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成功を叶えるプロジェクトリーダーの役割と組織内選出のポイント


1.イントロダクション:プロジェクトリーダーの役割と重要性について

プロジェクト遂行は組織内での課題解決や新しい取り組みの推進に欠かせないものです。しかし、成功への道は簡単ではありません。そこでキーとなるのが「プロジェクトリーダー」の存在です。リーダーは均等なメンバー選出だけではなく、専門知識や経験を活かした適切な人材配置が求められます。単に部署や役職にとらわれず、タスクの重要性を中心にチームを組織することが重要です。また、過度な合議制は意思決定を遅らせるリスクがあるため、リーダーの果断な判断と方向性の提示が不可欠です。その上で、外部リソースの活用やプロジェクトの具体的な目的への取り組み方が鍵となります。しかし、これらの戦略や手法を実現させる背後には、リーダーの「情熱」が必要です。情熱溢れるリーダーはチームを鼓舞し、困難を乗り越える力となります。このように、プロジェクトリーダーはただの管理者ではなく、チームを真の成功へと導く指揮官としての役割を果たします。

2.平等にメンバーを集める

2-1.均等なメンバーの選出

  • プロジェクトを立ち上げる際、各部署から平等にメンバーを集めるケースがよくあります。例として、組織風土改革プロジェクトでは、生産管理本部から部長1名、社長室から室長1名、営業部から課長2名、総務部から係長1名と課長1名が参加するといった具体的な構成が考えられます。

  • このような選出をする背景には、部署間での不平等感を避けるための考え方がある。しかし、プロジェクトの成功を目指す際に、このようなメンバーの選出方法は適切ではありません。

2-2.肩書きでのメンバー選出

  • 肩書きだけを基準にメンバーを選出するのはNG行為です。例えば、営業改革のために営業課長を5人集めるという発想は避けるべきです。

2-3.タスクの重要性

  • プロジェクトを成功させるためには、人だけを見るのではなく、タスクを中心に組織を考える必要があります。プロジェクトリーダーとしては、タスクの細分化や明確化が必要です。

  • タスクを具体的に分解しないプロジェクトは、効果的な議論がなされず、ただの会話に終わる可能性が高いです。例として、タスク分解がなされず、具体的な行動計画もなく半年や1年が経過するような状況は避けるべきです。

3.過度な合議制の採用

  • 成功するプロジェクトは、時にはリーダーや経営陣の断固たる意志決定が求められます。鶴の一声とも言える判断が、プロジェクトを前に進める力となります。

  • 一方で、過度に合議制を採用すると、プロジェクトの進行が難しくなることがある。これは、現場の声には確かにメリットがあるものの、デメリットを強く意識する傾向があるためです。合議制を採用することで、多くの意見が寄せられるものの、それによってデメリットの指摘が増えることが多くなり、結果的に意思決定が難しくなることがある。

  • プロジェクトリーダーは、物事を論理的に考え、推し進める力が必要です。合議制は実質的に多数決となり、その結果、物事がなかなか決まらなくなることがある。従って、プロジェクト初期や方向性を決める際は、リーダーが主導的に判断を下すことが効果的です。もちろん、全ての決定をリーダー一人で行うわけではなく、チームとの相談やフィードバックは重要ですが、最初のステップや方向性はリーダーが率先して決定することが基本となります。

4.最善策を追求しない

  • プロジェクトを進める際、最善策を追求するのは当たり前のことです。しかし、驚くべきことに、多くのプロジェクトで最善策が追求されていません。

  • あるプロジェクトでは、「この問題の解決策がわかっているにもかかわらず、適切な人材がいない」「その方法は費用がかかる」「上層部に相談しなければならない」などの理由で最善策から逸れた方針が採られることがあります。このようなネガティブな言葉や考えは、プロジェクトの進行を阻害する大きな要因となります。

  • プロジェクトの目的が、たとえば「イベントで500人を集める」といった具体的な目標である場合、最初から最善策を徹底的に追求し、必要な対策を練る姿勢が求められます。

  • プロジェクトチームは特定の目的のために特別に結成されるものです。そのため、消去法での問題解決や方針決定は非効率的です。目的を達成するための最善策を見つけ、その実現に尽力する姿勢が不可欠です。

  • さらに、最善策を追求するためには、そのプロジェクトの成功に必要な専門知識を持つメンバーを適切に選ぶことが重要です。各部署から平等にメンバーを選出するだけでは、プロジェクトの成功のための専門的な知識や経験が不足するリスクがあります。

5.プロジェクト内で完結させようとする

  • プロジェクトの成功のためには、自分たちが持っているリソースだけを頼りにするのは適切ではありません。わざわざプロジェクトチームを組むのであれば、外部のリソースや知識も活用することが重要です。

  • プロジェクトチームを形成する際、当初のメンバーだけで目標を達成しようとすることには無理が生じることがあります。必要に応じてメンバーの入れ替えや新しいリソースの導入が求められることもあるのです。

  • ある物語のヒーローが経験する流れ、例えば「ミッションを受ける」「旅の始まり」「試練」「仲間や指導者との出会い」などを通じて、異なる役割やメンバーが必要になることが伺えます。このように、プロジェクトも進行の段階や目標に応じて、最適なメンバーやリソースが変わることがあります。

  • 重要なのは、メンバーを前提とするのではなく、プロジェクトの成功を最優先に考えること。そのために、リーダーはプロジェクトの目的を明確に掲げ、それを具体的なタスクに分解し、適切に分配することが求められます。

  • 抽象的な目標から具体的なタスクへと落とし込む作業は欠かせません。そして、そのタスクを誰に割り当てるのか、内部メンバーなのか、外部のリソースや技術(例:RPAなどのロボット)を活用するのか、というのがマネジメントの鍵です。

  • プロジェクトの成功のためには、人を管理するのではなく、タスクを適切に管理することが最も重要です。

6.情熱がない

  • 上記2から5までのポイントを実現できない背景には、リーダーの情熱の不足があると言えます。

  • プロジェクトの進行中には多くの難しい判断や批判に直面することがあります。しかし、真のリーダーは強い情熱と信念を持ち、これらの困難を乗り越えます。

  • 例えば、必要な予算の確保のために上層部に交渉する際、リーダーが情熱を持っていれば、積極的に取り組むことができます。その情熱はチームメンバーに伝わり、困難な状況下でもリーダーに従って前進する力となります。

  • プロジェクトの成功を追求するためには、目的を明確にし、そのための具体的なタスク分解を行い、最適な人員配置を考え抜くことが必要です。ただ組織のため、あるいは顔色を伺いながらプロジェクトを進めるような姿勢では、真の成功は得られません。

  • プロジェクトの真の目的は、単にメンバー間の交流を増やすことではありません。真の目的に対する情熱と信念の下で進められるプロジェクトは、強い団結力を持つメンバーを引き寄せ、困難にもめげず、組織全体からの評価を受けるものとなります。

  • そのため、プロジェクトリーダーには情熱が不可欠です。情熱を持たないリーダーは、プロジェクトを真の成功へと導くことができません。

7.私の体験談: 実際に見たリーダーの良し悪し

プロジェクトの成功は多くの要因に依存しますが、その中心には常にリーダーの存在があります。私が経験したプロジェクトでは、実際に良いリーダーと不十分なリーダーの違いを感じることができました。

良いリーダーは、部署や肩書きにとらわれず、プロジェクトの目的を達成するための最善策を追求しました。各部署から平等にメンバーを選出するのではなく、そのプロジェクトに必要な専門知識や経験を持つメンバーを選び出すことを優先しました。また、リーダー自身が情熱をもってプロジェクトを推進し、その情熱はチームメンバーに伝わり、困難な状況でも乗り越える力となりました。

一方、不十分なリーダーは、プロジェクトの初期の方向性や目的を明確にせず、過度に合議制を採用することで意思決定が難しくなることが多かったです。具体的なタスク分解や明確化がなされない結果、プロジェクトは目的を達成することが難しくなりました。

最も印象的だったのは、真のリーダーがプロジェクトの障害や困難に直面しても、その情熱と信念でチームを引き寄せ、一緒に問題を乗り越えようとする姿勢でした。それに対し、情熱のないリーダーは、困難な状況でチームを前に進める力を持っていませんでした。

この体験から、プロジェクトの成功はリーダーの資質や姿勢に大きく影響されることを実感しました。情熱と明確な目的意識を持ったリーダーが、プロジェクトを真の成功へと導く鍵であると確信しています。

8.まとめ:プロジェクトリーダーとしての心得と今後の取り組みについて

プロジェクトリーダーの役割は多岐にわたり、一つ一つの判断がプロジェクトの成功を左右します。まず、均等なメンバー選出や肩書だけの選定は避けるべきです。真の目的は、専門知識を持つ適切なメンバーの配置にあり、その基準は部署の均等さや役職名ではないことを理解する必要があります。また、合議制の過度な採用は決断を難しくし、プロジェクトの進行を妨げる可能性があるため、リーダーは方向性をしっかりと持ち、チームとの相談とバランスを取るべきです。

次に、最善策の追求はプロジェクトの基本であり、消去法や費用を理由に最善策を避けることは控えるべきです。プロジェクトは固定的なものではなく、状況に応じて外部のリソースや新しいメンバーを取り入れる柔軟性が必要です。そして、プロジェクトの成功は、タスクの適切な管理とそれを支えるリーダーの情熱にかかっています。情熱を持たないリーダーは困難を乗り越えることができず、プロジェクトの成功への道は遠のきます。

以上を踏まえ、プロジェクトリーダーは、専門知識を持つメンバーの選定、明確な方向性の確立、最善策の追求、そして何より自らの情熱を持ってプロジェクトを主導することが求められます。

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