映画の呼吸をよびおこす活弁士
昭和の日。千駄木の<ギャラリー七面坂途中>で無声映画を”体験”してきました。映画は、小津安二郎監督の『大人の絵本 生まれてはみたけれど』、1932年の作品です。映画史において、前年(1931年)、映画は無声映画からトーキー(映像と音声が同期した現在の映画)へと移っていきます。小津監督の『生まれてはみたけれど』は、無声映画の最後にして最高の傑作と呼べる作品なのかもしれません。
無声映画の時代、日本では弁士あるいは活弁士とよばれる映画の語り役が存在していました。活弁士のなか