自民党の底力

私のゲイ友は高卒だが、成績はお話にならなかった。そこで親が地元の自民党地方議員を介して高校に話を付け、さらには地元企業に話を付けて高校を卒業し、就職した。むろん、高校教師や自民党の地方議員、さらには採用してくれた地元企業のトップに親は「それ相応のもの」を払った。



その農協版、漁協版、町役場バージョンなど、私はいくらでも知っている。私は宮城に来てもう40年になるからある程度「見えない宮城」を知っているわけだ。まあこう言う話は普通の医者をやっていただけでは気がつかないかもしれないが、私はゲイで「枕元で」とか「酒の席で」現地の同世代から直で生々しい話を聞いてきたので、おそらくは都会から来た「まともな人」には土地の人が決して語らないであろう現実を知っている。



要するにだね、金が動くんです。そして金が動けば、色々な規則や法律なんて言うものは、どうにでもなるわけだ。そこに自民党の地方議員が噛んでるんだもの。逆に言えば、自民党というのはこう言うところで強いんだ。6÷3=2が出来ない馬鹿息子を親が金で高卒にして貰い、かつ地元のかまぼこ工場に就職させるためには、自民党の地方議員に金を積み、かつ選挙で自民党に票を入れる。それしかないわけ。高校教師も自民党議員も地元企業も、全部金とコネでどうにでもなる。時代劇さながらなんだ。



だからやこうさんがどれほど高尚な議論を持ち出しても、田舎はこうなってるんです。建て前の規則は、この人達が絡めばどうにでもなるんです。それが宮城県です。いや、東北地方です。いや、日本のほとんど全てなんです。だから東京の偉い知識人の主張とかもちだしても、無駄なの。

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