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できない人ほどハードモードを選ぼうとする不思議な現象

「どうやって勉強したんですか」

こういった質問をした人も受けた人もいると思います。
そして多くの場合、あまり勉強が得意では無い人がこういった質問をすると思っています

この質問の裏には次の様な事が隠れているのではないでしょうか。

・勉強する方法はいくつか思いついている/知っている
・なるべくなら勉強をしたくない
・この思いついた中で効率が良い勉強方法を知りたい
・できれば1つだけの方法で済ませたい
・おすすめの方法を1つ教えてほしい

本当に勉強方法が1つも思いついていない/知らないのであれば、勉強方法を聞くのではなく、もう少しその対象に興味をもつところから始めたほうが良いのではないかと思います。

私個人の考えですが、「どうやって勉強したんですか」について聞くことは意味がないというかマイナスですらあると思っています。

まず勉強は1つの事を行っていてできるようになるものではありません。
義務教育である中学3年の数学。これ一つとっても、その人ができないのには様々な理由があるでしょう。
公式を暗記していないからできないのであれば、公式を覚える必要があるかもしれません。
そもそも何をしていいのかがわからないのであれば教科書をもう一度読み直す必要もあるでしょう。
単純に計算速度が遅くて、解き方はわかっていても時間内に解ききることができないのであれば、小学生の計算ドリルのようなモノのほうがいいかもしれないです。
計算能力があっても、読解力がないため問題の内容・意図が理解できないのであれば、行うのは数学では無く国語かもしれません。

中学の数学でもこうです。世の中にはもっと複雑な事を対象とした勉強のほうが多いでしょう。

どう勉強するかは当然勉強する人によって異なります。場所や勉強方法もまちまちでしょう。ノートに書かないと覚えない人、スマホの一問一答形式のアプリで問題ない人これでも勉強方法は異なってくるかと思います。

それに、もっと大切なこととして、「どうやって勉強したんですか」に隠された意図として、「たった一つの冴えたやり方を教えてほしい」かと思います。

こういった方は勉強ができない方に多い考えかと思います。

何か1つの事をやったからといってできるようになるわけではありません。これを1つすればできるようになる、そんな便利なものがあれば世の中全員出来るようになっています。

それに1つの事だけやってどうにかしようとする、これはとても難易度が高いです。

ゲームで考えてみてください。
アイテム・武器・戦闘スタイル・キャラクター、なんでも良いのですが、「1つの方法だけでクリアする」というのは、通常のプレイ方法に飽きた上級者が行う「縛りプレイ」というモノです。

基本的に難易度が高い向き合い方になります。
もし新しく勉強を始めようとされている方がすごい才能の持ち主で、能力に自信があるのであれば1つの方法しか行わない「縛りプレイ」でも良いかもしれませんが、基本的には「思いついたこと・やったほうがいいと思ったことを全部やる」が最適解なのでは無いかと思います。

あと個人の観測範囲ですが
「どうやって勉強したんですか」
とだけ質問してくる人に、いろいろ教えても、それをやった事例をあまり知らないのですよね。

思いついたこと・やったほうがいいと思ったことを全部やっても、それでも目標が達成できなかった場合、できる人に「これらの方法をやったのですが、うまくいきませんでした。これ以外にやるべきことはありますか?」という質問をすると有意義な時間になるのでは無いかと思います。


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