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適応障害と診断された日【休職日記 #1 】


朝8時に起床。
休日なので、平日ほどの気分の悪さはない。
起きた瞬間に分かる胃の不快感や、倦怠感もあまりない。

電車に乗って心療内科へ向かうため家を出た。

出勤時とは違う方面のホームに立つ。それだけで、すごく心が軽い。
今日いるのは通学時に使っていたホーム。私にとっては社会人2年目になった今でもこっちの方が『いつも』の道だった。

電車に揺られ、外の景色を見る。
「うわあ…やっぱりこっち方面の電車の方が好きだな」と思うと同時に、外の景色を見ることができている自分に驚く。
職場方面の車窓ら見える景色はわざと見ないようにしていた。これ以上何も嫌いになりたくなかったから。

そうこうしているうちに、Google先生に導かれて心療内科に到着した。
扉がゆっくり開くと待合室が現れる。
私以外、男性しかいなくて少し不安になるが、普通に受付を済ませた。

問診票を書いて少し待つと、医師が診察室の扉を開けて私の名前を呼んだ。
ド緊張している私。自分の状況をまとめたメモを持ってきていたので、それを片手に椅子に腰掛けると医師がぽつりぽつりと話し始めた。

私が医師に言われたことは以下の通りだ。

・あなたは今まで大事に育てられ素直でいい子に育った
・だからこそストレスも素直にそのままの大きさで受け取ってしまう
・今の職場(業界)はストレスに鈍感、もしくは強い人が残るため、どうしても高ストレスな環境になる
・だから、あなたの性格と環境のミスマッチが起こる

なんだか、腑に落ちた。
開口一番に「まあ、休んでいいんじゃないですか。」と言われたので、とても安心した。
結果、診断書が出て一旦1ヶ月休む運びとなった。


家に帰り、職場に連絡した。
残念ながら、電話越しに聞こえた声色は、あまり心配しているとは思えないものだった。面倒なことになったな…という感じなんだろうか。

私は、「内科に行っても体調不良がなかなか治らないので、今日も念のため他のところに診療を受けに行きました。そこで適応障害の診断書が出てしまいまして。」みたいな感じで連絡を入れた。
そこで、まず1番初めに
「体調不良についての診療は受けたの?」
と言われた。いや、内科行っても治らんって最初に言ったやん…と思いながら「いや、だから内科に行って治らなかったので。」と同じ言葉を繰り返す。
とりあえず対応を相談してかけ直すと言われて一旦電話を切った。
ああそうですか…と、とりあえずかけ直してくるのを待った。

他の方の休職日記を見る限り、郵送の対応が多いイメージだったので勝手にそうなるものだと思っていた。
だが、かけ直されて告げられた今後の対応では、まさかの職場に持って行った上に面談させられるハメになってしまった。(これが普通なんですか…?)
職場に持って行く、というのは別にまあ分からんこともない。
けど、面談って何?私からは何も話すことなんてない。ただただストレスを貰いにいくだけの行為なんですが…?と思ったが、そうも言えず。

私にとってはこの対応もかなり予想外だったのだが、この次に飛び出した耳を疑う言葉に面談のことなど吹っ飛んでしまう。
「適応障害というのは仕事が合っていないから起こる病気なので、転職という選択も考えたほうがいいと思うよ。」
エ…?辞めろってコト…?
いやまあ、辞めようとは思っているけれども、そんな退職促すようなこと言って大丈夫なのか?と思ってしまった。
普通の対応を知らんが、嘘でも「今はとりあえず治すことに専念してね」って言うものではないのか…?違うのかな…。

この言葉で1番怖いな、と思ったのは、医師でもなんでもないのに"適応障害の原因はこれだ"と決めつけてきたことだ。
結局、心療内科の医師が言った通りこの業界で残る人たちはこういう感じなんだろう。一度も私の悩みを聞いたことがないのによく言えたな。
そうは思うも、言うだけ無駄だし私が損をするだけというのを痛感しているため、テキトーに流して話を終えた。

こんなの、相手がマジもんのモンスター社員だったら訴えられてるぞ…?と思った。まあさすがに決定的なものではないし、私はやらんけど、相手によってはやられる可能性あるとは考えないのだろうか。


とりあえず安心できる日々が来る!と思っていたのに、この言葉と面談されるという事実に胸がざわつく。落ち着かない。

結論、私の適応障害は仕事が合っていないのではなく、環境が合っていないから起こっているのだ。
もしかしたら自分達が原因かもしれない、という考えは少しも頭によぎらないのだろうか。ミリもよぎっていないから面談とか言い出せるんだろうけど…。

期待するだけ無駄だと散々学んできたのに、いつも私の予想の斜め上の応対をしてくる職場に呆れた。

まあ、こんな場所だと思わずにノコノコと新卒ブランドを使った私が悪いな、と思いながら眠りについた。



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