お菓子を配ってまわるの苦手すぎる話。
転職を何度かしてきている私は、当然、その数だけ「最終出社日」というのを経験しています。
しかし何回やっても「もうこれを最後にしたい」と毎度思ってるくらい、これは私にとって憂鬱な日。
ずばり最後の挨拶まわり(お菓子配り)が。
なんせ私、旅行に行って職場でお土産を配ってまわるのすら緊張する人間だから。(ノリノリで出来る人いつも羨ましい)
一応どの職場でも、何かしら揉めたり心身やられたりといった険悪モードでの退職ではないので、黙って去るのはおかしい状況で、
そこは「ちゃんと(その会社で他の人たちがやってきたのと同レベルくらいには)挨拶をしてから去らねば…」とは考える。
で、
私はその前日に寝付けなくなるほど
この「お菓子配り」に構えてしまいます。
お菓子は賞味期限も考慮して用意するので、そんなに前のめりで早めから買ったりしないですが、
徐々に最終日が近づいてくると、デパ地下やネットで下見を始め…
「ちょうどいい数」「ちょうどいい個包装」「ちょうどいい見映え(安っぽくなさ)」「ちょうどいい無難さ(好き嫌いへの支障なさ)」といろんな条件つけて悩む。
人数ぴったりな数が入った箱だと、いざ順に配ってまわるときに必然的に最後の方の皆さんのとき寂しすぎる箱の中(おしまい感だったり味の選択肢のなさだったり)になってしまうので、少し余るくらいの数で調整したり。
そしてどんな順番でいつ配っていくのか。
どの部署から?そこの誰から?あの上司からとすると、その人が席にいる時間に合わせてスタートしなきゃだよな…とか、この時間帯は絶対みんな忙しいよなとか、早い時間すぎてもそのあと一緒に働くの変な感じなるし、帰り際すぎても残業の迷惑なるし…
とかとかとか。ああ、もう、ほんとに。
私ってなんて疲れる性格してるんだろ。
そりゃお菓子ひとつ配るのもストレスなるわ。
もう自分を辞めたい。
……てとこまでなるんですな、うう。
いや、ね、
席が隣近所で毎日いっしょに仕事してる感のある、同じチーム内の人たちだけならば、まだなんとか大丈夫なんです。
むしろ、そこはちゃんと一人ひとりまわって感謝伝えたいと思う。
でもこういう最後の挨拶まわりって「チーム内」というよりは「部署内」とか「課内」くらいの規模には広げてまわることが多く、何なら会社によっては社長含めて全部署まわったパターンもあります。
そうなるとね…普段全然関わらない人(何ならはじめましてのご挨拶ぶりの人)たちにも「お仕事中すみません…」と一人ひとり声をかけていくことになり。「お世話になりました」の挨拶も変(だってお世話になるほど関わってない)となって話す内容もお互いぎこちなくなって。ああ苦しい。
一番はこれだな…
距離感が微妙な皆様に一人ひとり、という行動が私にとって最大の憂鬱。
休憩室とかに菓子箱そっと置いて、お好きにどうぞのメモ貼っとくだけですませられたらどんなにいいか。
もちろんそれが許される会社も世の中あるだろうし、その手法で割り切るのだって、本当は全然アリと思うんですけどね。
自分は翌日以降そこにいない身なわけで、もう自分がどう思われるかなんて関係ない。むしろ自意識過剰やないかと。
こればっかりは、私が小心者ゆえです…。
その会社での暗黙のやり方(代々去っていった人たちのやり方)からできるだけ逸脱はしないようにしたがる。
そのせいでまぁ、無事この最終日をのりきるまで私の気持ちは落ち着かないわけですが、
結果的には「ああ、ちゃんと挨拶できてよかった」とはなるんです。
超絶憂鬱だし配り始めるまでの緊張感たらないけど…その分、達成感が(笑)
これをやりきることで、気持ちよく去れる。
立つ鳥跡を濁さずと言うけれど、
ほんと去り方は地味に大事で…。
そこを汚くやると、その時は楽でも、その後何年経ってもその記憶がとれなくて、自己嫌悪に繋がって自己肯定感下げることになったりする。(過去にバイトで逃げるような辞め方してしまったことが一度あり、私にとってそれがコレ。)
だからね…
いやだけど。いやだけど!
自分が自分を好きでいるために、やり抜くべきこともあるよなぁと思う今。
無理しないことと、少し勇気出すことの境目はむずかしいものですね。
1日くらいはがんばれ、私!
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