見出し画像

動機づけ面接法 人が変わること

皆さま、こんにちは。
変わらないと思っていたことが変わることとは?
人が変わることとは?
・・・どういうことなのでしょうか?

そのヒントになることが数多く学べた
「動機づけ面接法」について、
少しご紹介しようと思います。

先日読書会で
「動機づけ面接法」について、
有志で読み合せました。


『動機づけ面接法 基礎・実践編』 
 著者 William R. Miller   Stephen Rollick
 訳者 松島義博 後藤恵
 星和書店 2007


そもそも「動機づけ面接法」は、
アルコール依存症患者の
行動変化を促すために
開発されたコミュニケーションの方法です。

近年は、
様々な対象者、様々な場面で、
活用されるようになっています。

「お酒の飲みすぎで身体を壊したり、
対人トラブルや借金が生じたりしていて、
自分でもお酒をやめたほうがいいと思うけれど、
でもやめられないとも思う」

そういう状況で、
他人から一方的にお酒を禁止されたり、
説教をされたりしたとして、
もしあなたならどうでしょうか?

自分自身がなりたい、進みたい方向へと
一歩ずつ向かっていくからこそ、
お酒だけでなく、
自分自身や生き方を見つめ、
自信を得ることができるのではないでしょうか。

「動機づけ面接法」は、
カール・ロジャースが開発した
「クライエント中心療法」
を基盤としており、
その人の関心や物の見方に焦点を当てていきます。

そして、
その人が何を求めているか、
何に困っているかに、
さらに焦点を絞ります。

「変わりたいけど、変わりたくない」
という両価性を
セラピスト共に探求していくことで、
変わることの価値
変わることができる自分への自信
に気づき、話し合っていくのです。
(強制的に変化を求めることは全くしていません)

どのような変化に価値があると思うか?

どのようなプロセスで変化をしたいか?

その問いの答えは
本人から引き出されるものであり、
その変化の過程を
セラピストは同行させてもらう
という感覚が大事だと
本には書いてありました。

自信は、押し付けられるものではなく、
(本人の中から)呼び覚まされるものであり、
セラピストとして、
問題を正したいとか解決したいという誘惑に
負けないようにとも書いてありました。


長くセラピストや先生と呼ばれる状況にいると、
つい忘れがちになっている視点を
この一冊から学ぶことができました。

ちなみに、
今回の読書会では、
その場で、約20分で一章を読み、
約5分で発表をするという形式で行いました。
このような形式だと、
集中できるし、ディスカッションも盛り上がり、
とてもよかったです。

では、
長い文章を読んでくださって、
ありがとうございます。

これからも、
書籍や研修について、
自分の振り返りのためにも、
時々書いていきたいと思います。

(20200204記載)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?