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4 そらのたねという詩(うた)


 皆さま、こんばんは。radioカレンの部屋へようこそ。
 人間たちの夢の傍ら、わたくし達はゆっくりお喋り致しましょう。

 本日もお便りをいただいて嬉しい限りですよ。
 でもねぇ、お便りの内容が揃うなんて、ふふふ…。皆さんが気になるのは分かります、分かるから尚更、どうお答えしようかしらと今日に至りましたよ。お楽しみ下さいね。

 それでは、ご紹介いたしますね。
 季節が巡りましたので、渡り鳥の皆様から連名でいただきましたよ。

「あの「そらのたね」という名前の長い詩は自由に歌って良いのかしら?」
 はい!…このお便りは嬉しかったです。渡り鳥の皆様は、お過ごしになる期間以外は、少し過酷な旅をなさいます、是非旅のお供に、そして渡った先でまた、このうたを、楽しんで歌っていただきたいです。
 
 誰か特定の方々に届けたいのではなく、耳にした、キャッチした方々皆さまが、どんなインスピレーションを受け取るのかが、とても楽しみ。そして、次にまた季節が巡る頃、またお話に来て下さると嬉しいですね、きっとそらのたねは、前回とは違う様子を見せることができると思います。

 次は、蜘蛛さんからです…「そらのたねには、光と闇とあるね。以前から私たちには、闇の、暗いイメージがあるらしいが何故だろう?怖いとも言われて少し寂しさがあるなぁ…。私たちは昼も夜も生きているよ、と伝えて欲しいな」
 うーん。そうですね。
 目線の違いや立場の違いがありますからね。
 いま、わたくしから見える、蜘蛛さんの作った巣にしずくが付いた様子は、金剛石のついたネックレスのように見えました。美しい作品を創る方々、でもあります。作品として美しくもありますが、あそこにはなるべく引っ掛からないようにと言われているのも確かです。
 蜘蛛さんもですが…
 イメージというのは、人間界では随分と先行してしまいますね、なんと言いますか…先入観?植え付けられたものが根強いと、なかなか覆せないですね。
 光、と、闇は、詩(うた)にもございますけれど、善、悪とは描かれていません。少なくともわたくしはそう思い…このラジオをお聴きの方は、間違えたり誤解をされてないような気持ちもあります。

 でもそれほど間違え易いと申しましょうか。
 闇と光は、ワンセットです。
 夜と昼があるように、月と太陽があるように。なんならモンシロチョウとアオムシだって、ワンセットです。
 太陽の照りつける場所と木陰は?
 闇には明るさを覆うヴェールのような慈しみもあると思います。妖しい魅力です。
 怒りや哀しみは、良くない感情と思い込まされることもございますけれど、それが無くては、喜びも楽しみも、比較できないのではありませんか?哀しみを繋げていきたいと思わない、でも喜びは分かち合いたい、拡げていきたい。

 人間の方々は、皆様、光も闇もお持ちです、両方持っているのを認識し、バランス良く、秤がまっすぐであると、ぐらぐらせずに、真ん中の道を歩いて行けるのかもしれませんね。
 あぁそうです、これも伝えたいです。
 朝露、霧、雨、雲間からの日光、虹。
 色々な場面で蜘蛛さんの作品を探してみて下さいね。

 今夜はここ迄です。
 アトリエ愛芽に棲まうモノ、集うモノ達にとってこの詩は、なんとなく心や身体、記憶に在る言葉、で謳われています。
 このうたは、どうして問いかけるように、呼び掛けるように詠われているのか。
 波紋のように、波長のように、高く低く、長く短く、皆さまの心に響いていって、いつかなにかをカタチ創る鍵や欠片として目醒めるのかもしれません。
 
 カレンのことはお知りになった方も、初めましてのかたもいらっしゃるかもしれませんね。
 また、そらねたね(宇宙の種)という詩については、その詩を綴った愛芽さんご本人が掲載しています。是非ご覧くださいませ。
 いっぺんに覚えようとか理解しようとか気張らずに。少しずつ、何度も歌う様にお読みください。

  それでは皆様、明日も朝陽はおいでになります。日々を楽しく大切にお過ごしくださいませ。
 





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