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保険金詐欺で警察が会社に来た話

皆さんこんにちは。元損害保険会社員のKoh+です。


今回はタイトル通り、私が会社員時代に保険金詐欺やられて警察が事情を聞きに会社に来た話となっております。

特にオチなどもなく、私が実際に体験したというだけの話なので、読み物としてお楽しみください。



※保険金詐欺は重度の犯罪行為です。そしてなんだかんだバレるので絶対にしないようにしましょう。約束

※特定などを防ぐために情報は若干隠しています





始まり

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この話は上司の連絡から始まります。


上司「この案件1ヶ月前くらいにお前が担当したんだっけ?」

わい「え?そうですけど、、、なんかあったんすか??」


ということで話を聞いてみると他の保険会社の社員さんから、「〇〇さんの事故の件でそちらの会社で対応したことあるか」という連絡が急に来たそうです。

いくら相手が保険会社でも個人情報保護は必須なのでそうそう情報を漏らすことはできませんが、話を聞いてみると


他保険「いや、実はこの人、数ヶ月前にうちの会社でも事故対応してまして保険金支払っているんですよね」


ここで経験豊富な保険会社の人間はみんなピンッと来ます。

熟練の刑事ばりです。



あ、二重請求だ





二重請求とは

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二重請求が正式名称ではありませんが、二重取得、不正受給、二重取りといいます。

簡単に言うと

100万円の損害に対して、加入している2つの保険会社(もしくは保証メーカーなど)それぞれから100万ずつ保険金を受け取り、余分に利益を生み出すという行為です。
A社から100万円。B社から100万円。で合計200万円。

こういうことです。

保険会社に2社加入しているからといって、何かあったときの保険金は2倍にはならないのであしからず。



今回の自動車事故の場合は、詐欺師が0:100の事故の相手方として、一つの事故に対して、2つの相手保険会社に保険金を請求していたということでした。

その2つの保険会社のうちの1つを担当していたのが私だったということですね。




他の保険会社と事実確認

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保険金の疑わしい案件が発生した場合、社内に設置されている高度案件担当の部署か、損害サービスを統括している部署に話が周り、調査が始まります。

そして連絡を受けた保険会社と相談の上、警察へ連絡という流れで進んでいきました。


上司「お前のあの案件、やっぱり詐欺っぽいから多分そのうち警察来るからお前も立ち会え」


ということで警察の事情聴取に参加することが決まりました\(^o^)/←

当時新人だった私は

「自分のせいで詐欺られてしまったなんてどんな懲罰が、、、、、、」

とガクブルしてましたが、故意ではないので責任は何も発生しなかったのでご安心を。





警察、襲来

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数日後警察が現れます。

事情聴取という名目ですが私の気分はもはや取り調べ。

上司と私と警察官2人で応接間で聴取が始まりました。


しかし、担当した事案は毎回連絡するごとに議事録的なメモを全てつけているので特に私が話をすることもなく、それを参考に上司と警察の人が軽快なトークをして私は開放されました。

警察も保険会社もこういうことは慣れっこのようで、保険金詐欺ってニュースになってないだけでマジであるんだね、、、と思いました、、、、





保険金詐欺事件として認定

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それから少しして、今回の件は保険金詐欺ということで警察が動き出し、私の手からは完全に離れていきました。

あとから聞いた話では、おそらくグループでの犯行でうちの契約者もグルだったんじゃないか、ということで調査されていました。






続く


ということで次回は

「保険金詐欺がなぜバレるのか、そして、どうしてバレないのか」

この2点に焦点を当ててお話したいと思います。

ぜひともお楽しみに!!!

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