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進化系おはぎ ーOHAGI3ー


名鉄瀬戸線 栄町駅から 5分。


普通電車で3つ目にある尼ヶ坂駅。

ここから私のスイーツ巡りが始まります。



季節感のあるお菓子を巡りたいと思い、


今回はおはぎを探しにきました。


おはぎといえば、


春と秋の彼岸の時期に


先祖供養や邪気払いのために


仏壇にお供えするものです。




我が家でも、祖母があんこから炊いて作ったおはぎを、


必ず仏壇にお供えしていました。


素朴で、年季の入った祖母のおばぎは、


私の思い出のお菓子です。


春のお彼岸に食べるものを、「ぼたもち(牡丹餅)」




秋の彼岸に食べられるものを「おはぎ(お萩)」と


呼ぶと知ったのはずいぶん後になってから。




調べてみると、夏は「夜船」、冬は「北窓」と


季節によって呼び名があり、




四季を大切にする和菓子の面白みを感じさせます。




さて、おはぎは大多数の人にとって、


素朴なお菓子であると思うのですが、




今回探しにきたのは、


「進化系おはぎ」なるものです。




それでは、電車がはみ出るんじゃないかと言うくらい


こじんまりとした尼ヶ坂駅のホームを降りて


目的地まで進みましょう。(※8/27より前に探しに行きました。)

ホームから降りると、


高架下に建てられた、駅舎もない伽藍堂な踊り場と改札が見えます。

改札を出て右に曲がり、


背の高い木々に囲まれた公園を左手に見ながら

乗ってきた電車とは反対方向、栄町方面に戻ります。


数歩行くと見えました。

今回御目当ての店がある商店街の看板と

目的のお店である 「ohagi3」!

店内はシックで落ち着いた雰囲気。

入口はいってすぐの棚の上には


わらび餅や季節商品が並びます。



そして、メインのおはぎは、ショーケースの中に。


常時あるのが
・新月(ココナッツ)
・満月(きな粉と黒糖くるみ)
・夕月(みたらし)
・暁月(あんこ)
・半月(白餡と赤餡)
・宵月(ごま)


の6種類の味と、2種類の期間限定のおはぎ。


名前にも遊び心があってたのしいですね。


今回は常時用意されている


新月、満月、半月、暁月、宵月と、


期間限定の梅味を頂きました。


6個購入すると箱に入れてもらえます。

持ち手が箸になっていて、用意しなくてもすぐ食べられます。


中を開けると…


左上から時計回りに、


半月、宵月、梅、暁月、満月、新月です。


まずは、気になっていた新月からいただきます。

ココナッツパウダーがたっぷりとまぶされた姿が



ふんわりと愛らしいのですが、



上に乗っている赤い実はラズベリーというから驚きます。


一口食べると……


フワッとココナッツの香りが口に広がります。


中は白餡になっています。

豆の味と香がしっかりと感じられるくらい


甘みが抑えられています。



ご飯はあまり潰されず、しっかりと粒を感じます。




続いて梅。


白餡のおはぎの中に梅ジャムが包まれています。


梅のほどよい酸味がきゅっとはじけます。


梅の爽やかさで、夏でもさっぱりと食べられます。



ココナッツや梅ジャムなど気を衒ったようなおはぎですが、


甘さがおさえられ、それぞれの素材の味や風味がしっかり感じられて調和しています。



元々こちらの店舗は創業当初から海外展開を視野に入れて


展開されていたそうで、


おはぎやお店のインテリ、お持ち帰り用に至るまで、


日本の良い所を海外でも受け入れ安くする心遣いが感じられました。


進化系おはぎの名の通り、日本を飛びたち、海外で飛躍しそうな新しい味。


帰省時の手土産に持っていけば、新しさに話に花が咲くこと請け合いです。
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