韓国映画「コンクリート・ユートピア」を観てきました

韓国映画があまり公開されない地域に住んでおります、こぐまです。話題になっている作品も検索すると、ない……のですが、「コンクリート・ユートピア」はありました！でもすでに１日２回のみの上映。これは一刻を争う！ということで行ってまいりました。

先日大きな地震により亡くなった方、被害に遭われた方、現在も大変な状況の方もいる現状で不謹慎かもしれませんが「作品」としての感想になりますのでご了承ください。

また情報にいっさい触れずに劇場に行きたい方はご遠慮ください。

作品については調べナシで

前情報としては

• パク・ソジュン

• イ・ビョンホン

• 災害

のみ。

あえて余計な情報は入れず相当シリアスな内容なのかなと覚悟していざ劇場へ。

簡単なあらすじ

ある日突然、天変地異により地面が隆起し、ありとあらゆる建物が崩壊、街は変わり果てた姿に。平凡な若夫婦が暮らすマンション１棟だけは奇跡的にその姿を残します。

外は厳しい寒さ。当然命からがら逃げてきた人たちはそのマンションに押し寄せます。街は完全に機能しておらず救助が来る様子もない。最初はほかの住民を受け入れていたものの、「マンションは自分たちのもの」という考えのもと、一致団結し始め外部の人たちを外に追い出し始めます。外は極寒。ほかに寒さをしのげるところもない。追い出される＝死を意味します。

そんななかマンションの住民代表に選ばれてしまった１人の男性。直前に勇敢な行動をとったからという理由で選ばれたのですが、実はこの人……。

減っていく食糧、死を感じる極限状態での人間の心理が描かれています。先程の若夫婦ももちろん中心的な役割をするのですがそれは劇場で。

俳優さんたちの演技

最初に中年男性が出てきた時思いました。

……まさかこれ、ビョン様じゃないよね？

韓流第１次ブームの四天王時代のビョン様を知るわたしとしては、同一人物とは思えないほどの「中年オヤジ」感にびっくり。

パク・ソジュンさんもそうですが、演技でオーラを消せるということ。大スターでありながら普通に暮らす一般男性になれる。

韓国ドラマや映画のおもしろさってここではないかと思っています。
途中まで「あれ、この人ってまさか……」とか「あの人とは気付かなった」があること。

役によって別人になれる。その演技力の高さに脱帽です。

内容は希望のない非常事態なのですが完全にシリアスでもない。ちょっとだけ気が緩められる瞬間や「えっ」って声が出そうになる不意の展開もありました。ストーリーにあきることはありませんでした。

そしてわかったこと

映画の内容からは離れますが、わが県で韓国映画が公開されない理由。わかりました。

上映直前まで観客はわたしひとり。

おっ久々の貸し切りか……と思いましたが後からひとりいらっしゃって２人。思えば高校時代通っていた映画館はいつも貸し切りで勝手にエアコンの温度を変えたりできました。ほどなくして閉館しましたが。

そりゃ映画館も元が取れませんもんね……。
できることならたくさん韓国映画を劇場で観たい！生活感漂うリビングじゃなくて、犬の鳴き声やピンポーンもあるおうちじゃなくて映画館で。

それには韓国映画を観ようキャンペーンでも実施してわが県の韓国映画需要を増やさなくてはいけなそうです……。

プチ情報

韓国語を勉強している方はご存知だと思いますが、そうでない方は「えっ？」と思われたかも。

韓国語では「アパート」と言って字幕もそうなっていますが、韓国での「アパート」は「マンション」のことを言います。

似ていて違う韓国語と日本語。以上プチ情報でした。