見出し画像

転職活動が詰み『ちょっと今から仕事やめてくる』を観た


いつもありがとうございます。金井小羽と申します。

映画の感想に入る前に少し自分語りさせてください。

転職活動をしていたのですが、やり方がなめ腐ってるせいかめちゃくちゃ詰みました。(そして多分、詰んだなと思うのも早すぎると思う)

今年中に決まって辞められるだろ☆ とか思っていたドアホでしたが、まあ無理なの。

理由はわかっています。
業界の絞りすぎによる活動量の圧倒的不足。

しかもこれ、新卒での就活期でもやってしまったことなんですよね。
当時は早く終わりたい一心だったので、そもそもESを5社しか提出していない。そして全てが同じ業界だったというヤバさ。
ちゃんとやれよ、と今振り返れば思いますが、私はコロナが猛威をふるい世間が混乱の渦に呑まれていた頃のいわゆるコロナ世代。もう早く決めないとこれからどうなるかわからない…という焦りから、とにかく「地元」「ワークライフバランスが取れている」の二本柱で業界を絞り、結果こうなってしまったわけです。

大学生の頃は、何がしたいかなんて正直あまり考えませんでした。
いや、あったんですけど、それを最初から仕事にしようと思わなかったんですよね。

ちなみに、私の人生における最終的な目標は、本を出すこと、です。
だからそういうことに関われる仕事に就けばよかったんですが「趣味を仕事にするのはよくない」と思っていたのでそうしようとは思いませんでした。

後で詳しく書きますが、それについて軽く話している記事を過去に書いていますので、もしよければお読み頂ければと思います。

(たま〜に読み返して自分で泣くんですよ。マジできしょいですね、私。)


ということで、自分語りがとても中途半端ですが映画の感想に行きたいと思います。


きっとこの映画は、学生の頃に見ても何も感じなかっただろうな、と思います。
何も感じない、というよりは「へえ〜」という感想にしかならなかったと思います。

じゃあなんで観ようと思ったのか、というと、私も仕事を辞めたいからです。
そして転職活動が詰んだからです。(何回も言うけど絶対詰んだと思うの早い)


この映画の中で1番共感できたのは、空を見上げるところです。工藤阿須加さん演じる青山が「久しぶりに空を見た。」と寝っ転がって空を見上げるところ。

私の今いるところは正直ブラックではないと思います。むしろワークライフバランス重視で選んだのでホワイト寄りだとは思います。
ただ、ワークライフバランスと精神的な余裕って必ずしもイコールではないようで。ちょっと気持ち的にしんどいな…という感じです。

家と職場の往復。

まあ、見る訳ないわな、空なんて。

だけど、私は本来わりと空を見るタイプの人間でした。(空の写真と共によくわからんポエム添えてインスタのストーリーに載せるとかはしないけど)
他の記事でも何度か書いているのですが、高校生の頃に短編小説を書く授業を履修しておりまして。その授業での卒業制作の最初の情景描写で事細かに空模様のことを書いているくらい。
わりと高校生の頃は両親に車で駅まで送ってもらっている時に車窓から空を見るのが好きでした。特に冬の澄み切った水色の空。すごく綺麗ですよね。
もちろん、夏の入道雲を見るのも好きでした。あの雲の下では雷雨なのかもしれませんが、遠巻きに見ていると「「夏」」という感じがしてとても好きでした。

  窓の外では相変わらず朝の冷ややかな空気がひしめき合っていた。私は今日もそんな外の世界を四角い窓からぼんやり眺めていた。
  ストーブの暖かい空気が私の足を撫でる。外は寒いんだろうな、なんて頭の隅で思いながらマグカップに注がれたココアをゆっくり飲んだ。口に広がる甘い香りと白い湯気が私を包む。私はこうやって外を見るのが好きだった。暖かいストーブとふかふかのブランケット、そしてちょっとミルクの多いココアを用意してこの四角い窓から冬の澄み切った空を何も考えずにただ見つめるだけ。
  夏休みの時は真っ青だった空も今は少し白くなって水色に変わっていた。私はこの色が好きだった。青くもない白くもない、この微妙な色。この微妙っていうと聞こえは悪いがこのハッキリしない、満開の桜のように儚くてビー玉のように透き通った色が私には美しく思えた。
私の高校時代の卒業制作 冒頭より

(これって普段から空を見て「綺麗だな〜」とか思ってるから書ける文章なんですよ。今は書けないですからね。)

だけど、今は本当に見てない。
朝から仕事でずっと室内に篭り暗くなってから家に帰るので、そもそも屋外にいる時間がない。そして朝はいつもテンションが氷点下なので、精神的にも物理的にも上や前を向く元気がなく、アスファルトかスマホの画面しか見ていないんですね。
休みの日は平日に比べれば元気なんですが、外にでられるほどの健康な心は持ち合わせていないので、家に引き篭もりがち。

はい、空見ない。

空を見てみよう!とも思わないですしね。特にここ最近は夏でしたから「クソ暑い…。太陽隠せよ雲…。」としか思ってなかったですからね。

なんか情景描けなくなったな…と思っていたんですけど、普通に空を見てないから描けなかっただけだな、というのに気付きました。
だって高校生の頃は夏空に対して苛立っていたとしても「クソ暑い…。太陽隠せよ雲…。」ではなくて、「雲ひとつない憎たらしいほどに晴れた青空」とか書いてたと思う。まあこの表現がどうかは別として、ね。
ともかく、この映画の趣旨とは少し離れた、私だけの気付きが得られました。


この映画の主人公は誰がどう見てもブラックだという企業に勤めています。多分私の何億倍もキツいと思うし、キツそうすぎて共感しきれないところもありました。

ただ、なんかこう、何のために働いているんだろうな、何のための人生なんだろうな、ということについては考えさせられる部分がありました。

朝、泣きやむことができず家から出られなくなった私。
12月の1ヶ月間、毎日職場の誰もいないところで泣いていた私。
そして、転職活動に少しつまずいて、今の職場のロッカーから泣きながら母親に連絡した私。これはついこの間です。
「もうどうしたらいいかわからない」と泣きつきました。マジでテメェの人生くらいテメェで何とかしろや、というところですが、わかんないんですよ本当に。人生って周回プレイじゃないし、20年そこらではなーんにもわかんないんですよ。

正直、働きたくない訳ではないんです。

働きたくない訳ではないからこそ考えなきゃなと思って、今日はこの映画を見ながら一旦自分のことについて考えました。

せっかく、やりたいことが特になくてなんとなく働きたいというわけではなく、明確に「目標」があるんだから、そっちを目指す方向に舵を切った方がいいんじゃないか、とか。
まだ若いんだからとりあえず飛び込んでみたほうがいいんじゃないか、とか。
だけど正社員で副業できる会社の方が少ないからどうしたらいいんだろうな、とか。
今の生活を手放しにしたらどうなっちゃうんだろうな、とか。

思うところはたくさんです。

それに加えて、先月末で同期の中でもかなり自分に身近な子が辞めてしまいました。焦っている訳ではないですが、周りの同期もかなりやめているということは、みんなもやっぱり「ここではない」感が強いんだな、私が思ってることってやっぱり間違いじゃないよね、と思ってしまったのも大きいです。

現時点では、自分のやりたいことの方向へ舵を切った方がいいかな、と思っています。
ですが、少し調べていくと現職での知識が少し専門的なので、ライターで経験を積むにはかなり役立つこともわかりました。なので、本当は1日でも早く辞めたいと思っていましたが、もう少し考える猶予はあってもいいのかなと思えるようになりましました。

何かを始めるのにも終わらせるのにも勇気と体力が必要だというのを改めて感じました。
自分の人生のことなのでもっといろいろ考えて歩みを進めて行けたらいいなと思っています。


映画の感想なのか自分語りなのか、めちゃくちゃ意味のわからない文章になりましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

この苦悩が未来の自分の糧となると信じて、今はただめげずに自分と向き合いたいと思います。


この記事が参加している募集

#退職エントリ

2,474件

#映画感想文

67,972件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?