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フィッシュライフ - 「むしかご」 -Bass Cover-

季節はずれの振り返りになっちまった。
「むしかご」は夏の曲だからね。
動画も夏に撮ったから、髪が赤子なみに短いね。

やー おれこの曲まじで好きなんだよね。
歌詞がめちゃくちゃ好きで、それを誰かに伝えたいって一心でベースの耳コピめっちゃ頑張った記憶ある。

画像でてきた 笑 めちゃくちゃやりごたえあった気がする。これまだ全然序盤のほうだし、最後の方になると動き回りすぎて、ベースラインが大変なことになってる。から、これ考えたベーシストの人めっちゃすげえなって思ってた。し、この曲に対する執念みたいなのが感じ取れた。ちなみに、英語のノートはベースのtabに使えるからおすすめです。

フィッシュライフはもう解散してしまってるんだけど、この曲はオルタナティブロックバンドの真骨頂としてずっと残ってくんだと思う。実際5年前にリリースされたこの曲を今聴いても、すごい新しく感じるし、今の時代にもマッチしそうな雰囲気を感じる。自分はとにかくこの曲の歌詞が好きなんだよね。
1Aからは自分、2Aからは君、ラスサビは2人の視点で書いてると思うんだけど、全体の歌詞をみて自分が感じたのは、生々しいことを書いてるはずなのに、なんかそう感じないというか、「美しい生々しさ」を感じたんだよね。それは多分、具象の中に抽象が混ざってること、情景描写の多用とそれにつながる心情、キャッチーな歌い方、を自分が感じたからだと思う。

振り返りというか、自分のこの曲に対する感想になってるけど、ずっとこの曲、この曲の歌詞を誰かに伝えたいって思ってたから、存分に書くことにする。

「2人の部屋」がこの曲のコンセプトの1つにあると思うんだけど、それって言い方は悪くなるかもしれないけど、そのまま書いたらありきたりになってしまうと自分は勝手に思っていて、でもこの曲の言葉からは、生々しさと美しさを同時に感じた。冒頭に、

「もしも君から嫌われたらどうしよう」
背中越しに君の寝息
聞きながら考えていた

って歌詞があるんだけど、「背中越しに」って言葉があるだけで、それなりに何か変わると思った。本人は意図して書いてないかもしれないけどね。その後の、

冷房が効いた 夜明け前の部屋で
少しずつ溶けていった
食べかけのアイス

って歌詞で夏っていうことが分かるし、この情景を心と重ね合わせることもできるし、はたまたもっと違う生々しい意味に捉えることもできなくはない。
情景と心情が重なる瞬間って自分の中では感動につながる。そうゆう歌詞がこの曲の他の箇所にもあるんだけど。隠喩とか擬人法とか、そうゆうのだいすき。言葉の力と可能性を感じる。

夏の恋って自分の中では何か特別なもので、それは
多分自分だけじゃないんだろうけど、同時に美しいものだと思ってるから、夏の恋の歌だってことも、自分がこの曲を好きになった要素の1つに間違いなくある。

さっきから「美しい」って言葉をたくさん使ってるけど、「美しさ」って人によって違うものだから難しいよね。自分はどっちかというと、ただただ綺麗なものに惹かれる方ではないから。
いつか美しさをテーマにした曲を書きたいと思ってるんだよね。1曲じゃなくても、歌詞の一部分とかで。

話はもどして、ラスサビ前の

君を抱きしめた
世界の終わりみたいな部屋の中
君のむしかごに
閉じ込められていたいだけなんだ

って歌詞で、タイトルの「むしかご」が出てくるんだけど、ここに部屋と心の2つの意味を自分は感じて、だからこの曲の歌詞は部屋の情景と、それにまつわる2人の心情が多く描かれてるんだなと自分で納得した。

1サビおわりの

寝ぼけ眼で
今何時ぐらい?って僕に言う
まだ寝てていいよ
だって今日は遅番なんでしょ

と、2サビおわりの

寝ぼけ眼で
今何時ぐらい?ってあなたが言う
どうだっていいよ
どうせ今日も遅番なんだし

のからみも良すぎるし、曲の最後では

寝ぼけ眼で
バイト休んじゃおうかと僕に言う
そうしよっか
うん、そうしよ

バイト休むことにするのも、社不すぎて好き。

ほんとに全部の歌詞がいんだよな。すごい。これのMVもめちゃくちゃ好き。
この曲が入ってるアルバムの「煙草とブランコ」って曲もめちゃくちゃ好きなんだよな。しかもそれが「むしかご」の次に入ってる。「愛という気持ちに説明書はないから
きっとどこも間違ってないさ」 って歌詞がすき。

なんで自分がそんな歌詞にこだわるのかはまたいつかの機会に話したい。完全に自分の感想、解釈になったけど、前提として音楽に答えはないし、聴いた人自身がその音楽を捉えればいい。だから自分が感じたことを誰かに押しつけたいわけじゃ全然なくて、ただ自分が好きすぎるってことを伝えたかった 笑。ここまで読んでくれる人は相当音楽を愛してるから、そんなこと言うまでもないか。時刻は6時30分。今日は遅番はないけど、寝ます。


「恋と呼ぶには
僕らは少し間違いすぎたかな
愛と呼ぶには
僕らは少し図々しいかな」


ご一読ありがとうございました!

木檜旭




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