レストランを転職した理由①-仕事と家族-
職業 料理人というと、周りは悪くない反応をする。
レストラン料理と言うともっといい反応をする。
肩書き「料理人」
なんかかっこよくない?
美味しいものを作って食べた人を喜ばせて
うめーだろーって。
喜ばせるために自分の時間を犠牲にして
頑張ってるだろーって。
洒落た料理作って
すげーだろーって。
それらを誇りに思ってた。
周りの料理人たちはみんな
時間がない、給料が低いと愚痴ばかり。
自分はそれでもいいと思ってた。
美味しいものを追及して、自分の料理を食べた人が喜んでくれれば、それで。
そのために自分に不必要と感じたものは全て削ぎ落してきた。
時間もお金も、時には人間関係も。
自分には家族がいる。妻と娘2人。
幸いにも、理解ある家族のおかげで今まで料理にのめり込むことができていた。
でもある日ふと思った。
上がることのない給料。
あるようで無いような休日。
早朝に家を出て深夜に帰ってくる日々。
このままだと仕事をガムシャラにこなして、
ただ年齢を重ねていく気がした。
料理人としてならそれはいいことだとは思う。
ただ、夫として、父としてなら…。
自分の天秤に家族と料理を乗せたとき、
料理が家族より重くなることはなかった。
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