もまた…と経済が回っていくからだ。

パチンコでも競馬でも全然いい。

「みんながどんどんお金を使ったほうが景気が良い」ということくらいはみんな知っている。

ここで考えたのは、いかにも「絶対に使うものか」みたいな感じで貯金をするのは、実は「焼却」に近いのでは?ということだ。

何か高価なほしいものがあって、それを買うために貯金をするならわかる。

ただ、何かを買いたいからではなく、貯金残高の数字が増えていくことでにやにやしているだけなら、それはもはや「焼却」で、世の中に出回るお金の量を制限していることになる。

なんでこんなことを考えたかというと、何を隠そう私が最強の「貯金魔」だからである。

小学生のときの月100円のお小遣いから、中学生で1000円とか高校生で4000円とか金額が上がっても、ほとんど使った覚えがない。

マンガもゲームも雑誌もお洒落な服も、全然買わなかった。

コンビニのパンは安さで選んでいた。

今ふと気づいた。私は貯金魔だ。そして今日述べてきた通り、貯金魔は放火魔だ。

なので、

給付金の10万円は速攻使いたいと思う。


(お詫び)昨日の記事と比べてだいぶ真面目な内容になってしまいました。不快になった方はお口直しに、昨日の「ポッピンを吹く女、吹かない女」をお読みください。もっと不快になると思います。

おしりんまるwwwww