見出し画像

ネットで何かに怒っている人、その感情はあなたの感情ですか?

現代のインターネット社会では、怒りや不満が溢れる場面をよく目にします。
SNSやニュースサイト、掲示板などで、何かに対して強い批判をしている人々はたくさんいます。
今日もXでもヤフコメでも同じように怒っている人がいます。しかし、その感情が本当に自分自身の考えや経験から生まれたものなのか、それとも他者に誘導されたものなのかを一度立ち止まって考えてみることが重要なのかなと思います。

というのも、その怒りは、誰かに利用されている可能性が高く、また、自分自身の無知から来ていることが多いからです。

流行りの食品の悪評

ある日、人気の食品が急に健康に悪いとする記事が拡散されました。その記事を見た多くの人が、その食品に対して怒りや不安を抱き、SNS上で批判を展開しました。
しかし、後にその記事が不正確な情報に基づいたものであり、さらに特定の企業の利益を守るために書かれたものであることが判明しました。つまり、人々の怒りは事実に基づくものではなく、意図的に誘導されたものであったのです。
そして、この事実が明らかになっても、最初に怒りを感じた人々の多くはその情報に触れることがなく、誤解が解消されないまま終わることが多いのです。

映画やドラマへの批判

新しい映画やドラマが公開されると、時折「これは差別的だ」「文化を冒涜している」といった批判が急速に広がることがあります。
多くのSNS上の人々がその批判に賛同し、作品やその制作者に対して強い非難を行います。しかし、その多くは作品を実際に見ていない人々によるものであり、元々の批判が特定の意図を持つグループや個人によって仕掛けられたものであることが後に明らかになるケースがあります。それでも、多くの批判者がその後の訂正情報や真相には触れることがなく、誤った怒りが続くことがあります。

政治的な発言や行動への反発

政治家や有名人の発言がネット上で炎上することも少なくありません。ある政治家が新しい政策を提案した際、それが一部のグループにとって不都合なものであったため、そのグループはSNSやニュースサイトを使ってその政治家を批判し、その政策がいかに悪であるかを広めました。それを見た多くの人々は詳しい内容を知らないまま、その政策に反対し、怒りを露わにしました。しかし、後に冷静な分析が行われ、その政策が実は多くの人々にとって利益をもたらすものであったことが判明しました。それでも、最初に怒りを感じた人々の多くは、その後の分析結果を知らないまま、誤解が残ったままになってしまうことが多々あります。

結論

「詳しくないけど、それが悪であることはわかる」と感じることはあると思います。
ただ、悪と感じた感情はかんちがいで、誰かに意図的にそう思わされていることがあります。
実際に感情に任せて行動する前に、「詳しくない『から』、それが悪であると思わされている」可能性を考えることが大切です。
インターネット上で見かける情報には、様々な意図や背景が存在します。感情に流される前に、自分自身で情報を調べ、冷静に考えることが必要なのかなと思います。

また、たとえ誤解であっても、後から正しい情報が提供されても、それが怒っている人々の目に触れない場合が多いことを意識し、自分の感情がどのように形成されているかを常に疑い、客観的な視点を持つことがこれからのSNS時代には求められるのかなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?