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煙が目にしみる~コロナの後遺症~

 先日、コロナの後遺症で嗅覚障害となってしまった。

 嗅覚のなさに気づいたのはフライパンで肉を焼いているとき。フライパンの煙に気づかず、肉を焦がしてしまった。

 僕は「あっ!」となった。「あっ!」となったのは、肉を焦がしたためではなく、肉から出る煙の匂いが鼻で全く感じなかったためだ。

             

 それから10日程経って嗅覚も徐々に回復した。

 嗅覚の回復に気づいたのは、散歩をしているとき。路上を走るトラックの排気ガスが、風に流れてきた。
 
 顔をそむけたものの、排気ガスは鼻先を掠めていった。そのとき、軽油の臭いがつーんとやって来た。煙を感じた僕は「うん!」と鼻を鳴らしたのだった。

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